ST−200使用記
 2002年6月 それまで使っていた分銅式ストリングマシン MMOA EX−600が古くなってきたので、新しくバドミントン専用ストリングマシン EAGNAS ST−200を購入しました。さっそく使用記を書いてみることにします。

 ST−200はバネ式ストリングマシンで、図のような装置です。ラケットを固定して自由に回転できるターンテーブルと、ストリングスを張って引き適正テンションでストッパーが反応するラックアンドピニオンのクランクからなっています。分銅式に比べると機構が複雑でその分値段も高くなります。ただし、テニスのストリンガーたちがあちこちのWEBサイトで述べているとおり、精度は分銅式と同じかやや下回るという評価です。実際に使ってみて張り具合と精度を測定してみました。



 まず、図のようなバネ計りを用意します。本来はテンションメーターというのですが、買うと6000円程度するので、物理実験用のバネ計りを使いました。これで充分テンションメーターの役割を果たせます。  バネ計りは事前に5〜20kgの重りを引いて精度が十分であることを確かめています。普通は重りをぶら下げるのですが、今回は寝かせて使うので自重による目盛りの変化も考慮にいれてます。もっとも自重による変化はほとんど測定誤差範囲です。

 ストリングマシンのスケールは5〜53ポンドまで切ってありますが、バドミントンで使用するのは15〜30ポンド程度の範囲です。とりあえずマシンの目盛りを20ポンド、24ポンド、28ポンド、30ポンド、35ポンドに設定しました。この目盛りでテンションメーターを引かせて、テンションメーター(ここではバネ計り)の目盛りの変化を読みとります。各テンションについて10回測定しその平均をとります。


 マシンの目盛りを20にしたとき、バネ計りの目盛りはおよそ17ポンド(表示はkgですがポンドに変換しています)を指しています。つまり表示の85%というわけです。もちろん測定のバラツキがあり82〜87%の数値がえられました。つまり20ポンドに目盛りをセットしても実際に張れるテンションは16.5〜17.5ポンドの範囲で平均17ポンド程度だということです。最大の差は1ポンドで、この数値を大きいと感じるか小さいと感じるかは個人の問題ですが、私的にはまずますの精度だと思います。


 各数値についての平均値を図に示しました。ST−200はハイテンションになるほど少しだけ正確な数値に近づく傾向があるということになります。

 結論から言うと、実用的なテンションでは、マシンの目盛りから3を引いた数値がほぼ実際のテンション、そして誤差がプラス・マイナス0.5ポンドというところです。

 この数値が別のST−200にも当てはまるかどうかはわかりませんが、おおよその傾向としては当てはまるのではないかと感じています。EAGNASのST−200はYONEXのST−200やMMOAのMM−200と全く同じ製品(EAGNASが生産して供給しているOEM)なので当然YONEX製品にも当てはまるはずです。


 ところで、以前からクランクの回転速度によりストリングを引く速度が変わると、テンションにムラが出るのではないかという指摘が別のWEBサイトでありましたが、2秒間に一回転させるくらいのペースでやるのがよいようですが、それより速いからといってそれほど大きな差は出ないことがわかりました。

 その他の使い勝手ですが、ラケットを4点でネジ留めします。この部分にバネが使われているのですが、どうもこれが邪魔になって横糸(クロス)を通しにくいのです。どうやら縦糸(メイン)を張るとき、同時に横糸を通しておくのがよいようです。このあたり改善の余地があるように感じられますが、全体としては使いやすいストリングマシンだと思います。