日本美術刀剣保存協会 東京都支部


2019年度研究鑑賞定例会スケジュール

  開 催 日 時  会 場
第1回 3月23日(土)13時~   東京美術倶楽部
第2回 7月27日(土)13時~ 東京美術倶楽部
第3回 9月28日(土)13時~ 東京美術倶楽部
第4回 1月18日(土)13時~ 東京美術倶楽部









◆2019年度 第3回鑑賞研究会◆

2019年9月28日(土)
於:東京美術倶楽部

刀剣『刀剣研磨について』 藤代 興里 講師
刀装具『柄巻について』  飯山 嘉昌 講師
刀剣一本入札鑑定
 

第三回 定例鑑賞会報告    飯山隆司

東京都支部9月の鑑賞研究会は、28日東京美術倶楽部にて開催されました。
何時も通り、刀剣の一本入札の他、

刀剣は「刀剣研磨について」刀装具は「柄巻について」の特集にて行われました。

柄巻については、飯山講師により実物見本を前に、

作業工程にそって柄巻が出来上がる迄の行程を解説していただきました。

柄下地より柄形(ツカナリ)(三種)、に始まり鍔・切羽を装着しバランスをとり、

目釘穴を設定し、その後鮫着せ(鮫着せ5法)、そして柄巻へと、柄糸の種類、

柄糸の巻き方の種類などを、見本を見ながら説明いただきした。

これらは、拵え等により細かく使い分けられ、

代表的なものは肥後拵え、天正拵え、尾張拵え、殿中指し、

などが挙げられるとの解説でした。

亦、白鞘の目貫と拵えの目貫違い、竹の固い部分の方向の使い分けのお話は

大変勉強になりました。


刀剣研磨については藤代講師により刃取りと差込みの研ぎについて、
こちらも
研ぎの見本を前に解説していただきました。

近代刀剣研磨の刃取りは本阿弥平十郎によるものが現代研磨の原形となっている、

講師が調べたところでは刃取り研ぎの期限は安政3年頃から始まった様である事、

差込研ぎは江戸中期頃からと推測されるとのことでした。

古い時代の研ぎはほとんど残っておらず、

古いものが出てきても研ぐ直されることが多々あり、

藤代講師が実見されたものでは、直刀には名倉の研ぎ目が残った由、

また仏像の体内より発見された短刀(長光頃のもの)に

内曇りの研ぎ目が残っていたそうです。

研磨という性質上、古い時代の研磨の状態で残っているものは非常に少ないことが

残念であると、普段知る事の出来ない貴重なお話をうかがいました。

 一本入札は、

1号刀、太刀「豊後国行平」

2号刀、短刀「國広」

3号刀、太刀「古備前成高」

4号刀、太刀「古青江助次」

5号刀、刀「南紀重国」

以上の難物揃いでした。

成績上位者は
天位 55点 堀込晋
      緒方嘉隆
地位 40点 池永順一
人位 35点 荻野光章
      勝田茂
      渕江錦治
      松本啓之亮
(以上敬称略)

次回の鑑賞会は、2020年1月18日(土)となります。


   
鑑定刀  古い研磨刀  鑑賞会内容
     
 刀装具 『柄巻について』 
飯山嘉昌講師
 刀剣 『刀剣研磨について』 
 藤代興里講師・川島貴敏講師
 一本入札鑑定 解説
岩田隆講師

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