巣箱の話

 

神奈川県の西の外れに位置する山北町の山林に設置されたこの巣箱、なんの変哲もない風景ですが、良く見るとちょっと変わった巣箱です。

実はこの巣箱は、今から35年ほどまえにスウェーデンから、輸入した10個の巣箱のうち今でも所在が確認されている唯一のものです。毎年2回、シジュウガラかヤマガラが利用していますので、既に300羽近いヒナがここから巣立ったのではないかと思います。材質はプラスチックで輸入した当時はもう少し黒っぽい色でしたが、年月を経てかなり色あせてきました。

当時勤務していた海運会社にスウェーデンから送られてきた、”SWEDEN NOW"という雑誌のなかにこの巣箱の記事があり,早速輸入商社をやっている友人に頼んで、取り寄せましたが団地暮らしをしていたので身近に設置する場所がなく、知人に頼んで、軽井沢他数箇所に設置してもらいました。当初数年間は利用状況をトレースしていましたが、現在では家内の実家にあるこの巣箱以外は行方不明です。

なお山北では、この巣箱の他に日本野鳥の会で販売している二種類の巣箱やKJG(鎌倉自主探鳥会グループ)が源氏山他に設置している巣箱と同一タイプの巣箱も設置されています。私は常時ウオッチしている訳ではありませんが、巣箱のタイプによる利用状況の差異は殆ど見られず、いずれも利用率はかなり高いようです。

プラスチック製巣箱は見栄えが良く、大量生産すれば安価で、日本でももっと普及しても良いのではと思います。巣箱の材質であるプラスチックの性質はよくわかりませんが、自然保護には厳しいスウェーデンで市販されているものなので、仮に放置されて地面に落下しても、分解されて土にもどるよう配慮がされているのでしょう。 (2002年11月)

 

 

 

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