サモア通信Vol.2

はじめに

 本会会員で西サモアに在住している石塚準次さん(高22回生)から送られてきた現地レポートの第2回目です。
今回は、写真家・内野克美さん(高19回生)からの「南の島に写真撮りに行きたいんだけど、サモアってどうよ?」という問いに、早速メールで応えて下さったものです。

   
 代表的なアレイパタ海岸                  山上の火口湖・ラノト湖にて

小田高OB会の皆様

 どうもご無沙汰しております。南海の住人石塚です。

 皆様の活動振りはMLを通して南海の孤島にも届き、何時も懐かしく楽しく時に切歯扼腕(手を伸ばしたくても叶わぬ無念さよ!)の思いで拝見させて戴いています。

 小生も元気ですっかり南国の人間になっていますが、サモアでの年末の行事も漸く打ち止めで、ちょっと飲み疲れています。

 そろそろ当方から年の瀬の挨拶をせねばと思っていましたが、嬉しい報せが舞い込みました。内野さん、それから他の皆さんも是非サモアに来てください。お待ちしています。海の民の材料など当地には無尽蔵に有ると思いますよ。

 サモアに興味を持ってくれる人が居そうですのでちょっと島の話をします。
 太平洋の島は住民の民族によって大きくミクロネシア、メラネシア、ポリネシアに三分され、小生の住むサモアはポリネシアに属します。 民族の流れにオーストラロネシア説というのが有って、この説によればポリネシア人は3500年前頃に東南アジア方面からやってきた海洋民族ラピタ人の子孫だということです。
 このラピタ人というのは元々は中国大陸南部に居て漢民族の勃興(殷周の時代)で大陸を押し出され、周囲に拡散し、南はインドネシアからマダガスカルへ。北へはフィリピンから台湾、日本までも広がったと言われます。この一派が東に向けて航海し、サモア、トンガ、ハワイ、仏領ポリネシア、クックと渡り、最後にニュージーランドに1000年前に辿り着いて、ラピタ人の2000年に渡るグレートジャーニィーが終結したと説かれています。
 ヘイエルダールはイースター島を発見し、太平洋諸島に広がったのは南米のインディオであるとの仮説を立てましたが、此れは逆で南米大陸に最初に漂着したのはどうもポリネシア人の祖先であるとの見方が有力となっています。ラピタ人の軌跡は一部考古学上の証拠も有り、真にロマンに溢れた壮大な民族の拡散現象と言えます。

  
歌で遠来の客をもてなす子供たち           同じく先生と子供たち    

 サモアは小さな島国ですが、部族制度が強く残り、古来よりの伝統文化を色濃く残しています。人類学や民族学の宝庫です。100年前に西洋文明と接触して近代化が始まりましたが、社会の根底には伝統文化が根付いています。人は礼儀を重んじて、寛容です。テロや暴動など皆無であり、警官でさえも銃器を持っていません。そんな平和で豊かな時間の流れる地上最後の楽園がこの島国であり、一人でも多くの皆様の来訪をお待ちしています。

 次にちょっとした観光案内をしましょう。
 サモアだけであれば旅行のベストシーズンは乾季の4-9月です。雨が少なく、暖かく、海も綺麗です。今はサモアは雨季で時に豪雨に見舞われ、サイクロンが来たりするので余りお勧めは出来ません。ただ、日本の梅雨と同様湿気は強く、蒸し暑いですが、降りっ放しということも有りませんので、合間を縫って海を楽しむことも出来ます。今でも家では殆ど裸で過ごせます。

 少し贅沢が出来る人はニュージーランドと併せて、南島のMt.Cookのトレッキングやフィヨルド見物が出来ます。何時か高橋さんが話していた世界です。好機は向こうが真夏の今の時期(12月―2月頃)となります。小生は今年は無理ですが、来年の年末は是非NZアルプスを逍遥してみたいと思っています。

  
ハイビスカスの一種               バイサラ海岸の日没  

 日本からのサモアまでのフライトはフィジー(ナディ)経由が比較的早く安いようです。季節に拠りますが、格安運賃で往復13-16万円程度。オークランド経由は割高となります。サモアは1ヶ月以内の観光目的ならば査証は不要です。

 小生は当地でちょっと大きな家に住んでいますので当地まで辿り着いたらばサモア滞在中は無料で我が家に泊まって頂けます。スペースは十分であり、飯も一緒に作って食べます。ビザの続く限りは何日でも滞在してください。酒もNZや豪州のワインが沢山有ります。車も適当に利用出来、心配無用です。

 サモアの情報はネットを辿れば好事家が沢山WEBSITEを開いてますのでご覧下さい。結構好い加減なものも有りますので吟味が必要。又パシフィックインターナショナル社というこの地域一円に商圏を持つ商社(旅行エージェントもやっている。)に連絡して情報収集して下さい。(Tel.03-3552-9001 Fax.03-3552-9004 e-mail: pitravel@mercury.plala.or.jp)

 インドネシアは海洋国家で大国で人々と文化は多様で小生も好きな国ですが、治安が必ずしも保障されず、動き回るには相当な土地勘と案内人が必要であり、カメラマンの一人旅はお勧めできません。スラウェシやカリマンタンでは良く日本人が行方不明になります。スマトラはイスラム急進派が跋扈しています。アチェでは戦争していますので命が惜しかったら行かないで下さい。

 写真を何枚か送りますので、南海の楽園の様子を想像してみて下さい。

 では暇に飽かせてあれこれ記しましたが、この麗しい島のことは更に次のメールで続けます。一先ず失礼します。

(2003/12/24付メールより。一部ホームページ向けに編集)


ココナッツビーチでのワンショット

沢登りの途中で