
鎌倉の7月、8月はもっとも鳥が 少ない季節で、以前は専ら遠出をしていたが、体を壊してからはやることがなく、暇をもてあましていた。
最近家電の量販店をひやかしてい るときに、ICレコーダーを利用して夜の鳥の生態に迫るのも面白いのではないかとふと思いついた。と いってもICレコーダーはこれまで使ったことはないし、カタログを見ても、単純なようで意外に解らな いことが多い。
パソコンに取り込めて、録音時間 の予約設定ができ、VOS機能(声がする時だけ録音する)付きで、ある程度の品質で長時間鳥の声が録音できて、なおかつ操作が簡単で、あまり高くないもの というとかなり機種が絞られてくる。色々迷ったが、結局パナソニックのRR- US520という機種を購入した。これがベストの選択であったかどうかは定かではないが従来使っていた、アイワのビジネス型テレコに較べると、格段にコン パクトで使い勝手は良い。
今までに自宅の他、笛田公園、夫婦池、、佐助稲荷、林間病 院、源氏山,大仏切り通し等で、夜間の鳥の声を録音したが これまでのところは特別珍しい声は混じっていない。主に朝の1時から5時30分迄を録音しているが、夜 明けとともに一斉にセミ(ヒグラシ)や鳥が鳴きだす様子は良くとらえられている。ウグイスやコジュケイ等もマイクのすぐそばで、囀るとまた違った趣のある 声にきこえる。ただ真夜中には、まれにホトトギスの声がするぐらいで、いまのところフクロウなどの声は収録できていない。救急車のサイレンや新聞配達と思 われるバイクの音が入っていることが多い。7月も中旬を過ぎると、急に朝の鳥のコーラスが聞こえなくなって寂しくなった。でも珍しい鳥の声が入っていた場 合、かえって聞き取りやすいだろうと思われる。
フクロウの声を期待して源氏山にレコーダーをセットしておいたら、翌朝レコーダーの位置が3メートルほど移動 していた。場所的にも時間的にも人が移動したとは考えにくいのだが、どうやって運ばれたのだろうか?
夕方レコーダーをセットして、翌日の早朝回収しているが、体調が優れないとこれが結構つらいので、今のところ あまり遠いポイントには、セットしていないが、もうすこし足を伸ばせれば、面白そうな場所は色々ありそうなのでこれから徐々に範囲を拡大していきたいもの である。
北鎌倉では、夜中にヨシゴイやアオバズクの声が聞かれるそうだ。逗子の大山林道の終点付近にセットすれば、面 白いだろうと思うが、残念ながら今の私には体力的に難しそうだ。

KJGの探鳥会の定例コースでもある佐助稲荷などは、定期的に夜鳴く鳥の声を録音したら、意外な発見があるよ うに思うのだが、なにせ体調が悪い時は階段を上るのに四苦八苦する。前日セットしたときは、何でもなかったのに、困ったものだ。でも回収をギブアップした ら、観光客にICレコーダーを持ち去られるそうで不安になる。(一応観察の目的等を記入して、持ち去らないように注意したメモを付けてはいるが)といって あまり人目に付かない奥まったところにセットすると、自分で場所がわからなくなりそうだ。あれやこれや制約はあるが、それなりにロマンがあり、工夫次第で は結構楽しめそうである。
(2003年7月)