
野鳥の声をバックグラウンドに取り入れたCDは、結構市販されており、私も外国製も含めて何枚かもっているが、なかなか素晴らしいものである。
自分でオリジナルCDを作ることなど、とても不可能だろうと思っていたのだが、昨年、暇にまかせて本屋で参考書を立ち読みしていたら、意外に簡単に出来そうな気がしたので、参考書を2冊ほど買いこんできた。パソコンにCD−RWが装備されており、ソフトがあれば、確かに技術的にはそれほど難しいものではないのだろう。それでもゆうに2週間はかかったと思うが、CDのラベル作成も含めてどうにかこなせるようにはなった。
問題はCDにとり入れる鳥の声である。私は元気な頃はビジネス用のテープレコーダを持って山道を歩いていたが、目的はその場で識別できない鳥の声に出会ったら録音しておいて、あとでベテランの人に判定してもらうことで、ほとんどが、断片的な声であり、目的が達成できたら、デリートしてしまったりして殆どが残こっていない。
珍しく裏山でフクロウの声がしたので、テープを回してみたが、ネコの声が入ったり、隣のテレビが聞こえたりなかなか難しいものだ。
わずかに残されていたのが、ヤビツ峠、箱根仙石原、富士山須走口五合目、蔵王坊平高原,富士桜高原で収録したものであるが、足音などの雑音が入っていて、音の質はすこぶる良くない。とても人に贈呈できるような代物ではないが、とにかくこれらを合成して私のオリジナルCDはひとまず完成した。
日本で鳥の声の録音といえば蒲谷鶴彦氏が第一人者であろう。私はかなり昔丹沢の堂平付近だったと思うが、同氏をお見かけしたことがある。一人でかつぐのは大変だろうと思うような録音設備をかついでおられたような記憶がある。やはり良い声を収録するには、それなりの設備は必要なのだろう。
山中を自由に歩けないと鳥の声を収録するのは、かなり難しい。それでも車の中等から収録することだって不可能では無いはずである。最近ICレコーダーなどが、発売されている。これからも軽くて高性能な録音機がどんどん開発されるだろうから、もう少し質の高い鳥の声を収録して、人にも楽しんでもらえるようなCDを作ってみたいものである。 (2002年11月)