最終更新日2021年1月21日

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大学入試世界史文化史・地域史問題

−伝染病の歴史−

伝染病の歴史(東北福祉大 改)
次の文の( )に適する語句を入れ、問に答えよ。
 古くから伝染病は人類に大きな災いをもたらしてきた。前430年、恐らくは(1)と推測される伝染病がアテネを襲った。翌年にはアテネの民主政の完成者だった(2)も、この病で亡くなっている。この2年間で、アテネはその人口の約3分の1を失ったといわれている。165年から180年にかけては、ローマ帝国で(3)が流行した。これは東方から入ってきたもので、このためイタリアでは、人口の3分の1あるいは2分の1が死んだといわれている。
 1346年から1350年にかけては、西ヨーロッパで(1)が猛威をふるった。これにより、当時の人口の約(4)分の1が失われたといわれている。これは当時の封建制度の崩壊に一役買うことになった。農民の(5)労働によって成り立っていた領主の(6)経営は困難となり、領主は以前にもまして(5)を生産物地代に変えたり、(6)を一括してか、あるいは分割して農民に貸し出すようになった。このようにして農民は、隷属状態に置かれた(7)の身分を次第に脱していったのである。
 大航海時代以降ヨーロッパ人の移動にともなって、ユーラシア大陸の伝染病は、それまではほとんど没交渉だった世界へ広がっていく。そして、南北アメリカ大陸や太平洋の島々、オーストラリアなどでは、それらの免疫をもたなかった先住民の人口が激減していった。例えばハワイ諸島では、1770年代にイギリスの探検家(8)が来航したときに、結核やインフルエンザなどが持ち込まれたといわれている。そしてその後のあいつぐ伝染病の流行によって、19世紀半ばには先住民の人口は、(8)来航時の約6分の1に減っている。
 人類が伝染病の脅威に対して守勢から攻勢に転じたのは、近代になって医学が発達してからであった。その真の原因が解明され、治療法や予防法が開発されていく。18世紀の末にイギリスの(9)は、牛痘に感染した乳しぼり女たちが(3)の免疫性を得る事実に着眼して、(3)の予防法を完成させている。19世紀になるとドイツの(10)が、結核菌やコレラ菌を発見している。またフランスの(11)は、狂犬病の予防接種に成功している。日本の(12)は(1)菌を発見し、ジフテリアや破傷風などの血清療法を発明した。同じく日本の(13)は、赤痢菌を発見している。20世紀に入ると抗生物質が開発される。イギリスのフレミングが青かびから(14)を、アメリカのワクスマンが結核菌にきく(15)をそれぞれ発見している。
 第二次世界大戦後になると、保健衛生の分野で国際協力をおこなう国際連合の機関として、世界保健機関が1948年に発足し、また1953年に成立した国際連合の機関(16)(ユニセフ)も、途上国の児童の健康の増進や教育の向上に努めている。
問 下図はある航海者の1492年の航路である。その航海者は誰か。

伝染病の歴史

答え
1(     )2(     )3(     )4(     )5(     )
6(     )7(     )8(     )9(     )10(     )
11(     )12(     )13(     )14(     )15(     )
16(     )問(     )

解答
1(ペスト)2(ペリクレス)3(天然痘)4(3)5(賦役)6(直営地)7(農奴)8(クック)
9(ジェンナー)10(コッホ)11(パストゥール)12(北里柴三郎)13(志賀潔)14(ペニシリン)
15(ストレプトマイシン)16(国際連合児童基金)問(コロンブス)



(この文化史・地域史問題は『世界史文化史・地域史問題』に収録されています)