…No.53………‥‥・・・・・・・・・・・・・‥‥………………………
              いえを建てる!?
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前回までの流れを忘れている方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しま
す。51号で、暖房の簡単な原理・種類の分類(中央・個別暖房)・具体的な
個別暖房の種類、52号で、個別暖房や中央暖房の場合の放熱器の設置場所を
説明しました。今回は、その続きで「中央暖房」について簡単に説明します。

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中央暖房というのは、ボイラー等の1つの熱源から、各部屋に設置した放熱部
分に熱の媒体(温水や蒸気、温風等)を送り、暖房を行なうという方法です。

中央暖房もいくつかの種類に分類できます。まず、大きく分類して、直接暖房
間接暖房に分けられます。

・直接暖房は、熱の媒体を部屋に設置した放熱器に送り直接室内の空気を暖め
・間接暖房は、加熱した空気を室内に送る方式(温風暖房)になります。

さらに、直接暖房は熱の媒体や暖房の原理の違いによって数種類に分れます。
具体的に説明します。

・蒸気暖房
 ボイラーで100C〜の水蒸気を発生させ、配管を通じて各部屋の放熱器に
 送り、そこで熱を放出し暖房に利用する。

 特徴・温水暖房(次に説明)と比べると、同規模の場合、設備費が安くなり
 室内をすぐに暖められるが、温度調整がむずかしく、火を落とすとすぐに冷
 える。温水暖房より快適性も低い。また、設計や施工が不備な場合、騒音や
 振動を起こす事がある。

・温水暖房
 80C前後の温水を配管を通じて各部屋の放熱器に送り、そこで熱を放出し
 暖房に利用する。

 特徴・火加減で温度調整も可能、火を落としてもすぐには冷めないが、逆に
 加熱に時間がかかり、すぐには暖まりにくい。放熱の感じは柔らかく、蒸気
 暖房より快適性は高いが、設備費は蒸気暖房より高い。

・輻射暖房(低温輻射暖房)
 温水、または蒸気を通じた放熱管を、床または壁などに埋込み、その表面を
 25〜35Cに暖め、その輻射熱を暖房に利用する。

 床暖房の場合、室内は比較的低温でも足下は暖かく快適性は最も高い。上下
 の温度差がつきにくいので、天井の高い部屋にも適している。加熱に時間が
 かかり、すぐには暖まりにくい。設備費が割高、故障の際の補修なども困難
 放熱部背後の断熱なども必要。

※ボイラーは使わず、電熱線などを埋込む物もあります。これは中央暖房とは
 言わないのかもしれません。

つぎに、間接暖房(温風暖房)こちらも数種類に分れますが、簡単に内容だけ
説明します。

・温気炉式温風暖房
 温気炉(ボイラー)や空気調和機で、換気等も兼ねた温風を作り、ダクトを
 用いた配管で各部屋に温風を送り出す方式。

・ユニット式温風暖房
 温気炉式温風暖房の温気炉からの温風の代わりに蒸気や温水を用い、それを
 各部屋に設置した放熱器に送り、ファンによって温風を吹出す方式。

基本的には以上のように、暖房設備は分類できますが、実際には製品によって
特徴などがあり、色々と機能が付加されたり、微妙に内容が違ったり、細分化
されたり、この中に当てはまらない物もでてくると思います。

最後にもうひとつ、「太陽熱利用の暖房」という物もありますが、これは違う
機会に説明します。

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◇今週のコメント

家全体として暖房設備を考える場合、単純にその暖房設備の能力が高い物であ
れば良いという物ではありません、家自体の断熱性能なども関係してきます。
断熱性能(保温性能)が高ければ、暖房時に外部の低い気温の影響が小さくな
りますから、単純に考えると暖房費が少なくてすむ事になります。

それでは断熱性や気密性の高い建物とすれば良いのかというと、そういう物で
もありません。断熱・気密性の高い建物とする場合、その分建物自体やそれを
補うための設備の金額がかかり建築費が高くなります、その高くなった分を、
将来にわたって安くなる暖房費で穴埋めできれば良いのですが、できなければ
意味がないですし、個人的には健全な家の形ではないように思います。

では、どんな場合に採用すれば良いのかというと、極寒冷地や敷地の周辺状況
から、日照や通風などが全く得られない等の理由があって、という事になると
思います。ただ上のような状況に当てはまるからといって、必ずしもそのよう
な建物にした方が良いという物でもないです、、

要は考え方次第という事になります。「自然を感じて生活したい」と思うなら
極端な事をいうと、家を建てずに野宿すればいいわけです。バカなように思わ
れるかもしれませんが、家を建てることもこの延長線上にあるものだと思いま
す。

実際には自然環境や周囲の状況、建築主の考え方など全体を見て、バランスを
とれた物にするという事が、重要になるのだと思いますが、基本的には設備や
付加的な物は、建物を補う物と考えるべきだと思います。
まず最初に、基本的な家があって、なのだと思います。

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      http://www01.u-page.so-net.ne.jp/jb3/k-suda/ie/index.html

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    いえを建てる!?   発行責任者:一級建築士 須田 員行
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