10 荒川区問題再び ─小坂英二氏(荒川区議)の嘘と軽薄と卑怯

          平成19年10月18日初出

 

 今ごろになって荒川区の問題が再燃しようとは思わなかったが、看過できない問題なので取り上げる。荒川区議の小坂英二氏は、平成16年の荒川区男女共同参画社会条例に反対した言動(保守派にあるまじき態度)を問題にされて、「あれは会派の意見を述べただけだ」という弁解に終始し、本心は条例案に賛成だったと言い繕っている。

 これは真っ赤な嘘である。彼の条例案反対の言動は単に会派の方針に従ったという消極的なものでは決してなく、自分の個人的主体的な判断によるきわめて積極的なものであった。その証拠は以下に示す当時の小坂氏のブログやホームページでの「個人としての」発言に見られる(私が茶色で強調した部分に注目されたい)。このような卑怯な言い逃れを私は絶対に許すことができない。

 次に私が許せないのは、小坂氏の政治家としての軽薄さ、「事実」を確かめもしないで一部のガセネタに飛びつき、頭から信じて判断してしまう愚かさと軽薄さである。以下の引用からも明白なとおり、小坂氏は東京新聞、毎日新聞のデタラメ記事を百パーセント信じこみ、それをもとに判断し行動した。しかし東京新聞、毎日新聞の記事はパフォーマンスとして委員を辞任した張學錬氏の嘘をそのまま書いたものである。

 とくに、「常識とかけ離れた運営がなされている」とか、「介護や子育てを家庭の中だけに無理やり押し込もうとする方向性」などと、まったく事実無根な中傷を書きこんでいる。最初から私を「悪者」として描こうという意図を持っていたとしか思えないのである。彼は政治家に求められる最低限の確認作業(例えば議事録で確かめるとか、私に会見を申し込んで反論の機会を与えるなど)もしなかった。

 さらには、「6人の要望書」の内容についても、後に私が詳細に反論したようにほとんどすべての内容が事実に反するデタラメなものだったにもかかわらず、その真偽を確かめもせず(発表された議事録を読みさえすれば簡単にそのデタラメぶりを確かめることができた)、軽薄にも頭から信じこみ、もちあげ、自分の言動の根拠とした。例えば「懇談会議長の強引な取りまとめ方、とりわけ自分の意に沿わない意見は報告書では軽んぜられている点」が問題だと、「6人の要望書」の嘘をそのまま無批判に書いている。

 この軽薄ぶり・無責任・良心のなさは、政治家としての資格を疑わせるに十分である。もし小坂氏が、東京新聞、毎日新聞の記事や「6人の要望書」に対する私の反論を読んで愕然として自分の間違いに気付き、反省し謝罪し、態度を改めたというのなら、私も問題にすることはなかったであろう。

 しかし、小坂氏は最近ホームページに、私の「6人の要望書批判」の文書と「見解を共にします」と加筆した。それなら、私の文書が出る前に、私に対して「懇談会会長の強引な議事運営」とか「常識とかけ離れた運営」「懇談会議長の強引な取りまとめ方、とりわけ自分の意に沿わない意見は報告書では軽んぜられている点が問題です」と批判していたこととの食い違いをどう説明するのか。その矛盾を「あれは会派の意見を述べただけ」と言い繕うのは、あまりにも卑怯である。

 小坂氏は東京新聞、毎日新聞の記事や「6人の要望書」の内容を真実だと思った時期があった。それが間違いだったというのなら、それなりの自己批判と反省と謝罪があってしかるべきである。ただ「今は林道義氏と同じ」だと言うだけで済まそうというのは、あまりにも虫がよすぎる。

 以下の資料は、小坂氏のブログとホームページからの引用である。青い箇所は引用、茶色の箇所はとくに注目してほしい箇所である。「嬉しいことに」とか「想いはよく分かりました」といった主観的感情的な記述のどこが「会派としての意見」なのか。「小坂は」と明確に一人称で書いているところを見ても分かるとおり、これらの記述は小坂氏個人の意見を書き綴ったものでしかありえない。しかも全編、フェミニストの言い分を全面的に採用したものである。

 なお、論点は異なるが、注目すべき記述が見られる。すなわち「賛成は現時点では自民党のみ」(6月14日)「自民党以外賛成する会派はいません」(21日)「嬉しいことに可決されない情勢になっています」(21日)。つまりこの時点ですでに公明党が反対に回るということが公然の秘密として野党の中で共有されていたという可能性を示している。すなわち、私がホームページに公明党批判を書いたから公明党が反対にまわったというのは口実で、その前から反対する方針であった可能性を示唆している。

 

小坂氏のブログより引用

5月9日 ここしばらく、新聞各紙で(例えば5月7日の東京新聞を御覧下さい)荒川区男女共同参画社会懇談会についての記事が見られます。記事をお読みいただければ常識とかけ離れた運営がなされている点がご理解いただけると思います。(1)このような懇談会を非公開で進めていこうとする不自然さ、(2)介護や子育てを家庭の中だけに無理やり押し込もうとする方向性にはとても賛成できません。こうした大事な問題は公開された場で、公平な運営のもと、行なわれるよう区に求めて参ります。

 

5月27日(木)区政で論点となっているもう一つの「男女共同参画社会懇談会」の報告書取りまとめについて、懇談会委員有志(署名6人+趣旨に賛同2人)から区長に申し入れがなされました、詳しくは明日、ご報告いたしますが、懇談会議長の強引な取りまとめ方、とりわけ自分の意に沿わない意見は報告書では軽んぜられている点が問題です。その後、会派の控え室で要望書を提出した経緯をお聞きしました。

 

6月14日(月)荒川区がこの第2回定例会(6月)に成立を目論んでいる「男女共同参画条例案」が嬉しいことに可決されない情勢になっています。以前にも書いたかもしれませんが「育児や介護を家庭に戻す方向」を向いているといわざるを得ない報告書に基づいて作成したこの条例案は(1)中身も偏った点がありますし、(2)懇談会の議事録の整理も終わらないうちに条例を委員会にかける拙速さへの不可解(3)反対の声が大きい条例案を可決する意味が見出せない内容であり、小坂は「おかしな点だらけでとても賛成できない」と言ってきました。もちろん尚志会で賛成するつもりの議員はいませんし、全ての会派を見ても賛成は現時点では自民党のみのようです。32議席のうちの12議席(自民党議員数から議長を除く)が賛成するだけでは 否決になるのは目に見えているわけで、こんな体たらくなら「条例を出すのを止めたらどうか」と区の責任者には申しあげたいと思います。

 

6月21日(月)なお、注目されている「男女共同参画」の条例は自民党以外賛成する会派はいません。区の理事者には成立の見込みの無い、そして存在意義が無く、争いのみをもたらすこの条例の提出を取り下げることが最も賢明な対処だと申しあげておきます。

 

6月26日(土)昨日、速報で示した通り、男女共同参画の条例案が区長部局より取り下げられました。(詳しい報道はこちら)。何度も書いていますように、この件に限らず、(1)様々な観点からの検討をろくにしないで、一部で偏った意思決定を行なう、(2)議会への報告は後回しまたは省略、(3)区の上層部の動きに疑念を持つ議員には法律で公開が定められている文書すら渡そうとしない隠蔽体質、(4)自販機問題だけでなく不可解な契約案件が多すぎる、と言えます。その責任は区のトップにあります。区長の任期も残りわずか。本当に公正・公平な区政運営を行なえる人格・識見に優れた人を次の区長に選ばなければなりません。

 

小坂氏のホームページより引用

 総務・区民委員会での発言。

平成16年5月24日

※議論をする前提として議事録の公開は当然だと考えます。

懇談会の内容についても議論が繰り広げられていましたが、「懇談会」は諮問機関に過ぎないわけで、こだわり過ぎるよりも条例(必要性がまだ、理解できませんが、制定することが規定路線である以上)の内容の精査が重要です。

小坂は「配布された有志の方の異議申し立ての「要望書」を拝見すると懇談会の委員の方々、また、議員の中にも、この報告書を受けての条例制定の内容に大変危惧を抱かれている。特定の思想を前面に出すものではなく、理念を示す条例は議会においても全会派が納得できるような内容のものにすべき」との要望もいたしました。

 

平成16年5月28日

★荒川区男女共同参画社会懇談会「報告書」提出について

 5月27日、荒川区男女共同参画懇談会委員の有志(6人が署名)が区長への要望書を手渡しました。この懇談会が昨年から