「――では、ブラックの奴が、私を人狼に食わせようと――」
「誤解だよ、シリウスはそこまで考えていたわけじゃない」
「お前も、グルなのか。お前もグルになって、私を騙して笑っていたのか」
「セブルス、違う」
「気安く私の名を呼ぶな!!」
あの嵐のような夜以来。
セブルスは頑なにジェームズの心を拒み続けた。
どれだけ違うと言っても聞かず、
「もう二度と、お前の事など信じない」そう言い続けるだけ。
途方に暮れながら、それでもジェームズは心で問いかけた。
――だけど、ねえセブルス。
君がそう言うって事は。
あの日まで、君は、僕の君への気持ちを、
少しは、信じてくれてたんだ――
幻の月を、
抱いていたような日々。
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