野鳥の写 真撮影について

 

体調を崩してから、無性に美しい鳥の姿を写真に撮ってみたいと思うようになった。

実を言うと探鳥を始めた頃から鳥の写真は撮りたかったのだが、先輩の苦労談を聞いて、自分にはとても無理だと あきらめていたふしがある。  なにしろ芸術的なセンスはないし、重い機材を担ぐのもいやだし、一箇所でじっと鳥がくるのを待つだけの根気もない。一応油 木 修著「野鳥の撮影法」{培風館}という本を買って、一眼レフのカメラと500ミリのズームレンズ,三脚等は揃えたのだが、残念ながら人にお見せできる ような写真は一枚もとれぬまま埃をかぶっている。

一度は諦めかけていた野鳥の撮影が、少し身近に感じられるようになったのは、なんといってもデジカメの出現で ある。千三という言葉があるが、野鳥の撮影は、プロのカメラマンでも、出来栄えのよい写真をものにする確率は千三よりわるいのではないだろうか?

その点デジカメなら、何度でも取り直しが出来るし、撮った写真の出来栄えをその場で見ることもできるのがあり がたい。そんな訳でここ2年位は、専ら一定の場所にデジカメをセットして、鳥が来るのをまって待ってシャッターを切るという、まちの姿勢での写真撮影に特 化している。本来動き回るのがすきで、長いこと一箇所でまっているのは、大の苦手であったが、思うように動きまわることができない以上これしか手がないの である。

とはいっても、いい写真はそう簡単に写せるものではない。諦めてデジカメを仕舞ったとたんに鳥が出現したり、 折角期待通りの鳥が、やってきたのにカメラの設定をミスしたりで、ここ2年間でまあまあ自分なりに満足できる写真は3枚撮れたかどうかというのが、実状で ある。

丹沢湖で頭上低空をクマタカが飛行してくれて、今度こそ良い写真が撮れたと思ったが、なんとauto  focusにした積もりが、manual設定になっていて、結果は全てピンボケでガックリしたことがある。こんな間近にクマタカが来るチャンスなんてもう 二度とないかもしれない。


   痛恨の失敗作:クマタカ

すぐデリートするので、記録が残らないが恐ら1万回はシャッターを押しているのではないだろうか?

私は主にSONYのデジタルマビカという光学14倍のデジカメに1.4倍のコンバージョンレンズ(計19.6 倍)を付けて使っている。発売後4,5年経ち、今では旧式の部類で、デジカメとしては重い上に、85万画素という画質も満足できるものではないが、それは まともにピントがあって露出もピッタリの写真がとれたときの話であり、いまのところの悩みははるかそれ以前の段階にある。

プロミナにアダプターをつけてデジカメを接続して、素晴らしい写真を撮っている人もいるし、昔ながらの写真機 と巨大な望遠レンズにこだわっている人も依然少なくはない様である。デジタルビデオでも結構高画質な静止画が撮れるようである。

最近、例えばパナソニックのDMC−FZ1とか、オリンパスのCAMEDIAC−730のように光学10− 12倍、デジタル3倍、軽量で、高倍率で200〜300万画素の高画質ながら比較的安価な製品が販売されている。単純計算すると倍率は36倍になるがどう もそう簡単な話ではないようである。いくつかの量販店でデジカメに詳しい店員に、私が使っているデジタルマビカより明らかに質の良い野鳥の写真が取れると 保証してくれるなら、買いたいといっても、あいまいな返事しかかえってこない。

パソコンでもデジカメでも、技術革新がものすごいスピードで進んでおり、待てば待つほど安くて良い製品が出て くることは確実である。しかし私のような年代になると、そういつまでもまってはいられないので、早く決定打を見つけ出したいところである。

どなたか、軽量で操作が簡単なお薦めの製品があれば、是非ご紹介ください。(2002年12月)

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その後様々な方より、アドバイスをいただき,自分でもネット検索などで種々検討した結果、オリンパス CAMEDIA C730FZにレノックス(吉田産業)の1.8倍のコンバージョンレンズを組み合わせて使うことに決めた。予算的制約がなければもっと良 い組み合わせが、考えられるが、予算5万円で軽量コンパクトで、そこそこ鳥の写真が撮れる機種としては、一応満足ができるものだと思っている。パナソニッ クのDMC-FZ1とフジノンのコンバージョンレンズとの組み合わせも悪くないとの話もあったが、身近で実際に使っている人がいる機種の方が安心感がある のでこの機種を選定した。選定に迷っているうちに青葉の季節となり、野鳥の撮影が難しい時期になってしまって、まだ満足な作品は撮れていないが、秋のサシ バの時期には威力を発揮してくれるだろう。                       (2003年6月)

      

下記の写真はCAMEDIA C730FZによる作品であり、今年の賀状にも採用 させてもらった私としては苦心作であるが、合成であることを二人の人に見破られてしまった。今年はたままたトリ年であったが、私にとっては毎年がトリ年で あり、賀状にも例年トリの写真を採用している。

昨年はきれいな湖をバックに、ブナかシラカバの木にアカゲラかアオゲラが止まって いる写真を撮りたいと思いながら、シャッターチャンスをうかがっていたが、もう少し標高の高いところにいかないと難しいようで、結局イメージ通りの写真は 一枚も撮れなかった。苦肉の策として、手持ちの写真を使って、もっともイメージに近いものを表現しようと思って、箱根の大観山(標高1011m)から芦ノ 湖を写した写真に、もっと標高の低い場所で撮ったコゲラの写真を挿入した合成写真をつくったのだが、ある人からはこの場所にケヤキの木があったっけ?とい う質問が、またある人からは、この写真はどこにピントを合わせたの?という質問があった。、拉致被害者の横田めぐみさんの北朝鮮で撮影された写真が合成か どうかで話題になっていたが、結局合成ではないという結論になったようだ。私は別に合成であることを隠す意図があったわけではないが、世の中には観察力の 鋭い人がいるものだと感心している。 (2005年1月31日)

 

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