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セブルスの全身が凍る。そんな首筋に、ジェームズがキスを落とす。ジェームズの指先が、あらわになった背をなぞる。女生徒が立てた爪の跡をなぞる。
「君が抱いた女は良かった?スタイルは良さそうだったね。美人だったし。頭は軽そうだったけど」
凍り付いて動けない。思考が止まる。
「僕が知らないとでも思ってたのかい?夏休みくらいからの関係だろ?君も多少は女遊びができるようになったみたいじゃないか。スリザリンの女生徒が目の色変えてるぜ」
クスクスと笑うジェームズの髪が、セブルスの頬をくすぐった。
「何、もしかして隠してるつもりだったの?本気で?君が僕に隠し事ができるとでも?あはは、まさかね。それとも、僕に聞いて欲しかった?君は自分の口から言わないで、僕に問い詰めて欲しかったの?」
目を上げてジェームズが、目を見開いて動けないセブルスの頬を両手で挟み、ひどく優しく、言った。
「『どういう事だい、君は僕以外のヤツとしたのか?』」
軽く、キスをする。
そして、笑う。
「心配はいらないよ!君の女関係に口を出すつもりは無いさ。僕にだって彼女がいるし。第一、君が女とやったからって、なんだい?」
ジェームズの大きな手が、セブルスの肌を滑る。
「君は、いつもずっと僕ばかりみているくせに」
女を抱く事に、全く抵抗は無かった。やり方くらい判ってる。だから戸惑いも無かった。今更異性の身体が未知だとも思わなかった。キスして、優しく愛撫して、挿れてイかせて自分でもイけばそれで終り。性的な興奮は、もう身体が覚えてる。彼女も上手かったのだと思う。だから問題は無かった。
違うのは、心が全然感じなかった事くらいで。
「ああ、『心配いらない』ってのは間違いか。君は、問い詰めて欲しかったんだっけ?怒って欲しかったのか。それじゃあ僕は謝らないとね。ごめんね、君の女関係なんて、どうでも良くて。」
笑いながら、セブルスの前に触れてきた。今まで凍り付いていたセブルスの身体が、びくりと撥ねた。その瞬間、体温が戻ってきた。熱く。より熱く。
「ねえセブルス、良かったね。彼女が君を気に入ってるような様子を見る限り、ちゃんとできたみたいじゃないか。僕にされてる時みたいに、ちゃんと勃ったんだ?男としての面目は立てれたんだ。ねえセブルス、どうだった?彼女は、良かった?僕に抱かれてる時と比べて、どうだった?」
ジェームズは、昔はもっと、嫉妬、みたいな事をしていたと思う。
セブルスがジェームズ以外に笑顔を見せるのも嫌がるような。
繰り返すのは、「僕のものだろ」という言葉。
いつからか、言わなくなった。
それは、言わなくてももうセブルスが思い知っているから。
それを、ジェームズが分かっているから。
セブルスの心がジェームズのものじゃなくなる。
そんな日はこないと、ジェームズもセブルスも判ってしまったから。
ジェームズとしてる事を、ジェームズのように他の女としたって。
心は埋まらなかった。
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