コラム:こんな人に注意しましょう・非常識なギョーカイ人

音楽業界には有名人と言えども非常識な人もたくさんいます。
中にはこんな人も。

2001年5月末のことです。音楽業界の第一線で活躍する著名なプロデューサー氏がアシスタントを募集されていたので、
私はそれに応募して面接を受けました。

面接時間を夜11時と指定され、非常識な! but 忙しいのね、と思いつつ承諾。
夜中車を走らせ都内某所へ。 出発時、前日まで長いこと正常に作動していたカーナビがなぜか機嫌悪く、画面の色が
おかしくなる。 なんだか不吉な予感を抱きながら1時間で到着。

ドアが開いてまずはマネージャー氏とご挨拶。綺麗なスタジオはまだ建って2,3年目というところか。
最近特にメディア露出度の高い、某少女アイドルグループや某男性Vo.の仕事もされているので景気よさそう、と、
ちょっと期待。
(でも来客用のスリッパも用意されてないのってちょっと幻滅しちゃうわね。)
 ※会社を見分ける時は女性の目で見るのが鉄則↑

自分とさほど歳の離れていないプロデューサー氏本人(代表)現れ、こちらが持参した資料をCDラジカセで流し聴き。
しばし値踏みされるような質問のやりとり。その後、
「最初1カ月間はスタジオ内の掃除や請求書を書いたり、主に雑用をしてもらうが給料は出ない。」
そして「交通費のみ実費を支給する」と言われました。

つまり、給与・報酬は一切なし、ということですが、これは明らかに法律違反。
最低賃金法違反で、払わなければ刑罰が課せられる事を、大のプロデューサーがご存じないようでした。
(平成12年度東京都の場合、日額¥5,559、時間額¥703。使用者・労働者間の契約がどうであれ、最低これだけは
絶対に払わなければなりません。)

アシスタント・見習いはタダ働きが当然というのが通用する時代じゃありません。
訴えられたらどうするんでしょう。今まで数人そうして使ってきたらしいです。(^_^; 恐っ。
だいたい、弟子入りさせてくれと頼み込まれたのならともかく、掲示板で公に募集しておいて、普通こんな扱いしますか?
昔からの慣習などに囚われて労働に対する認識不足、法律に対する無知が蔓延しているようで背筋が寒くなりました。

どうにも気分が悪いので上記の理由を伝え、採用はこちらから辞退しました。
「他人を使う」という事がどういうことか正しく理解されている人と仕事をしたい。
期待して面接に行ったのにがっかり。(-_-メ)

そこは作家や歌手のマネジメントもやってます。所属アーティストがかわいそう(/_;)
だいたいマネージャーが最低限の法律の知識がないんですから、たまりません。

先日国会中継で、ある議員の発言・・プロ音楽家で音楽のみの収入で生活しているのは全体の15%ほどしかいない
という現実。
ましてや新人であればその生活がどれほど苦しいか。
有能な音楽家が多く輩出されるためにも、新人・見習いとしてこれからスタートしようとする若者に対して業界は
拍手して迎え入れ、その権利が守られてほしいものです。


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