我が家にはかなり以前から餌台が設置されている。当初はシイタケのホダ木を利用した自作のお手軽な物であったが、それが 朽ち果てたあとは、日本野鳥の会で購入したテーブル型の餌台を利用している。 会社勤めをしていた時は、休日にまれに餌をあげるぐらいで、どんな鳥がきていたのか、ゆっくりと観察することはなかった。我が家の狭い庭で、晩秋に実のな る木といえば、南天、ピラカンサ、マンリョウぐらいしかない。アオキも以前は植わっていたが、スペースの有効利用のため、今は植え替えられてしまった。野 鳥は南天の実が好物なようで、まず真っ先に食べられてしまって、正月までもったためしがない。次に手をつけるのがピラカンサスで、マンリョウは一番最後に なる。ピラカンサスといえば昔は黄色い実が主流であったが、最近では殆どが赤で、黄色は珍しいぐらいだ。


ピラカンサスも、正月までにまず食べ尽くされてしまう。その点マンリョウは例年正月までもってくれる。野鳥にとって、あ まりおいしい食べ物ではないようだ。アオキの実は不味いのか、よほど食料難にならないと鳥は手をつけないようだ。そんな訳で、鳥がマンリョウの実を食べ始 める時期を目処に、餌台に餌をおくことにしている。南天とピラカンサスは確かに植えた記憶があるが、マンリョウは植えた記憶はない。何時の間には生えてき て、かなりの株数があるので、おそらく鳥が運んできたのであろう。
ひまわりの種を食べる鳥は、主としてシジュウガラ、カワラヒワ、シメであるが、不思議なことに昨年はカワラヒワが一羽も やってこなかった。そのかわりシメが何度かやってきた。シメが庭までやってくるのはかなり珍しいことである。裏山にはタイワンリスの声がしているが、我が 家の餌台までやってきたことは、一度もない。間に一軒家があるのと、ネコが多いためではないかと思う。
ミカンを食べにヒヨドリとメジロが争ってやってくる。ヒヨドリもメジロも数多く居着いているようで、餌をあげるとまず5 分もしないうちにどちらかが必ずやってくる。たまにパンクズをあげるとカラス、キジバト、スズメがやってくる。


メジロは小柄でなかなか綺麗な鳥であるが、鎌倉では数が多いせいかそれ程注目される鳥とはいえない。でも国内でもメジロ が殆どいない地域があるようで、以前のことだが、わざわざ鎌倉まで、メジロを見にきたというバードウォッチャーに出会ったことがある。確か長野県の人だっ たように記憶している。蛇足だがトビも殆どいない地域があるようで、鎌倉のトビ柱を見て感激して写真を撮っている人がいた。(実は私も鎌倉に引越してくる 前は 大阪の千里ニュータウンに住んでいたが、鎌倉に来てまずトビが多いのには、ビックリした記憶がある。)
雪が積もった時などは、餌台は難民収容所のように、お腹をすかせた鳥が集まってくる。この様子だと餌がとれずに餓死する 鳥もかなりいるのだろう。 ネコが絶えず狙っているので、地面にくる鳥は殆どいなくなってしまったが、以前はツグミ、シロハラ、アオジ、ジョウビタキなども良くやってきていた。 これらの鳥は、落ち葉をひっくり返してミミズや虫などを食べているので、ミルウォームとか、ミミズなどを与えると、珍しい鳥がやってくるようだが、今の状 況では難しそうだ。 なお山北町にある家内の実家にも餌台を設置して、同じ餌を与えているが、鳥がやってきたためしがないそうである。自然環境に恵まれた地域なので、餌台を必 要としないのだろうか?
今シーズンは常連の他にどんな鳥がやってくるだろうか?
(2002年12月)
2007年3月5日、珍しく餌台にカワラヒワが2羽やってきた。カワラヒワが餌台にやって来たのは6年ぶりのことだと思う。