フィールド紹介

 

夫婦池

 

夫婦池は鎌倉駅から鎌倉山行きのバスで行くと若松バス停か旭が丘バス停で降りて、深沢方面に急坂を10分程下ったところにある。笛田運動公園からも、散歩道をゆっくり歩いて15分程で着く。静かで実に素晴しい環境であるが、最近近隣にミニ開発の波が迫ってきているのが、気がかりである。

夫婦池といわれるように、池は二つあり、右手の池は、やや小さく道路に面している。もともとは農業用の溜池であったそうだが、左手の池には護岸がみられるものの、あまり人工的な感じはしない。

冬にはマガモが姿をみせることもある。

池の対岸には、小さな畑があったがあまり人影は見られない。岸近くは湿地になっていて以前はセリやクレソンなどが自生していた。6月から8月にかけて、夜になるとホタルが見られる。ゲンジボタルもヘイケボタルも生息しているが、数は圧倒的にヘイケボタルの方が多い。ホタルを見物しているとフクロウの声が聞こえてくることがある。

向かって左手の池は、道路から見ることは出来ず、静かなだけに野鳥の数が多い。

ここではカワセミが毎年繁殖しているし、カルガモも居着いているようである。またバンが見られることもある。

左手の池の奥には、殆ど人が入らない、ちょっとした秘境がある。以前は良く、足を運んでいたが、体調を崩し、立ち入ることができず残念である。入り口付近の道が荒れ果てているので、恐らく、今では野生動物の楽園になっているのであろう。私は以前ここでオオルリの声は聞いたことがあるが、昔はサンコウチョウも居たという話しを聞いたことがある。

最近、夫婦池の週辺で絶滅危惧種といわれるオオタカの姿を良く目にする。ここでは他にもツミ、ノスリ、チョウゲンボウ等の猛禽類に出会うことがある。

夫婦池では若者が、ルアーでバス釣をしている姿はよく目にする。しかし本格的にフナ釣をする人の姿に出会うのは極めてまれである。もう10年も前のことだが、この池で釣師が見事なヘラブナを釣り上げるのを目撃したことがあった。

最近出会った老釣師によれば夫婦池は現在鎌倉市内でフナが確実に生息する数少ない場所だそうである。但しここも外来種のブルーギルやブラックバスがはびこってきて、ここ数年フナは繁殖ができず絶滅寸前だそうである。この池にはもとともと、鯉やマブナはいたが、ヘラブナはいなかったそうである。今いるヘラブナは鎌倉山のロータリーのそばにあった釣堀が閉店する時、放流したものの子孫ということになる。

なおこの池には大うなぎが生息しているそうである。那須良輔氏の釣道楽という本によれば、東京オリンピック{1964年)の頃の鎌倉や逗子には、あちこちにうなぎの釣れる場所があったそうだが、いまでは、うなぎのいる場所は希少価値があるといえよう。(2002年11月)

 

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