コゲラロードなどという名前の道があるわけではないが、20年前に鎌倉山の東の外れに越してきた頃、犬を連れてこの道を散歩すると必ずコゲラに出会ったことから、私は勝手にこう呼んでいる。その頃はとにかくコゲラが多かった。コゲラはギーというような声でしか鳴かないと思っていたが、もう一つ甲高い特別な鳴き声があること、それにこんなに小さい鳥なのにコゲラのドラミングは静かな林のなかでは結構ひびくことを初めて知ったのもこの道である。



この道は夫婦池に下る坂道を右手にみて旭ヶ丘バス停の方向にすこし歩いた右側に入り口がある。道路をはさんで向かいにあるボンジュールというパン屋は有名で週末には、かなり遠くから買いにくる人もいるようである。舗装はされていないが、住宅もかなり建っていて、車が時々出入りしている。入り口付近は住宅が多いが少し歩くと家もまばらになり、格好の散歩道になる。ここには昔ながらの鎌倉山の雰囲気が残されいるのではないだろうか?ゆっくり歩いても20分ほどで、見晴しバス停の少し手前で、バス通りにぬけてしまう。それほど珍しい鳥が見られる訳ではないが、鳥の数は多いほうだろう。カラ類やモズ、ジョウビタキ、アオジ、ホオジロ等によく出会った。

ただ残念なことにこの道だけではなく鎌倉山の全域で最近コゲラの数が明らかに減少している。そのかわりアオゲラの数は増えているようだが、なぜなのだろう。コゲラが巣を作る枯れた木が、減っているためだろうか。コゲラ用の巣箱は出来ないものだろうか。(2002年11月)