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▼ Linux徒然コラム

第三回「XOOPS vs Movabletype」

「プログラマーとデザイナーは分業できるか?」こんな問いに答えられる企業は恐らくないであろう。 商品開発において、デザイン、機能、価格の三要素がある程度レーダーグラフ上でまとまっていなければ売れ筋商品にはならない。 価格は外的要因から決定されることが多いが、デザイン、機能についてはデザイナー、プログラマーもしくはエンジニア に委ねられることが多い。

Webコンテンツの制作において頭を悩ませるのはデザインと開発言語の習得だ。デザイナーにとっては開発言語や環境に 依存しない制作環境を求めるであろうし、プログラマーにとっては軽量で凡庸性の高い表現を求める。 そんな状況下で力を発揮するのがCMS(Content Management System)である。 CMSに代表されるソフトウェアにはWikiやWeblog、xoopsなどがあるが、ここではblog(Movabletype)とxoopsを取り上げてみる。

なぜこのふたつのCMSを対象としたかと言えば、Common Gateway Interface(CGI)やデータベースを利用することは共通であるが ページをデザインする際には Movabletypeはperlと呼ばれるインタプリタ型のプログラミング言語を使用しているためテンプレートエンジンを必要とし、 xoopsはHypertext Preprocesser(PHP)を利用しているためHTMLに直接埋め込めるという大きな違いがあり、両者を比較することで デザインとプログラムの両観点から比較できるからである。

少し余談ではあるが、perlとphpの処理速度に触れておきたい。これらを比較することはナンセンスだと述べているサイトも多々 見受けられるが、実際の体感速度としてはperlの方がはるかに遅い。ただし、mod_perlと呼ばれるperlモジュールの使用により 10倍以上、高速になることがある。特に玄箱などの低クロックで処理能力のあまりないサーバーの場合は劇的に変化する。しかし 一方で大量のメモリを必要とするためMinSpareServersやStartServersを抑えなければならないなどの弊害もある。

いわゆるポータルサイト構築の代名詞として扱われるxoopsとweb上の日記として扱われることの多いblog、両者をデザイン側から 比較すると、xoopsは全体のフォーマットやブロック管理はほぼ完全なGUI上で操作可能なのに対し、先にも述べたようにMovabletype はテンプレートを必要とする。一方でプログラミング側から視点に立つとxoopsはプレゼンとロジックが混在しているのに対し movabletypeはテンプレートという形で完全に独立している。また両者の大きな違いはxoopsはキャッシュは利用できるものの動的生成 されている部分が多いのに対し、Movabletypeは構築、という形で静的な表示形式をとっている。


SEO的観点からみると、両者ともRSS配信できることは同じだが、Movabletypeはpingという独自の更新アナウンスを持っているため速報性 が高い上に、どのポータルサイトにも「blog」と呼ばれるジャンルが存在するようになってきているため普通のサイトとは違った扱い方 をしてもらえるという利点がある。

話の筋を折るようだが、実はxoopsにはモジュールという形でWikiやblogを搭載できてしまう機能もあったりする。包括されてしまうと 比較にはならなくなってしまうのだが、やはり本家のblogとは見た目にはある程度同じだが、操作性は全く違う。

導入時に必要とされる環境はややMovabletypeの方が敷居が高く感じられる。なぜならxoopsは対話型のインストールシステムを持っている のに対しMovabletypeは「環境が整っていない」などのアナウンスがあるのみだからである。

以上踏まえてもしあなたが両者どちらを使うかで迷っているならこうお勧めする。多機能で自分流が好きな人はxoops、地道に安定した環境でコンテンツ 制作に勤しみたいならMovabletypeと。

2006年03月07日

次回は4月中を予定しております。
タイトルは「玄箱でライブカメラとRSS配信(仮)」です。