花ごよみ

3月19日

sakura

花 桜(サクラ)・藪椿(ヤブツバキ)

器 古銅象耳付花入

お客様のために、早く切って家の中で咲かせた桜です。花ときものは様々なことがよく似ていて、いけるのも着るのも、桜は本当に難しいです。素直に外でお花見するのが一番なのでしょう。



珍しき花

川瀬先生が『今様花伝書』の中で引用されていますが、後水尾天皇の孫で、諸芸に秀でた近衛家煕(いえひろ)の言行がまとめられた『槐記(かいき)』の中に次のような一節があります。

「炭と花とばかりにて百会も事替るこそ茶の本意なれ 花の珍しきのみ好むは僻事なり」

珍しき「のみ」を好むのがいけないので、たまたまめぐりあったような珍しい花はよいのでしょうが、あまりお目にかからない品種、あまりお目にかからない姿・・・、そんな花は、逆にそれほど珍しくはない気がします。もっとも珍しい花は、もっともありふれていながら、もっとも見事な姿をした花かもしれません。そんな「もっとも珍しい花」にお目にかかるのはいつの日のことか。おそらく、心身がともなった時に現れてくれるのでしょう。




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