富士桜高原は河口湖から富士山吉田口5合目に通じる富士スバルラインの西側の標高1100m前後に位置する高原で、富士桜カントリークラブや富士レイクカントリークラブ等のゴルフ場の周辺に別荘地が広がっている。キャンプ場等もあり、夏はかなりの賑わいを見せるが、その他のシーズンは比較的静かである。付近には天神平スキー場というスキー場があるが、冬は積雪も多く、ものすごく寒いところのようだ。
この高原との出会いは、40年近くも前になるが、父がこの近くのゴルフ場の会員になり、一度、一緒にクラブハウスに泊まったことがあった。その時は今のように別荘などもなく、どこか牧歌的で、荒涼とした風景が広がっていたのが今でも印象に残っている。そのゴルフ場はその後倒産したという話をきいたが、場所がどこだったのかはわからず、一時オフロードバイクで随分、付近を探索したが、富士レイクカントリークラブの近くの雰囲気がどうも当時のイメージに近いように思うのだが、決め手は見つかっていない。そんな訳で、この付近には以前から、良く通ってきたが、静かで鳥が多く、山中湖や南富士などとはまた違った趣があり、大変気に入っている場所の一つである。
5月から7月にかけて早朝や、やや曇った日などに、この高原を訪れると、アカハラ、マミジロ、クロツグミなどの大合唱を聞くことができる。夏は人が多くあまり、鳥は見かけないが、秋の紅葉のころはキビタキ等の姿がじつに鮮やかである。冬は雪が積もることが多く、あまり行った事はないが、車の中からアトリやベニマシコ等を見かけたことがあった。
富士桜高原というように、この一帯には、富士桜の木が非常に多く、4月の下旬頃の満開の時期に行くと、あちこちにこの花がさいていて、実に見事である。富士桜はマメ桜ともいわれ普通の桜みたいにあまり大木にはならず、実を果実酒にすると、真っ赤でなかなか綺麗である。

この付近から見る富士山は、関東平野から見る富士山とは、随分とイメージが違うように感じることがある。標高1,100m付近で撮影した写真を見て即座に富士山だと答えられない人も多いのではないだろうか?日本三大野鳥生息地は富士山麓と浅間高原、裏磐梯高原といわれているが、流石に富士山麓はどこにいっても鳥が多い。ただあまりに広大すぎてポイントが絞りにくいが、でも例えば山中湖の水飲み場みたいに有名になると、いつ行っても人が多く、鳥たちにとっては迷惑なことだろう。

鎌倉からは確かに少し遠いようだが、東名高速と東富士五湖道路を乗りついでいくと意外に、時間はかからない。河口湖ICを下りてからは裏道を行くと、富士桜高原までは15分位でついてしまう。どこと言って、目的とするポイントがある訳ではないが、付近をぐるぐる回っているだけでも、気分が爽快になる場所である。パインパークという公園は芝生が広がっており、バーベキューの設備などもあり、ゆっくり休むには最適の場所であろう。富士五湖周辺にも最近は温泉が湧いており、近くの紅富士の湯(700円)やゆらりの湯(1200円)などなかなか泉質はよいそうである。また溶岩地帯で、川などは見かけないが、良い水があるようで、地ビールがおいしいという話である。河口湖も富士吉田付近はなかなか賑やかで、洒落たレストランなども結構あるようだが、名物のほうとうを味わうのもよいだろう。
以前NiftyのFbirdで河口湖でのサシバ観察記録を見たことがあるが、このあたりも渡りのルートになっているようでかなりの数が観察されていたように記憶している。かねてから、一度秋にパインパークあたりでサシバの渡りを観察してみてみたいと思いつつまだ実現していない。(2003年1月)