6 「女性政策情報ネットワーク」関係の資料、公開質問状 への回答の分析・反論 

  (平成16年6月20日初出)

 

目次 

1 「JJネット」号外(2004年6月6日)

2 フェミニストの汚い宣伝と工作(「JJネット」号外への論評 )

3 「女性政策情報ネットワーク」への公開質問状

4 「女性政策情報ネットワーク」からの回答

5 正体見たり、フェミニスト司令部の反道徳性(回答の分析と 反論)

 

   はじめに

 

 荒川区男女共同参画社会懇談会の報告書は、男女共同参画を 進めるためには模範的、良識的な内容であり、これをもとに幅広い区民が参加できる 可能性を開くものである。ところが、何を血迷ったか、フェミニスト指導者たちがこ れを反動・反フェミニズムだと誤認し、猛烈な攻撃をしかけてきた。

 とくに「乱用の防止と是正」条項に対して、懇談会の中では 反対しなかったのに、あとになって反対の要望書を出させるという横車を押したので ある。

 裏で指令しているのは、「女性政策情報ネットワーク」とい うフェミニストの指導的な団体であり、指令の手段として使われているのが「JJネッ ト」というFAX通信である。

 以下、その屁理屈と嘘、汚い戦術を明らかにし、そうした卑 劣な妨害に屈しないで、この良識的な報告書どおりの条例を作るように、関係者に訴 えたい。

 

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1 「JJネット」号外(2004年6月6日)、全文

 

緊急のお願い

 

 東京都荒川区では昨年2003年12月林道義氏を会長、高橋史朗 氏を副会長、八木英次(ママ)氏を委員とする荒川区男女共同参画社会懇談会を立ち上 げました。ご承知のように、林道義氏はフェミニズムの害毒という図書を出し、女性 は政治家になるべきではないと公言している人です。高橋史朗氏は、民間教育臨調事 務局長。3人とも『正論』、産経新聞の論客でジェンダーフリーを敵視し、男女共同 参画社会基本法や男女共同参画推進条例もを(ママ)改悪すべきと主張しているグルー プです。荒川区がこのような3人を懇談会に入れた背景には、区長が区の行動計画に ジェンダーフリー教育と入っているのを見て、このような行動計画の実施を阻止しな ければいけない、と思ったからだともいわれているようです。

 さる5月24日に林道義会長から家庭における育児の重要性、 母子の生命と健康の尊重、文化と伝統の尊重だけでなく、「乱用の防止と是正」とし て、区、区民及び事業者は、男女共同参画を推進するにあたり、以下の条項に留意し なければならない。」という言葉が入った報告書が区長に渡されました。産経新聞が 大々的に報道し、全国から荒川区に「素晴らしい報告書が出た、是非それに添って条 例を作るように」というメールやFAXが届いているようです。

 懇談会の委員数人は会長の会議の進め方に反対で、最も強く 反対した張弁護士は途中で委員を辞任されました。林氏の会の進め方は独善的かつ強 引で、反対意見を恫喝。全くジェンダーフリー・男女共同参画反対派だけの意見を取 り上げ、他の委員の意見を踏まえずに、自分でまとめていたそうです。そのため、 5月27日に、「乱用の防止と是正」削除要求が6人の懇談会委員連名で出されていま す。ただ、そのことを報道したのは毎日新聞と東京新聞だけでした。

 その後、区の動きですが、報告書どおりの条例案ができる可 能性が極めて高いようです。区民による対応グループもあるのですが、反動派の組織 力には負けているような状況であるとの事です。それで、緊急のお願いなのですが、 以下のアドレスは区長に対する要望が書けるアドレスです。是非、「乱用の防止と是 正」を入れることは男女共同参画条例にはなじまないなどのメールを送ってくださ い。みんなで一挙に送るよりは断続的に身近な人の協力もお願いして送ってくださる と対応はできると思います。

(下に、荒川区のHPと広報部のメールアドレスがあり、その下 に区長と全議員のFAXまたはTELの一覧表が掲げられている。)

 

 

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2 フェミニストの汚い宣伝と工作(「JJネット」号外への論評 )

 

 自分たちの意見が多数意見であるかのように見せかける工作 はフェミニストの常套手段だが、この度その決定的な証拠が手に入った。

 知人が「荒川区のことが載っている」といって、あるフェミ ニスト団体のFAX通信を送ってくださった。

 「女性政策情報ネットワーク」という組織が発行している 「JJネットニュース」の号外として、会員向けに発信されたものである。

 この「JJネットニュース」は8年前に発刊し、最近400号を超 えた。最初の5年くらいは堂本暁子現千葉県知事が記者として原稿を書いていたそう である。

 その6月6日付の「号外」に「緊急のお願い」として、荒川区 の懇談会の報告書の中にある「乱用の防止と是正」を入れることは「男女共同参画条 例にはなじまないなどのメールを区長宛てに送ってください」とある。「みんなで一 挙に送るより断続的に身近な人の協力もお願いして」送ってくださいと呼びかけてい る。

 党派的・組織的なフェミニストが、一般市民の顔をして、行 政や懇話会の意見募集に応じたり、行政・マスコミ・スポンサー企業等への苦情をネ ットを使って組織的に行うのは、いまや日常茶飯事である。

 こうして「作られ、見せかけられた」「多数」意見が行政を 左右することになりかねない。サイレント・マジョリティーは発言しないまま、組織 的に大量に送りつけられる偏った意見に行政がなびき、それが施策を歪めていくとし たら、恐ろしいことである。

 この「ニュース」は、「乱用の防止と是正」の項目に対して 特別に批判するように呼びかけている。この項目が特にフェミニストたちにとって都 合が悪いようだ。フェミニストたちは乱用や逸脱をやりたいかのようである。正当な 男女共同参画を進めたいだけならば、乱用防止に対して、そう目くじらたてる必要は ないであろうに、不可解なことである。

 

とんでもない嘘と名誉毀損

 

 ところで、この「JJネットニュース」には、とんでもない嘘 と名誉毀損が書かれている。

 「ご承知のように、林道義氏はフェミニズムの害毒という図 書を出し、女性は政治家になるべきではないと公言している人です。」

 ここを読んで当の本人である私は唖然とした。もちろん、私 は「女性は政治家になるべきではない」などというそんな非常識なことを「公言」し たことはただの一度もない。本人も知らないことが「ご承知」のこととされていると は驚きである、いや恐ろしいことである。

 「女性は政治家になるべきではないと公言している人」とな ったら、この通信を読むフェミニストたちは「林という奴はなんと極悪なけしからん 人間だろう」と思うだろう。

 その極悪人の議事の進め方がまた無茶苦茶で、「独善的かつ 強引で、反対意見を恫喝」したと書いてある。こんな奴が会長としてまとめた報告案 は悪いものに決まっているという印象を持たせる。読んだ人たちは、仲間からの「情 報」だとなると、簡単に信ずるのだろう。

 もちろん、「独善的かつ強引で、反対意見を恫喝」したなど というのは、まったくの出鱈目、というより正反対である。審議の過程において、議 長役の私が強引に多数決で押し切ったことは一度もなかったと言えるほど、徹底的に 話し合いによって歩み寄るという方法を取った。

 当然とはいえ意見の違いや対立はあったが、私は少数意見を できるだけ尊重し、互いに妥協しあい、相手の提案を受け入れたり、譲歩し合って、 まとめていった。報告書を丁寧に読めば、フェミニズム系の意見や提案が多く取り入 れられていることが分かるはずである。末尾の「乱用の防止」規定以外は、ほとんど 100パーセントに近く、全員一致で合意したのである。

 「ニュース」には「全くジェンダーフリー・男女共同参画反 対派だけの意見を取り上げ、他の委員の意見を踏まえずに、自分でまとめていたそう です」と書かれているが、まったくのデタラメである。委員の中には何人ものフェミ ニズム系の委員もおり、もし私が勝手に自分の意見だけでまとめたならば、ただちに 反対や抗議の声があがっただろう。17人もの委員がいる中で、そんな独裁的なことは およそ不可能である。どうしてそういう荒唐無稽なデマが流され、またそれが信じら れるのか、不思議というしかない。だいいち、男女共同参画反対派などというもの は、一人もいなかった。いい加減な伝聞でものを言うのはやめるべきである。

 ただし、弁護士の張學錬氏だけは懇談会の議事を妨害し混乱 させる行動に終始し、そうした破壊的妨害活動を私が議長として断固として排除した ことはあった。彼は執拗に発言を要求しては一人で時間を独占するなどの議事妨害を し続けたが、当然議長として張氏のそうした横暴・妨害を許すべきではなく、私は断 固として発言を制止する場面もあった。そうした私の議事運営は全く正当であった し、ほとんどの委員の支持を得ていた。なにしろ、張氏が辞任の理由として新聞に語 った嘘の内容に対しては、委員全会一致の抗議の決議がなされたくらいである。

(詳しくは

 

荒川区男女共同参画社会懇談会 3 張學錬委員の辞任問題

を見ていただきたい。)

 要するに「独善的かつ強引で、反対意見を恫喝」というの は、悪質なデマと言えるのである。

 こういう出鱈目な情報が、まことしやかに伝えられ、それを 基に組織的にメール・FAXが集中的に送りつけられる。怖い組織である。

 この「ニュース」には、私と高橋氏と八木氏を「ジェンダー フリーを敵視し」ているグループだとも書いてある。「敵視」とは穏やかならざる表 現である。我々はいかなる意見も敵視したことはない。ただ弊害をもたらすものとし て批判しているだけである。われわれを「敵視」しているのは彼女たちの方ではない のか。「敵」だとなると、どんなデマや中傷を使ってもかまわないという精神は、本 当に恐ろしいし危険である。

 

 

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3 「女性政策情報ネットワーク」への公開質問状

 

「女性政策情報ネットワーク」(FAX 03-3818-5511)御中

                  平成16年(2004年)6月 12日

                     林道義

 「JJネットニュース」2004年6月6日付の「号外」において、 私が「女性は政治家になるべきではないと公言している人」と書かれていますが、ど こで私が「女性は政治家になるべきではない」と「公言」したのか明らかにしていた だきたい。

 また「林氏の会の進め方は独善的かつ強引で、反対意見を恫 喝」とも書かれていますが、何を根拠に私の議事の進め方が「独善的かつ強引で、反 対意見を恫喝」したと書いたのか明らかにしていただきたい。

 これらのデマの情報源を明らかにし、訂正をネットニュース で流し、私へ謝罪することを求める。

 この問題は私のホームページで公表しており、回答について も公表する予定である。           以上

 

 

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4 「女性政策情報ネットワーク」からの回答

 

林道義様

      JJネット事務局

      2004年6月15日

 2004年6月6日付小誌号外「緊急のお願い」に関して、林道義 様からの公開質問状、たしかに拝受しました。

 小誌は会員制のメディアであり、会員のみが投稿権をもって おります。このたび非会員である林様の目にもとまったこと、メディアとしての責任 と影響力をあらためて確認している次第です。男女共同参画をめぐっては、誤解とし かいえない言説や、根拠不明の風説が、一部メディア等で繰り返されています。その 中で私たちの言説の根拠を質す林様のご質問には、その労を多としつつ、以下のよう にお答えいたします。

 

 (1)質問の第一点については、小誌が引用を示すかぎ括弧 を使用していないことから、それが逐語的な引用でないことは明白である。主要には 月刊『正論』2003年11月号における氏の以下の発言を念頭において、記述したもので ある。

 「政治家や経営者、各種審議会の委員、大学の教師などに女 性を増やすことが果たしてよいと言いきれるんでしょうか。…(中略)…専業主婦は 子育てや家事があるから政治の場には出ていけません。専業主婦の立場や利害を代弁 する男性が政治家になればいいんです。政治家なり実業家なりに女性の数を増やせ ば、それは働く女性ですから必ず性別役割分担を否定し、家庭を壊す方向に行く。フ ェミニストの思う壺です。挑発的な言い方をすれば、女性の政治家を増やす必要はあ りません。」(『正論』2003年11月号、250ページ)

 

 ここで林氏は、「専業主婦」の「立場や利害」は男性政治家 に代弁させればよい、言いかえると「専業主婦」は政治家にならなくてよい、また 「働く女性」である「女性の政治家」を「増やす必要」はない、と明言している。日 本における政治家の女性比率が、2004年5月31日時点で、衆議院において7.1%、参議 院において14.6%であり、列国議会同盟加盟183カ国中、第96位の低さであるという 実態を、はたして林氏はご存知であろうか。この実態に照らすならば、林氏の上の発 言は、政治家をめざす女性にとって、「女性は政治家になるべきではない」という趣 旨に受け取りうるものである。

 

 (2)第2点については、小誌が句点と読点を誤記してお り、この点に関して訂正する。すなわち、「恫喝」の後は句点(。)となっている が、正しくは読点(、)であり、正しくは「自分で纏めていたそうです」となる。荒 川区男女共同参画社会懇談会は、すべて会議非公開で、議事録もごくかいつまんだ要 録以外は公表されなかったことは、一般メディアも報ずるところである。この第2点 については、同懇談会を辞任したメンバーが4月27日に区長に提出した辞任届、報告 書提出後、懇談会メンバーの1人が5月25日に区長に提出した意見書、別の6人が5月 27日に区長に提出した要望書などにもとづき、複数からの聞き取りも踏まえて、伝聞 したものである。

 もしその伝聞に林氏の立場から見て不正確不満足な点がある とすれば、原因はもっぱら、この情報公開の時代に、国やおおかたの自治体の動きに 逆行して、非公開で密室の議事進行をしてきたことにある。林氏が今回小誌に公開質 問状を送られたように、このような問題は大いに公開の場で議論されるべきである。 もし小誌「号外」を誤解とするなら、荒川区男女共同参画社会懇談会の議事非公開に ついての反省の辞を区民に示し、遅ればせながら国や他の自治体の議事録に準じた精 度の高い議事録を公開することが、最善の解決策であろう。

 

 

 

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5 正体見たり、フェミニスト司令部の反道徳性(回答の分析と 反論)

 

 公開質問状を出していた「女性政策情報ネットワーク」から 回答が来た(以下この文章を「回答」と呼ぶ)。

 といっても、差出人は「JJネット事務局」となっており、責 任者の名前も署名もない。あとになって「あれは事務局の誰かが勝手に送ったもの だ」という言い逃れが可能な形になっている。いい加減かつ無責任な組織だという印 象はまぬがれない。

 背後にいて指令は出すが、誰がやっているのか、誰が責任を 取っているのか、分からない。会員には分かっていると言うのだろうが、会員にだけ 分かっているのでは、まるで秘密結社である。会員同士の文書ならいいが、対外的な 文書に責任者の名前も書かないのは、常識では考えられない。

 発信が同組織のFAX番号になっているので、同組織からの正 式の回答だという前提で、内容を吟味してみよう。

 

強がり、負けん気の強さ

 前書きに当たる部分に、子供っぽい強がりがうかがえる。

 秘密にメール・FAXを集中して送ること、それも「一挙にで はなく、断続的に送る」ことを「お願い」した文書が暴露され、組織され「作られ た」メール・FAXであることが暴露されたことは、組織としては失態である。しかし 「このたび非会員である林様の目にもとまったこと、メディアとしての責任と影響力 をあらためて確認している次第です」と書いている。私の眼にふれたことは、「影響 力」があるなしとは関係ない。単なる強がりであり、フェミニスト特有の負けん気の 強さを表す以外の何物でもない。

 内容の吟味に入る前に、まず前もって確認しておかなければ ならないが、私の質問は、二点とも「人格攻撃」に関わる問題である。すなわち「人 格やイメージをおとしめるために、事実無根のキャンペーンを行った」という疑いが かけられている、重大な質問である。つまり私の質問に答えられないならば、「JJネ ット」は不当な人格攻撃を行ったという罪を免れないということになる。答えになっ ているかどうか吟味してみよう。

 

 第一の質問「女性は政治家になるべきではない」とどこで言 ったか。

 答え。『正論』2003年11月号の林氏の発言を言い換えたもの である。

 すなわち林氏は(以下カッコ内は省かれた文章を再現したも の)「(フェミニストたちは、日本は政治家や管理職の女性の割合が低く遅れていると しきりにいいます。それで、女性を一定の割合で義務的に登用するクオータ制を導入 すべきだと主張しますが、)政治家や経営者、各種審議会の委員、大学の教師などに 女性を増やすことが果たしてよいと言いきれるんでしょうか。(個人単位の思想に立 てば確かにそう言えるかもしれませんが、家族転移の思想に立って性別役割分担が望 ましいということであれば結論は逆です。)専業主婦は子育てや家事があるから政治 の場には出ていけません。専業主婦の立場や利害を代弁する男性が政治家になればい いんです。政治家なり実業家なりに女性の数を増やせば、それは働く女性ですから必 ず性別役割分担を否定し、家庭を壊す方向に行く。フェミニストの思う壺です。挑発 的な言い方をすれば、女性の政治家を増やす必要はありません。」(『正論』2003年 11号、250ページ)と発言しているが、これは「政治家をめざす女性にとって、『女 性は政治家になるべきではない』という趣旨に受け取りうるものである。」

 

異なる意味の文章に言い換える罪

 「うる」とは歯切れの悪い答えであるが、とうてい「うる」 とは言えない。

 上記の私の発言は、「女性政治家を増やせというフェミニス トの要求は、事実上フェミニスト女性政治家を増やすことになる」「女性政治家を増 やしさえすればよいとは限らない」「女性政治家の名のもとにフェミニスト政治家ば かり増えるのは問題だ」という意味である。

 最後の「挑発的な言い方をすれば、女性の政治家を増やす必 要はありません」という発言も、クオータ制によってフェミニスト政治家ばかり増え ることへの危惧を表明したあとなので、「フェミニスト政治家を増やす必要はない」 という意味であることは疑いようがない。

 要するに、「女性(一般 ! )は政治家になるべきではない」 という意味は、どこをどう取っても出てきようがないのである。

 ところが「JJネット」の手にかかると、「政治家をめざす女 性」(一般 ! )にとって、「女性(一般 ! )は政治家になるべきではない」という「趣 旨に受け取りうる」とされてしまう。「うる」という言葉に苦しさがにじみ出てい る。無理矢理「うる」ことにしてしまっている。しかしどう考えても、女性「一般」 が政治家になる「べきではない」という意味には受け取り「えない」。

 このように相手の言っていることを全く異なる意味に歪曲し て言い換えるのを「すりかえ」という。そもそも「受け取りうる」などというあいま いな認識の事柄を、「ご承知のように……と公言している人です」と断言することは 言語道断な言い換えである。

 このさい私の考えを明確に述べておくが、私は正しい見識を 持った女性が政治家になるのは大歓迎である。しかしフェミニスト政治家が増えるこ とには大反対である。我々のすべきことは、男女にかかわりなく、良い政治家を増や すことである。

 

相手が悪いことにする責任転嫁

 第二点。私の議事の進め方が「独善的かつ強引で、反対意見 を恫喝」と書いた根拠を明らかにしてほしいという質問に対して、

 それは「伝聞による」とした上で、

 「もしその伝聞に林氏の立場から見て不正確不満足な点があ るとすれば、原因はもっぱら、この情報公開の時代に、国やおおかたの自治体の動き に逆行して、非公開で密室の議事進行をしてきたことにある」と書いてある。

 

 こういうのを「責任転嫁」「ひらき直り」と言う。 単なる 伝聞の内容を公表し、それが間違っていたという場合、責任はあげて公表した者にあ る。

 ところが「JJネット」の見解はまったく逆であり、不正確な 情報を公表した原因は「もっぱら」非公開の会議を行った者にある、とされてしま う。

 要するに「回答」は「知りえない事については、間違ったこ とを言っても、言った者の責任ではなく、知りえないようにしていた者の責任だ」と 言っていることになる。無理無体な言い分である。ましてや、懇談会は決して「非公 開」ではなかったし、その内容について「知りえない」ことはなかったのである。

 

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「非公開で密室」という表現はことさらに悪いイメージを 与えるアンフェアな攻撃である

 「回答」は懇談会の内容を知りえなかったように見せかける ために、「非公開で密室」で会議をしたと非難している。(それなら、介護保険制度 を作るときの審議会は、まったくの非公開で、かつ秘密会であったことを、彼女たち は批判したことがあるのだろうか。)

 「密室」というと、いかにも悪いイメージを与える言葉であ る。しかしどこの自治体の審議会でも、「誰でも出入り自由で、傍聴自由」というと ころは珍しいであろう。どこの審議会や懇談会もたいていは「密室」(部屋の中)で行 われている。青空会議などというのは聞いたこともない。

 「非公開」「非公開」と騒いでいるが、報告書を出すまでは 「全面公開」ではなかったが、かなり詳しい内容は毎回公開されていた。

 たしかに委員の発言を逐語的に公開はしなかったが、その理 由は、委員の発言を逐一すべて公開したのでは、審議の途中で個人的に不当な圧力が かかったり、メールが殺到したりと、予期せぬ事態が起きる危険があったからであ る。

 そこで、一回ごとに「結論」と、結論が出るまでの主な意見 を公開することにした。

 「回答」には「ごくかいつまんだ要録以外は公表されなかっ た」と書かれている。「ごくかいつまんだ要録」というと、いかにも粗雑な「要録」 だとの印象を与えるが、「論点」の結論はかなり長いまとまった文章になっている し、討論の内容もほとんどの討論を網羅しており、かなり詳しいものになっていた。 決して「ごくかいつまんだ」というような簡単なものではなかったのである。

 そういう表現は、「JJネットニュース」が公開されていた議 論の内容を調べて見なかったことを意味しているのではないか。もし調べていたら、 「複数からの聞き取り」を安易に信じて出鱈目な会長非難をすることはなかったはず である。

 

正確な情報を集めようという気がなかった

 もし万一、会議の内容が非公開だったとしても、嘘の伝聞情 報を真実であるかのように宣伝してよいということにはならない。自分の責任を他人 のせいにするのは卑怯である。

 内容が非公開で、ある情報が真実かどうか確かめられない場 合には、いろいろな方法を使ってできるだけ正しい情報を得るように努力するか、そ の手だてがない場合には、公表するのを控えるのが、良識ある態度というものであ る。

 「回答」は、情報の出どころとして、

1「辞任したメンバーが4月27日に区長に提出した辞任届」

2「報告書提出後、懇談会メンバーの1人が5月25日に区長に提 出した意見書」

3「別の6人が5月27日に区長に提出した要望書」

の三つを挙げている。

 「JJネット」はこれらの元委員たちが正確な事実を伝えてい るという前提に立っているが、これらがすべて嘘と間違いに満ちていることは、すで に私が詳細に論破してある。

1 については

 

3 張學錬委員の辞任問題

3については

 

4 6委員の要望書への反論

を読んでいただきたい。

 1 の張氏の文は、自分の意見が懇談会でまったく支持され ず、辞任の誘いにも誰も乗らなかったのに対する八つ当たりぎみの滅茶苦茶な讒言、 とも言うべきデタラメなものである。

 3 の6人の「要望書」なるものも、会議の中ではまったく反 対しなかった「乱用防止」規定に対して、終わってから反対を唱えるという、これも 無理無体な言い分である。

 なお、2の「意見書」は、「議事録も報告書に添付してほし かった」という趣旨であるが、議事録は添付されて区長に手渡してあるので、全くの 誤解にすぎない。

 

 「会議が非公開だったので、これらの情報の真偽を確かめる ことができなかった」かのように言って、責任を「非公開」になすりつけるのは、事 実によって論破されている。すなわち、会議の主要点は随時公開されていたし、また 報告書提出と同時に詳しい会議録も提出され、すべて公開されることは全委員にアナ ウンスされており、どの委員に聞いても、そのことを聞き取りえたはずだからであ る。(もう少し待てば、懇談会の会議の詳しい全記録が公表された。また公表される はずだということも、どの委員に聞いても知ることができたはず。)

 要するに、「JJネット」は正確な情報を集めようという気が なかったし、そのための努力もしなかった、ということである。

 そうであるなら、正確かどうか確認できない情報(しかもこ の場合は人格攻撃に当たる重大なニセ情報 ! )は公表すべきではなかった。

 「JJネット」の回答は、会議が「非公開」だったのだから、 会議の内容について不正確なことを言われても仕方ないと言っているに等しい。これ は責任転嫁であり卑怯であるばかりでなく、反道徳的と言わざるをえない。

 

 以上、「回答」に書かれていることは自分に都合のいい勝手 な屁理屈であり、「女性政策情報ネットワーク」の反道徳性は明かである。

 こういう反道徳的で無責任な女性たちが政治家になっている から、日本の政治が悪くなっているのである。事実、女性が主導権を持っていた社民 党で、不祥事が続出したのは記憶に新しい。夫婦別姓法制化推進、家庭内介護への支 援の排除、専業主婦への差別・冷遇、長時間保育推進等、悪いことばかりしているで はないか。

 「女性が政治家になると政治がきれいになる」だの、「よく なる」だのというのは幻想であり、危険である。女性政治家の割合を上げるという、 フェミニストが今最も力を入れている新しい戦略は、フェミニズム運動の歴史の中で も、最も悪質で危険な運動であると言わなければならない。

 女性政治家の割合を増やせばよいという単なる数合わせは愚 の骨頂である。

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