Dr.SのG1予想2003・第9回
東京優駿(日本ダービー)
東京競馬場・芝2400m(Cコース)
3歳牡馬、牝馬限定(セン馬出走不可)
負担重量:牡馬57kg、牝馬55kg
<昨年の回顧>
皐月賞、NHKマイルCと不完全燃焼の続いたタニノギムレットが最大目標のダービーに無事に駒を進めてきた。今回が正念場となるノーリーズン、復権を期するアドマイヤドン、新勢力シンボリクリスエスなどライバルにも恵まれて第69回日本ダービーはスタートした。サンヴァレーが逃げる予想通りの展開の中タニノは後方集団に控え、直線で不利を受けない大外に出す。
内を突いたマチカネアカツキとそこに迫るゴールドアリュール、真ん中を伸びてきたシンボリ、そしてその間に入ったメガスターダム、と上位が一団になってゴールへの死闘を繰り広げる中タニノは大外から豪快なストライドで追い出すとそれらをあっという間に置き去り。今度こそ完全燃焼して見事ダービー馬のタイトルを手にした。鞍上武豊騎手はダービー3勝目の新記録を樹立。2着シンボリで、ロベルト系でワンツーを占めた。
ところが好事魔多し。タニノはこの後菊花賞への調整中に屈腱炎を発症、社台初のBT系種牡馬として早々と引退してしまい、これが最後のレースになった。
ちなみに管理人の本命はアドマイヤ。ダートだったらよかったのになぁ…。
ついでにシンボリの鞍上は岡部騎手。武、岡部と観戦に訪れていた当時の農相の苗字で決まるという、サイン派には実に分かりやすい結果だった…らしい。ちなみに現在は亀井農相。亀山騎手や藤井騎手に今から乗り馬が決まるとは到底思えんが…。
ついでのついでに同じく観戦に訪れていた小泉首相は「26日だから」と買った枠連が見事に大当たり。そんな分かり易いサインだったとは…。ということは今年は1のつく馬?
<簡単な傾向>
・一番人気の安定度抜群。ここ13年複勝を外したことすらない。(H元年ロングシンホニーが最後)
・2着も上位人気多い。ただし3着なら人気薄の食い込みの可能性あり。
・ほぼ皐月賞上位組の争い。皐月賞で惨敗しているようでは?
・別路線組は前走勝っているのが条件。
・近年差し、追い込みが優勢。先行馬はよほど実力ないと苦しい。
・血統は3強(SS、BT、TB)の独壇場。それ以外はあっても2着まで。(例外はフサイチコンコルドだけ)
・騎手の腕も重要。G1未勝利の騎手など論外。
・ここ2年人気以上に馬を持って来ているデザーモ騎手は要注意か?
<有力馬チェック!>
ネオユニヴァース…デムーロがこの馬のためだけに戻ってくる。でもあのアンちゃん、府中知ってる?
サクラプレジデント…今度こそ逆転か、それとももう勝負は済んだのか。
エイシンチャンプ…株急落。こういう株こそ買って面白い。
ゼンノロブロイ…昨年のシンボリと瓜二つのローテ。結果も瓜二つ?
マイネルソロモン…親子3代ダービー制覇かかる。こちらはアドマイヤグルーヴより気楽。ただ鞍上?
サイレントディール…今年のユタカの相棒。4勝目は来年にお預け?
Check In Blood(血統による解説)
◎(これはお勧め!!かも)…は今回いません。
○(けっこういける!と思う)…コスモインペリアル
父タイトスポット(Ribot系)母イエローサファイア母父Law Society(Hoist The Flag系)
ごく珍しいRibot系同士の配合。父は中距離芝向きのB級種牡馬。母系は母父がマンハッタンカフェと同じで、さらにSadler's Wellsが控える。さらに遡ればRivermanの名もあり、本馬はNever Bendの4×5のインブリードを持っている。全体的にスピード不足の配合だが、このインブリードがスピードを補強しているおかげで2歳時3連勝できたのだろう。
父の傾向からして本格化はおそらく来年以降で、それでもG3あたりでうるさいレベルの馬止まりだろうが、いまどきRibotの濃い影響を受けた馬など滅多にお目にかかれないのでこの評価に。牝馬に生まれていれば面白い配合だったのに…。
△(ちょっと不安)…ネオユニヴァース
父サンデーサイレンス(Halo系)母ポインテッドパス母父Kris(Sharpen Up系)
父についてはけちのつけようもないものの、不安は母系。エタン、Sicambreといった気性難で知られる系統が並ぶ母系は不安さ満点。事実これまでの日本での産駒はスターパス、チョウカイリョウガ、アグネスプラネットなど、期待の大きさに反していまいちな結果に終わる馬が多い。
皐月賞でのレースぶりと父の影響力の大きさから考えてそこまで評価を落とす必要はないものの、種牡馬としてはどうだろうなぁ…。
×(こりゃダメだ)…は今回多すぎるのでパス。
枠順と解説
5月の台風が接近する中でのダービーなんて、前代未聞では?アサデンコウ(S42年)のようなことになるのか?
結果と感想
結果(重馬場)
1着ネオユニヴァース デムーロ 2分28秒5
2着ゼンノロブロイ 横山典 1/2
3着ザッツザプレンティ 安藤勝 3/4
その他の主な馬の着順
サイレントディール 4着
サクラプレジデント 7着
エイシンチャンプ 10着
感想「SSってすげぇ」
5月の台風がやって来て前日は大雨も、新装馬場で排水が良かったせいか当日は重馬場まで回復。
レースは予想通りエースインザレースがハナに立って、ゼンノロブロイがその後に続く展開。人気の一角サクラは好スタートが逆効果でかかってしまう。一番人気ネオは中団後ろ。
直線に入って多くの馬が外に出す中エイシンだけが内を突くが、ここで1頭だけになってしまい持ち味の粘りを発揮する間なく最後の伸びを欠く。
ネオは鞍上の落ち着いた騎乗で馬群の一番内、距離ロスの少ない針路を取ることに成功。坂を上ったあたりでゼンノロブロイに馬体を併せるとさらに加速して抜け出し、そのまま1着でゴール。2着にゼンノロブロイ、3着に雨得意のザッツザプレンティ。
1、2着はいうまでもなく4着もSS産駒で3着はダンスインザダーク産駒。5着がバブルガムフェロー産駒で7、8着もSS産駒。6着チャクラを除けば入着馬は軒並みSS系という、現代の日本競馬を象徴するような結果。たぶん前代未聞だし、今後もたぶん無い記録だと思う。
<ひとこと>
ネオユニヴァース…菊花賞は誰が乗る?今度こそデムーロは乗れないぞ。まさかユーイチ?
ゼンノロブロイ…これで負けたんならしょうがない。
ザッツザプレンティ…ちょっと仕掛けが早かった?惜しい結果。
サイレントディール…ほぼヤネの腕だけで上位入線。しかも審議対象になってミソをつける。
サクラプレジデント…まさか秋はマイルに行くなんて言わないよなぁ。
エイシンチャンプ…今回は内枠がアダ。とりあえず、秋は天皇賞かな。