陰極 強化実験 2002.Aug

陰極強化(いわゆるアーシングと呼ばれているやつです)の理屈については他のHPでも詳しく解説されていますので
そちらを参考にしていただき、ここではその怪しい陰極強化を実体験し、更に強化線に流れる電流を測定し効果を
検証してみたいと思います。(なかなか体感で効果を判断するのが難しいんですよね、by 違いのわからない男)

使用材料
電線 一般的な絶縁被覆付き電線 AWG#8(導線の断面積と思ってok,8sqと呼ばれているものと同等)たまたま仕事の都合上入手出来ましたが販売単位が300メートル程度なのでこの手の機器配線用ケーブルは避け、入手しやすい物で良いと思いますよ。どこを這わせるかにもよりますが、数メートルは必要です。
端子 裸圧着端子 8-6 (最大線径-ネジ孔径)必要数=線数x2
陰極用アース板 陰極強化線は3本くらいなら何とか純正電極に共締めできますがこれを越えると厳しくなります。
長60mmX幅10mmX厚4mm程度の銅バーに6.5mmの孔を4個あけた物を用意しました。

工具類

圧着機

圧着端子をカチカチッと潰す工具、これの代わりにハンマーを使って叩き潰す方法を奨める人もいますが信頼性ゼロかと思います。接触抵抗が大きくなり尚かつ大電流が流れた場合加熱の恐れ有りですのでご用心を!(自分は会社の工具を借用しました)

クランプ電流計

電線をパクッとくわえてその電線に流れる電流値を測定できる優れ物。HIOKI製(こんな高価な測定器持っている訳はありません、会社からの借用です)
スパナ・メガネ 今回使用しているネジは全てが10mm(M6)なのでこれが回せるものなら何でも可。


2002年 E-BB4 Manual Transmission夏仕様
レイアウトです。
2002年 E-BB4 Manual Transmission秋仕様レイアウトです。

写真位置

ワイヤー行き先・測定条件

電流値
(処置前)

電流値
(夏ver.)

電流値
(秋ver.)
J1純正アース バッテリー陰極からエンジン本体

未測定

1.97A

2.10A

J2純正アース

バッテリー陰極からライト右(運転席から見て)フレーム部分・アイドリングのみ

1.96A

2.23A

1.20A

J2純正アース

バッテリー陰極からライト右(運転席から見て)フレーム部分・LOWビームON

9.4A

8.27A

5.27A
J2純正アース バッテリー陰極からライト右(運転席から見て)フレーム部分・HIビームON

13.2A

11.7A

7.44A
J3純正アース ボディーからエンジン左へ

4.71A

4.15A

3.79A
J4純正アース ボディーからタペットカバーへ

未測定

0A

0A
E1 バッテリー陰極からスロットルボディ

---

0.56A

0.57A
E2 バッテリー陰極からデスビ

---

1.21A

1.24A
E3 バッテリー陰極からオルタネーター・アイドリングのみ

---

0.76A

0.87A
E3 バッテリー陰極からオルタネーター・LOWビームON

---

1.79A

2.21A
E4 バッテリー陰極からライト左(運転席から見て)フレーム部分・アイドリングのみ

---

0.67A

0.45A
E4 バッテリー陰極からライト左(運転席から見て)フレーム部分・LOWビームON

---

2.21A

1.71A
E4 バッテリー陰極からライト左(運転席から見て)フレーム部分・HIビームON

---

3.05A

未測定
E5 スロットルボディ(E1)からエンジンマウント近傍のボディ(J3と同位置)

---

1.33A

1.08A
E6 バッテリー陰極からボディー右側の空きタップへ New!

---

---

0.82A
E7 E4ライト左〜E5エンジンマウント近傍のボディへショート New!

---

---

0.31A

*全ての測定条件でエンジンはアイドリング回転中。

まとめ1
・J1〜J4の純正陰極ケーブルについては陰極強化によって概ね電流値が低下している。これは強化線へ電流が流れ込んだ為これらのケーブルの負担が減ったと考えられる。(太字の電流値)

・J2については強化後にアイドリングのみ電流値が上がっている、LOW/HIビームとも電流はさがっているが、なぜ無負荷の時のみ上がったのかは不明。

・不思議なことにJ3へはアイドリングにもかかわらず4.15Aもの電流が流れている。これは一番流れるであろうJ1と比較してもかなりの数値。E5によってJ3の負担を軽くしようとしたがE5には1.33Aしか流れません。しかもE5のケーブルをJ3エンジン側に接続した場合、E5の電流値は0.0A!!あら不思議?ボディー側に接続しないと効果無しなんでしょうかね?ここら辺、エンジン左サイドが今後の課題です。

・E3はオルタネーターの効率を良くする目的で追加しましたが、やはり負荷が増えたときには有効なことが確認できました。

・E4はヘッドライトの強化のつもりで増設。やはり左目には有効な対策になります。で、ヘッドライトの明るさは?と言われると「明るくなったような気がする」です。
正確な判断はカンデラ計か何かを持ち出さないとハッキリ言えません。E4に電流が流れていると言うことはきっと光度も上がっていると思いたいですね。(E4のタップ孔は塗装が乗っているのでタップなどを通して塗装を剥がしたほうが確実です)

・最終的には違いがどのような形で体感できるかに尽きると思います。今回、電流値を測定してみて陰極強化の複雑さを思い知りました。と言うのも全ての強化線(純正も含む)が微妙に影響しあい電流が回り込んでいるからです。
ですから体感評価を行うにも、全ての強化線を全て取り外し評価する必要があると感じます。今回の改造後にECUをリセットして運転した感じでは「明らかに何か変わった」と感じます。
このまま暫く走行して後日改造前のフィーリングを確かめてみたいと思います。体感報告はその時までお待ち下さいませ。

まとめ2 2002.8.27
2日間ほど陰極線をターミナルから全て取り外しECUリセットを行って乗ってみたので感想を残しておきます。
一言で表現するのが難しいのですが、(言葉にするのも難しい)あえて表現するのなら、「何か物足りないぞ!」と言ったところでしょうか?何が物足りないのかハッキリしてよ!って人にはあえてこう書きます。

アクセルをパッと開けたときにググッとくる、ツキってやつでしょうか?これが違うんですよ。(ATで体感するにはちょっと過酷な違い)あとはエンジン回転が盛り上がっていく過程のエンジンノイズの旋律が微妙に違う!って(半年間くらいメンテ無しで使い続けたMacにSpeed Diskとデスクトップ再構築をした後のキビキビ感とでも言いましょうか?)とにかく五感を研ぎ澄ませて皆さんも感じてみて下さい、きっといいことあると思います。
早速元に戻したのは言うまでもありません。

追加仕様 2002.9.22
・E6追加 ボディー左側は充実した陰極線が這い回っているにもかかわらず右側は少し寂しいな!なんて感じたのでバランスを良くするために施工。ここに繋いでくれと言わんばかりに空きタップがあるので塗装をさらってそこを利用、0.82Aとまあまあ流れている様子。だが一体何に費やされているの?まか不思議。

・E7追加 今後の課題としていたJ3近辺の対策としてE7を施工。E4とE5の末端を結びエンジン外周をぐるっと一周ループが出来上がることになる。結果、J2,J3の電流は大きく低減されE7の効果がうかがい知れる。

ただアースの基本は一点アース!(全てのアースは一箇所に集まり全箇所の電位差を最小にするのがベスト)の基本からは外れてしまい、外道と呼ばれるかも知れませんが暫く様子を見ることにします。

今回の追加仕様で自分に体感できる変化は残念ながらありませんでしたが、電流値を見ると明らかに流れが変わっていることがわかります。やっぱり測定器は必要でしたね〜、便利便利!

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