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世界から忘れられた国

 アフガニスタンは、建国以来、イギリスやロシア、アメリカなどの大国、さらに隣国イランやパキスタンなどに翻弄され続けました。1979年のソ連の侵攻、そして十年後の撤退、さらにその後も続く内戦、過激なイスラム原理主義の台頭、タリバン支配、9.11以降の米軍攻撃まで激動の渦に中にありました。その結果、やむなく国を逃れる難民も絶えることがありませんでした。そして戦いと難民が日常化してしまったこの国はやがて、世界から忘れられた国となりました。

 こうした状況に対して、多くのアフガニスタン人は言います。「戦争前は、平和でよかった」と。しかし「平和でよかった」と思われた時代に重大な問題があったから、戦争をまねいたのです。多くの人々が漫然と「平和」だと思っている間に、問題が悪化し、気がついたときには戦争に突き進むしかなくなっていたといえるでしょう。それは日本の現在とも重なり合う状況なのです。

 アフガニスタン内戦の原因は、何だったのでしょうか?そして、なぜ、20年以上も戦いが続いてしまったのでしょうか?長期にわたる戦争は、社会や人々に何をもたらしたのでしょうか?

「平和」に潜む罠

 アフガニスタンでは長い間、女性は男性に従って生きるものとされ、多くの女性は読み書きを学ぶことすら許されませんでした。それは、力の強いものが支配し、服従を強いる社会でもありました。こうした社会のありようが、内戦の一因だったのではないかと思います。

 アフガニスタン内戦の原因が、今なお未解決であるなら、再び同じ悲劇を繰り返すことになるかもしれません。

 アフガニスタンに悲劇をもたらした原因が何だったかを見つめることで、「平和」に潜む罠の存在を提示したいと思います。そして、アフガニスタンや日本、世界の国々で、同じ悲劇を繰り返さないために、わたしたち一人一人に何ができるのか、何をすべきなのかを考えるきっかけになればと願い、「ヤカオランの春〜あるアフガン家族の肖像」を制作しました。