7
「ジェームズ、どうかした?」
リーマスの気遣うような声に、ジェームズは我に返った。慌てて笑顔で振り返る。
「いや?どうして?」
「なんだか、怖い顔してるよ」
リーマスは鋭い。そうかな、と笑って誤魔化しておいた。
心の中はセブルスへの怒りで一杯だった。
「僕に少しでも逆らおうとした罰を与えてやるよ。二度と逆らおうなんて気を起こさないよう、体に教えてやる」
怒りは収まらなかった。自分でも持て余すくらいに。それでも何故か口調は冷静で穏やかで、そして行動も冷ややかに素早かった。大人しく呼び出しに応じたセブルスの悲痛な表情すら気に止めず、自分の言いなりであるセブルスに満足する余裕も無く、俯いたセブルスを乱暴に、うつ伏せに押し倒した。手早く衣服を全て剥ぎ取り、抜き取ったベルトでセブルスの両手を後ろで縛り上げた。間違い無く跡が残るだろう程、強く。しかしセブルスも、一瞬呻き声を上げただけで、何一つ逆らいもせず、されるがままになっていた。今度は仰向けにひっくり返すと、両手を後ろで縛っている為に、少しだけ仰け反るような形になった。虚ろな瞳はどこも見ていない。構わず、ジェームズはセブルスの体を愛撫し始めた。ほんの少し肌を滑っただけなのに、ジェームズの目の前で、セブルスの前が反応を見せていた。喉の奥で笑って、期待に応える様にそこを掴んでやる。
「良い反応だね、スネイプ。最初の頃が嘘みたいだ」
「あぅ……」
動かしてやると、もう声を殺す事も無く、セブルスはジェームズに身を任せきっていた。少し開いた口は閉じようとする意思も無く、瞳は閉じて、ただ甘く切ない声を奏でる。与えられる快楽のままに揺られている。その声をもっと絞り出すように、ジェームズは掴んでいる手を強く早く動かし、高めてやる。ビクリと足が跳ね上がりかけ、腰が動き、漏れる声が短く、そして早くなる。手を休めずに動かし、爪で先端を刺激してやり、流れ落ちる雫を塗りこめるように、激しく上下に擦った。
「っふあぁぁ……あ、はぁ!!」
セブルスがいっそう高い声を上げる。
――イくタイミングを知っている。
自然と、とても暗い笑みが浮かぶ。
「いっ…あ、はぁ……?」
吐き出せない違和感に、セブルスが薄く目を開いた。腰を抱え上げて、セブルス自身にもそこが見えるようにしてやるが、セブルスは何をされたのか分かっていない。ただとても苦しいのだろう、縋るような瞳をジェームズに向けてきた。それには応えず、状況だけを教えてやる。
「マグルは魔法が使えない分、いろいろ面白い物を作るのさ。どう、スネイプ。締め具合は。イきたくてもイけないだろう?」
そう、これはホグズミードに行った時、こっそり抜け出して買ってきたもの。
皮製で、セブルスの根元を強く縛り上げていた。これを外さない限り、セブルスは達する事ができない。
どんなに感じても。
「……」
漸く理解し、セブルスが蒼褪めていく。
「泣き喚いても、今日は最後までイかせてあげないよ」
その知り尽くした体を徹底的に蹂躙する。
セブルスの悲鳴の上がるままに。
最後の最後まで自身の欲望だけを叩きつけた。何度もセブルスの体を使って自分を高めて、何度も吐き出した。そして、悲鳴を上げさせる為にセブルスを高め続ける事も止めなかった。勝手に、イける範囲でイこうなんて真似を見せると、次はもっと高めて、そんな隙すら与えなかった。セブルスが気を失いかけると、その口の中に指を突っ込み、強引に口内を犯す。セブルスが苦しさで目を開け涙を浮かべると、また犯した。セブルスが必死で、泣き喚く。何度も、イかせて、とジェームズに懇願する。
この関係を勝手に終らせようとしたのはスネイプ、君の方だよ。
なのに、今更ねだってくるなんて許せない。
最後まで、イかせてなんてやらない。
どれだけ時間がたったのか分からないくらい犯し続けた。最後くらいはイかせてやろうかと思ったが、すぐに考え直した。そんな優しい事をしてやる必要は無い。手早く自分だけ身支度を整えて、両手を縛ったズボンのベルトだけ外してやった。達する事を禁じていたベルトは自分で外させよう。
もう後ろを振り返ることも無く、ジェームズは床に転がって震えているセブルスを置いて部屋を出た。
長時間の行為で、流石に体が重かった。
散々吐き出したので、そこはすっきりしていた。
それでも高ぶった感情は治まらなかった。
そうだ、終れると思うな。
君は僕に弱みを握られて、身動きが取れないんだ。
僕の望むまま思うまま、君は僕に全部を差し出せば良い。
それ以外何も考えなくて良い。
何があったって、今更手放してなんかやらない。
セブルスの顔も体も従順な心も条件反射のような反抗心も。
涙も髪の一筋も唾液も精液も。
声の1つも視線の向く先もその体内の全て。セブルスの全て。
全部僕のものだ。
もう離さない。
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