FOOTWORK 2004.Apr 79000km


花の命は短くて・・・・そして足廻りの命も永遠なんてあり得ない・・・

何とも物悲しい始まり方ですが12年も地球の重力と戦ってきた愛車の足廻り、重力だけではない、遠心力とも戦い続けてきたはずだ。(小生小心者の見本のような人間なので、過大な遠心力を与えた覚えはないが)

エンジンの次にがんばって仕事をしている足廻りであるが(私の勝手な判断である)12年無交換記録を更新中であり、恐らく、いや確かに衰えているのである。

話は横道に逸れてしまうが、ホンダの一時代を支えたダブルウイッシュボーンサスペンション。
少し前まではシビックシリーズにまでおごられておった。これが理想の足廻りなんじゃと一貫しておったポリシーもエンジンが逆回転するようになったかと思ったら一斉にストラットに方向転換じゃ!我が家の主力戦闘機ストリームもこの方向転換によりストラットな足廻りとなっておりますがこれはいっかーん!タイヤの減り方が尋常でない。トレッドの内、外ばかりが極端に減り3万キロにも満たないのに既にのっぺらぼう。おまけに2年9ヶ月にしてショックから油漏れで無償交換。
かたや名器プレリュードの新車装着されていたBSの名作エクスペディアは7シーズン(冬はスタッドレス)はいてもまだ健在だったな?サイドのひび割れがひどくなり現役引退していただいたほどである。ようするに、地面にきっちりと接地している証拠であると私は考えている。

古き良き時代のホンダ車、名車プレリュードの足廻りをここら辺でリフレッシュしてあげよう、そう考えたのは2003年の秋頃。某オークションで発見した「新品H&R製スプリング」激安3,000円がきっかけである。(実際オークションなので激闘の末3,100円で競り落としたのだが・・・)

このスプリング、とてもくせ者でメーカーとしてはドイツの有名どころらしい(日本で言えば◯◯発條みたいな感じでしょうか)。ドイツのバネと聞くと恐ろしく硬そうな印象を受けるのは私一人だけだろうか?日本では阿部商会が代理店になっているが、今の適合表にプレリュードは掲載されていないのだ。
うーん、買ったは良いがどんな素性の物なのか知りたいのが人情。色々調べてみたがどうやら英語のデーターシートは存在しないらしく、ドイツ語の技術情報みたいのが手に入った。
あいにくドイツ語を理解する頭を持ち合わせていないので適当に理解した内容を少しばかり・・・

BB1 , BB2, BB3に適合するようである。・・・BB1はわかるがその他は何者?あまり気にしないことにしよう。

バネレート・・・それらしい記述無し、または解読不能。

車高のダウン量・・・それらしい記述無し、または解読不能。どっかに「30MM」と言う記述があるが、これがダウン量かは不明。

H&RとはHeineさんとRemmenさんの頭文字を取って付けられた社名らしい。ドイツって国はメルセデス・ベンツとか二人の名前が付く会社って多いのかな?ホンダ・トヨタ自動車なんて会社はちょっと考えづらいわな。

これくらいのことしか判明しておらず、わからないことだらけで不安もいっぱい。
所詮3,100円で手に入れたものなので、だめで元々の精神が大切である。

2004.3.27
アメリカのサイトではあるがH&Rのホームページにリンク・・・
ついでにHPからいただいた車高落ち見本の写真

ちなみにフロント品番29879VA、リア品番29879HAである。

次に手に入れたのがショックアブソーバー。これまたオークションで怪しげな(失礼!)物を発見。製造元はカヤバであるがブランド名は、シークレットスポーツって名前。(益々怪しい)OEM製品らしいのだ。中身はKYBのクライムギア相当品らしいのだ。らしいが連発でいささか信憑性に欠けるが、わたしはこの製品を信じたい。お値段は22,800円なり!
純正も考えたが高い買い物になるので、清水の舞台からバンジージャンプのつもりで一発落札!

製造元KYBのHPへ

ここまでくると、あとはアッパーマウントをどうするか?できれば今付いてるショックはassyのまま取り外し保管しておきたい所である。

ところが、ショック、スプリング以外の純正部品を一台分取り寄せると20,770円!!かかる試算となる。おいおい、せっかく安く上げようとしてるのに台無しである。恐らくこの世で一番安上がりな足廻り交換方を編み出そうとしているのに・・・(かなり次元の低い悩み方であるが)

うーん、ここが悩みどころか・・・雪が溶けて春が来る頃までには決めよう・・・

2004年2月7日

ただ雪解けを待つのも時間の無駄、必要な部品を注文しておこう。恐らく消耗品と思われるゴムの部品だけ新品交換することにする。バンプストッパーもゴムであろうが、乗り味に影響なしと見て落選。コストダウン成功!

純正品番 品名 価格x数
51631-SS0-004 ラバー,ダンパーマウンテイング

\360x4

51686-SM4-004 ラバー,フロントスプリングシート

\800x2

52686-SS0-004 ラバー,リヤースプリングマウンテイング

\930x2

52725-SS0-004 ラバー,リヤーダンパー

\410x4

1台分の合計金額

\6,540円

ショックの交換方法は色々な手があるとは思うが、ごく一般的な方法がTEINのホームページからpdfファイルがダウンロードできる。モデルは5thを使っているがプラットフォームは4thも5thもおんなじの手抜きモデルチェンジなのでマニュアルも流用可能なんである。この頃のスポーティーカーはどれもこれもお金の掛からないモデルチェンジが多かった、シルビアなんかもそうだったよな・・・
企業はこれを「熟成」と呼ぶのである・・・走りのクルマ不況の始まりで今に至る。

あんあんあん。早く春よ来いの心境である。

梅の花の咲く頃、いよいよXデーの到来だ・・

ついに作戦決行の時が来た。 用意する工具は次の通り。

・12,14,17mmソケット メガネレンチもあれば尚良し

・スプリングコンプレッサー (同僚からの借り物、お礼にお菓子でも)

・ジャッキ、ウマ、CRC556、古い毛布、などなど。

フロントのASSYを交換する

・基本的にはTEINからダウンロードした交換手順に従うこととした。が、どうにもこうにもショックアブソーバーは抜け出てこない。まさに巨大な知恵の輪状態。悩んだ挙げ句、アッパーアームもシャシーから取りはずした。(上の写真、アッパーアームは外れてます)

ネジはエンジンルーム内に2箇所17mmのナットがある。アッパーアームが外れれば知恵の輪の解き方はぐっと広がることになる。

最適と思われる順序

・ショックに固定されているブレーキパイプを取り外す。12mm 2箇所

・アッパーアーム取り外す 17mm 2箇所 その後クルッとひねって手前に持ってくる。

・ショック下端に連結されている逆U字型フォーク(以後フォークと呼ぶことにする)とロアーアームを連結しているボルトを抜き取る。(ブレーキディスクに足で体重を掛けると(以後この行為を荷重と呼ぶ)比較的らくに抜ける)

・フォークとショックの連結ボルト(14mm)を抜き取る。(緩めるだけではすっぽり抜けないので注意、気がつくのに15分位を無駄にする・・ 無知はロスタイムの根源)

・下の写真の通りブレーキに荷重をかけフォークを抜き取る。フォークはそのまま、ショックはアッパーマウント固定の3箇所の14mmを緩めショックASSYは晴れてシャーシーからさようなら・・・

・下の写真は取り外したフロントASSY、ブレーキパイプのブラケットの位置とアッパー側のスタッドボルト位置の関係が重要になるので、マーキングなどしておくと良い。(写真の黄線のように)

・新ショックにブレーキパイプのブラケットは既に溶接されていた。これが無い物は純正から外す必要がある。圧入されているようなのでプラハンで叩き出すのが正解のようである。

・借り物のスプリングコンプレッサーはいわゆる「4本爪タイプ」でガッチリとホールドしてくれるはずだったが、なんとスプリングの巻径と爪の位置が上手く合わずに恐ろしく危険で時間の掛かる作業になってしまった。やはりジャストフィットの工具を使うのが作業時間短縮のキーポイントですな・・

・下の写真は新旧スプリングシートとダンパーラバー。左のつぶれ様と言ったらひどいもんです。
ゴムと言うよりは別世界の生物のよう、弾力ゼロなのでとっくに天命を全うしていらっしゃる。
これではピロアッパーと同じではないか?快適性が少しでも向上してくれ〜と、切なる願いを込めて交換。

・スプリングを外すのは「爆発物処理班」になった気分でスリルを味わいながら終了。
なんとか逆の手順で組み付けおわり。はぁ・・この間 ココロの余裕無く写真撮影どころでなかった。 よって写真無しじゃ。

下の写真は交換を終わったフロントの右。仮止めして置いたネジたちはジャッキでサスペンションを持ち上げ1Gが掛かった状態で本締めを行う。

・ふーっ、ようやく前輪の交換終了、予定時間を大幅にオーバーしこの時点で4時間ほど経過している。 一番最初の知恵の輪を解くのに時間を掛けすぎてしまったのと、スプリングとマッチしない工具も時間を浪費してしまった。でもホントに効いてるのは自分の体力。 筋力の低下をマザマザと見せつけられてしまったのであった。(30代前半は真夏のテニスコートに4時間いてもへっちゃらだったのに・・・か・な・し・い・ぜ)

お次は怒濤のリア交換じゃー、につづく・・・

リアのASSYを交換する

下の写真上から新ショックアブソーバー、旧ショックアブソーバー、新バネ、旧バネの順番。

右横は今回使ったスプリングコンプレッサー。(一触即発の超危険工具)

リア側もフロント同様にアッパー側とフォーク側の位置関係をマーキングしておき分解。
新しいショックに組み付ける。

リアのアセンブリをシャーシーから外すのはまたまた知恵の輪を解くのと同じ要領である。
ただ、後ろはアッパーアームを外すと面倒なことになりそうなので却下。私のやった順序を忘れない内に書き残しておく。


・スタビライザーのリンクを外す(14mm)

・ロアアームとショックアブソーバー下の連結ボルトを抜き取る。(17mm)

・足をブレーキディスク(ハブ)に掛け荷重。

・ロアアームからショック先端を外しクルマ後方にずらす。(サイドブレーキワイヤーのループの中に逃がす。

・アッパー固定の14mm2本を緩め、ショック落とさないようナットを外す。

・以上でショックassyはホイールハウスの中で自由の身となる。

・ここからが力技。足をブレーキディスク(ハブ)に掛け思い切り下げる、と同時にショックの上部をホイールハウスから出す。

・後は引き抜くのみであるが、その間ずーっと力技を掛けたままなのが大変と言える。
二人で作業できれば少しは楽かも知れない。(もちろん一人で作業のため、その間の写真は一切撮れませんでした)

・で、組み上がった後ろ右のアセンブリ。バネもショックも左右の区別は無かったが・・・

・あとは全く逆の手順で組み付けを行えば作業終了。できあがり。

後ろの作業はおよそ4時間くらいか?フロントにはないトランクルームの内張り取り外し作業もあるので、手間はかかります。

初めての作業の場合、トータル丸一日は必要かと思いますので時間の余裕をたっぷり取ることをお勧めします。じっくりクルマいじりを楽しめる事うけあいです。
私は子供二人の入園式、入学式の合間に作業をしたもので、楽しむ余裕など全くありませんでした・・う〜ん残念。(腰痛再発でコルセット人間に逆戻りです・・・とほほ)

以上で部品総額¥32,440円(消費税・雑費抜き)の足周りリフレッシュレポートは終了。

インプレッションは後日公開!


400km走行後の感想 2004.5.4

基本的に満足。これが結論であるが、言いたいことも幾つかあるので書き残すことにする。

□GOOD POINT
・車高は前後とも30ミリ程度下がっていると思う。(未測定なので参考程度。また、12年落ち!の純正スプリング比)
 ドアにキーを差し込むときに前より低くなったなっ!と分かる。フェンダーとタイヤの隙間は「指二本程度で、カタログのかっこよい写真に近づいた感じである。(ちなみに純正ホイール愛用のため限りなくカタログ写真に近い姿態となった。(カタログの写真はクルマに荷物を詰め込み車高を落として撮影している。これ、NHKで放送されたので間違いない。メーカーも車高が低い方が格好良いと認めてる訳だ)

・路面がフラットな限り最高にファンな乗り味を堪能させてくれる。
この「フラット」ってのがミソで、フラットである限り地面にへばりついて離れないんじゃない?くらい安定している。
でも、決してタイヤのグリップが上がってる訳ではないのでイイ気にならないほうが良さそうだ。
ほとんどはロールのスピードと量が減った事による不安感減少がそう感じさせているだけなのかも知れないが・・・。
発進時も尻の沈み込みとフロントの浮き上がりが恐ろしく減少したのでクラッチをつなぎ始めてからクルマが動き出すまでのロスが無くなり、体感加速が向上した。些細なことだが、なかなか新鮮な感覚である。

・ロードノイズ(タイヤ・サスペンションを介して車内に進入してくるノイズ)が減った。
これは、同時交換のスプリングシートやダンパーマウンティングラバーが新品になり、性能を発揮するようになったから、と思われケチらず交換して正解であったと思う。
(それだけこれらの部品の硬度がノイズや操作フィーリングに大きく関与している訳で、メーカーの味付けが読みとれる部分である)
おかげで直進性まで良くなった気がしている。これは車高が変化してアライメントが直進方向へずれてくれたおかげかと思う。

などなどである。

□BAD POINT
・一番苦手な路面は小さなうねりのある路面。例えば2車線道路を横切るような場合、交通量の多い幹線には車幅(2メートルピッチくらい)のわだちが多かれ少なかれ存在する。そのわだちをホイールベース2.5メートル程度のクルマが通過することになる。
す・る・と・・・フラットな乗り味は豹変して天と地がひっくり返ったような大騒ぎとなる。
純正では全く感じなかったストレスを感じるが、あちら立てればこちら立たず・・で、我慢せねばならない。 でも、後部座席に子供二人を乗せるとこの症状は現れないので、後輪荷重とも密接に関係していると思う。燃料の量にも影響されよう。
ここら辺の細かい特性は日夜テストドライバーが煮詰めまくった純正品にかなうはずもない。

・組み付けがまずいのか?走行中に左後ろから「ごん、ごん」と異音が出る。
ダンパーが縮む時に発生していると思われるが原因は不明??ショックなのかスプリングなのか車体なのかも不明・・・一度覗いてみてみよう。

今のところ感じている事柄を列挙してみた。これから先変化を感じたら書きとめておこうと思う。

(真冬の雪道インプレッションは考えただけでもゾ〜っとしますわ・・)


2000km走行後・・異音解消 2004.620

左リアからと思われる異音問題が解決。原因は施工ミスでした・・反省。

リアのショックASSYを車体から抜き取るときスタビライザーの端末を外したが、リンクの上で外すか下で外すか悩んだとき、下のナットを緩め、取り外しを諦め軽く締め込んだ状態のままだった模様。
(結局上のナットで分解)

ここで緩みが増加して「ごん、ごん」から終いには「がちん、がちん」と不快な音を発していたのであった。 

このナットはセルフロックナットになっていて、ただ回しただけではボルトも回転してしまう。
今回気が付いたのは、ボルトに6角穴が開いていたこと。ヘックスレンチでまわり止めしながらナットを締め付ければ良かったのであった。(写真黄◯の部分)

ネジの締め付け後は不快音がなくなり快適になりました。パチパチ

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