箱根

道路が空いていれば1時間半で行くことができて、風光明媚、草原でくつろぎながら、鳥の声が聞ける場所、そんな場所として最近、箱根にはしばしば通っている。もちろん箱根には以前から何度となく行っているが、目的はハイキングであったり、温泉巡りであったりで探鳥目的で出かけることは意外に少なかった。箱根も野鳥の宝庫であり、探鳥コースも少なくないが、車でブラっと行って、駐車場からあまり、歩かないで鳥を見ることができる場所となると、どうしても数が限られてくる。


湖尻の水門付近からゴルフ場沿いに林道を通って、仙石原に抜けるコースは一部に道が悪いところがあって、車で行くのは神経を使うが、鳥が多く景色も素晴らしいコースである。コースの途中には何箇所か知る人ぞ知るポイントがある。このあたりでは春になるとノジコに出会うことができるとのことで、私も随分通ってきたが、残念ながらまだはっきりとノジコだといえる声は聞いたことがない。でもクロツグミやアカハラ、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、イカル等の大合唱は何時行っても聞くことができる素晴らしい場所である。また仙石原から湖尻に通じる車道に面した箱根ビジターセンターは設備も完備しており、広大な敷地の中には、野鳥の森などもあるが、あまり人が入らない一角があって、斜面の草原に寝転びながら鳥の声を聞くには絶好な場所である。またビジターセンターに隣接する白百合台園地も静かに鳥の声を楽しむには絶好の場所である。

そのほか元箱根側から芦ノ湖スカイラインに入って少し走ったところの右手にある小高い丘は、眼下に芦ノ湖と駿河湾を見下ろすことができる素晴らしい場所で、私の気に入っている場所の一つである。スカイラインを更に走って湖尻のICの手前2KMほどの地点の左手は原生林が広がっていて、クロツグミが特に多い場所で、駐車場からも素晴らしい鳴き声をたっぷりと聞くことができる。ただ残念なのは鳥の声は3月下旬から7月上旬までで、その後は鳥のコーラスを聞くことはできない。

箱根は常緑樹が多く鳥の姿をみつけるのは、なかなか難しく、声を楽しむことに主眼をおいたほうが、良いように思う。初めはなかなか声の識別は難しいが、だんだんと慣れてくると楽しみが倍増してくる。私もながいこと探鳥をしているのに、いまだに時々何の声かわからない鳥の声に遭遇することがある。テープに録音しておいて、自宅で調べるのも楽しみの一つであるが、なおわからないことも結構ある。そんな場合はベテランの人に判別してもらっているが、いままでに解明できなかったということは、殆どなかった。
箱根でサシバを観察するなら大観山が一番ではないかと思う。大観山は箱根ターンパイクのレストハウスになっていたが、現在レストハウスは閉鎖されてしまった。しかし駐車場は残されていて、観察しやすいし、そこそこ実績もある場所である。ほかにもヒタキ類にであうことも多い。
元箱根の近くにある安らぎの森は、設備も整っていて、芦ノ湖の湖岸まで続く周遊コースなどもあり、なかなか良い場所であるが、アップダウンが厳しくて、私には不向きである。ここでは時々展示会が開催されており、先日サンショウウオ展(有料)をやっていたので、入ってみた。町立の割にはやや物足りない面もあるが、なかには野鳥の写真なども展示されていて、箱根の自然を理解する上でそれなりの満足感はえられた。

なお箱根恩賜公園は元箱根の観光船の発着場の側にあり、土日や晴天の日には、観光客で混み合っていて、探鳥どころではないが、天気が悪く、今にも雨が降りそうな時に行くと、意外に鳥が多く、クロツグミの囀りなどを楽しむことができる。また湖岸にも簡単に下りられるので、水鳥を観察することも出来て、ちょっとした穴場である。展望台に上ると富士山が見え絶景であり、タカを観察するにも良い場所だと思うが、実際に観察したことはまだない。

 

(2004年10月5日)

 


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