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「僕に少しでも逆らおうとした罰を与えてやるよ。二度と逆らおうなんて気を起こさないよう、体に教えてやる」
呼び出されれば応じないわけにいかなかった。どんな手段を持ってしても、この男と対等になれる事など無いのだ。彼は自分より強くて、たくさんの物を持っていて、それを失う事すら恐れていない。失うつもりもない。セブルスは何も持っていない。何もジェームズに敵うようなものは持っていない。高かったプライドはジェームズに踏みにじられた。抗っても、この男には敵わない。
ほとんど心を鈍りのように重く沈めきって、セブルスはトボトボとジェームズの前に立つ。脱力して最早目を上げる気力も無いセブルスの体をジェームズはうつ伏せに押し倒して、手早く衣服を全て剥ぎ取った。ズボンのベルトで、セブルスの両手を後ろ手に強く縛って、仰向けにする。素肌をまさぐる手に、セブルスが声を漏らす。反応し始めているセブルスの前を掴み、ジェームズは冷たく笑った。
「良い反応だね、スネイプ。最初の頃が嘘みたいだ」
「あぅ……」
声を殺すことも無く、セブルスはされるがままになっている。ジェームズの手が、上下にゆっくりと動いて、セブルスはまた切ない声を上げる。それはあっさりとジェームズの手の動きに順応し、もっと強い刺激を待っている。それに応える様に、強く早く動かされ、セブルスは体を震わせて、より声を上げた。指先で先を強く揉み込まれ、爪が先端をなぞり、雫を塗りこめるように激しく上下に擦られると、全身が熱く、すぐに達しようとした。
「っふあぁぁ……あ、はぁ!!」
自分を襲う波にセブルスが身を任せようとした時。冷たい何かがセブルスを締め付けた。
「いっ…あ、はぁ……?」
腰を抱えられ、セブルスは薄く開けた瞳にじぶんのそれを見てしまった。達する寸前で、皮製らしいベルトに強く締め付けられたそれ。何をされたのか分からず、ただ苦しくてセブルスはジェームズに縋るような目を向ける。ジェームズは冷ややかに言った。
「マグルは魔法が使えない分、いろいろ面白い物を作るのさ。どう、スネイプ。締め具合は。イきたくてもイけないだろう?」
咽喉の奥で笑うジェームズの言葉の意味が、少しずつセブルスの頭で溶けていく。そして徐々に蒼ざめた。
「……」
「泣き喚いても、今日は最後までイかせてあげないよ」
そうして、ジェームズは知り尽くしたセブルスの体を蹂躙する。セブルスは悲鳴を上げた。
何度も何度も突き上げられて受け入れさせられたのに、セブルスは一度たりともイかせてもらえなかった。寸前まで追い上げられるのに、吐き出す事を禁じられた。体中が性感帯になったように熱く感じるのに、高められるだけ高められて、何もしてもらえずさせてもらえなかった。僅かな隙に、擬似的に達してみても熱は引かず、ますます追い上げられ、気を失う事すら許されず、犯され続けた。頭がおかしくなりそうな程の快楽に、プライドのゆとりもなく何度も泣きながら懇願したが、最後まで聞き入れてもらえなかった。
拘束が解かれたのは、ジェームズが既に服を着終え、無言で部屋を出て行く間際だった。最後まで本当になんの慰めも与えられなかった。熱に震える体を、一人取り残されたセブルスは、自分で慰めなくてはならなかった。一度では引かないほどの熱だった。何度も慰めなくてはならなかった。喘ぎと、嗚咽とを交えた声で、思わず彼の名を口走りかけた瞬間だけ唇を噛み締めた。部屋は暗いからでなく、涙で何も見えなかった。涙が溢れて止まらなかった。惨めで。一人で慰めている自分が惨めで。いいようにされている自分が惨めで。誰もいない部屋で、とにかく自分の姿が惨めで。
それでも、もう何もかも彼で自分がいっぱいになっている。
感じるキスの仕方。
舌の絡め方。
愛撫に反応する体。
合間の呼吸のタイミング。
受け入れ方。
動きの合わせ具合。
高め方。
奉仕の仕方。
彼の喜ぶ喘ぎ方。
全部教え込まれた。彼の望むように、体に叩き込まれた。
体に残るジェームズの感触と。
彼の冷ややかな瞳と。
それが心から消えなくて。
心が痛い。
足りなくて寂しい。
寂しい。
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