今年車検を迎えるあたり、リアブレーキのキャリパーがどーも気になっていたので、ここら辺で見てみる気になり生まれて初めてブレーキをバラしてみました。(バイクのディスクブレーキは経験済み) このために用意した物 予備知識 ここに使われるのがシリコングリスってやつで、高温下でも流れ出さないような特性を持っているはずです。(データーシートによると-30度〜200度)はーっ、はーっ、よく調べたな。 本来ばらしと言うとピストン廻りのゴムカップやシール類の交換までを言うのかと思いますが今回はそこまでやってられませんので、ゴム部品の劣化具合の確認までで終わりにしときたいと思います。(車検がとれれば良しとする) 結果
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キャリパー裏の14mmボルト2本を緩め抜き取ると左方向へキャリパーをずらすように取り外すことができます。パッドはローター側に残ります。キャリパーはとても重たいので針金などでアッパーアームにつり下げておくとブレーキホースに優しいと思います。 写真ではスライドピンがローター側に残ってますがジャバラを外しながら引き抜く事ができます。引き抜いたらグリスの汚れ具合や錆の有無を確認しておきました。スライドピンは上下2種類あり色が違うのでハッキリ解ります。黒いシャフトが上側だったと思います。 |
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右側の丸いい筒がピストンでその周りをピストンブーツが覆っています。ブーツの中にはシールがありますがブーツを外さない限りシールのオイル漏れは確認できません。 ブーツを見る限りヒビ割れなどは確認できなかったので今年の車検はこのままでいけそうな予感です。 過去に交換をお願いした覚えは無いのですがいつかの車検で交換されていたのでしょうか?まったく記憶がありません。 来年あたりオーバーホールにチャレンジしてみようかな?かなり好奇心をかき立てますよねブレーキは… |
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抜き取ってクリーニングした後のピンです。 ご覧の通り右側のピンは真っ黒!これは何かのコーティングかと思います。(潤滑のための)2本とも若干の摩耗がありました。 お掃除はブレーキクリーナーでジュワーっと洗浄すると古いグリスが吹っ飛んでくれます、そのあと新しいグリスを指でべっちょりピンに塗りつけて元に戻します。 ゴムのジャバラも取り外し内側の古いグリスを拭き取り元に戻しておきます。そこへグリスアップ後のシャフトを突っ込みます。 その時シャフトがスムーズに動くか指で押してみます。途中で引っかかったり動きが重いときは孔側もブレーキクリーナーで洗浄して再度グリスアップします。 私の車は右側の上のピンが若干動きが悪かったので再洗浄しました。あまり改善されなかったような気もしますが? |
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フロントブレーキパッド 右側のセット 走行75000キロでまだパッドが5〜6ミリ残ってました、なんとブレーキに優しい運転でしょう(典型的なエンジンブレーキに頼りっぱなしの運転です、あまりフットブレーキを使わないので後続車のかたは苦労されてると思います) パッド・キャリパーもブレーキクリーナーで汚れを落とし全てを組み付けてフロントは終了。 |
リアブレーキにはパーキングブレーキと兼用するための機構が盛り込まれていてちょっと複雑。キャリパー裏側を覆っているプラスチックカバーが10ミリのネジ2本で固定されているので外してカバーを取らないと始まりません。 12ミリのボルト2本を抜き取ればキャリパーが左方向へ外れます、この時パッドはローター側に残ります。 写真はまだ何もしていない左リアブレーキ。 |
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この写真がキャリパーを外したところです。 ピストン部分をよく見ると十字に溝が切られていると思いますがここがフロントとの違いでピストンを戻す(引っ込める)時はこの溝に何か引っかけて時計方向に回すと引っ込みます。また、パッド側には丸い突起が出ておりキャリパーを組み付けるときはこの突起とピストン溝が一致するように組み込まないといけないのが注意点です。 リア側もブレーキダストを取り除きシール類の点検をしましたが問題は無さそうです。一安心ってところです。 |
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スライドピン これまたシリコングリスを塗りつけてブーツ・シャフトの順番で組み付けていきます。 フロントに比べてかなり細いですね。 【後日談】 |
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スライドピンの準備運動の図 ブーツの中の空気が密閉されているので押し込んだ後自然に戻ってくるのが正常。戻ってこないようなら原因を突き止めるしかないでしょう。 |
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ローターの振れ・回転確認 勢い良く回っている所に指で触れて、振れの有無も見ておきました。大ざっぱですが人間の指はけっこう敏感なもので |