
体調不良のため、昨秋観察が出来たのは10月5日のみであった。春夏を通じ、35年観察してきて、初めてゼロを覚悟していたが、運よくこの日、笛田公園で5羽のサシバを観察することができた。初認イコール終認,想定外のことがおこるものだ。
3月26日(木) 10:00−11:00 晴。笛田公園
高知あたりでは、かなりとび始めているが、関東にやってくるのには、若干早い?絶好の条件であったが、サシバはやってこなかった。久しぶりの観察で、かなり疲れた。コロナの影響か、公園に子供の姿がやたら目についた。
3月27日(金) 08:30−9:30 曇り。笛田公園
この日は南風が強くサシバは全く期待薄であった。リハビリを兼ねてヒタキ桜付近で、山谷の鳥を探してみたが、成果はなかった。


4月2日(木) 9:30−11:00 晴。笛田公園

春サシが集結する場所
すでに宮崎で7000羽、高知で2,000羽が飛んでいる。しかし鎌倉では、気象条件が悪く、満足に観察できる日があまりなかったように思う。この日は、久しぶりの観察日和であった。大いに期待したが、10:07に高空を通過するサシバを1羽観察できたのみであった。豆粒のような位置ではあったが、ともかく今春もゼロでなくてホッとした。
4月3日(金) 7.00−8:00 晴。 笛田公園
こんな早朝に観察するのは、10年ぶり? さすがに人出はすくなかったが、鳥の声はガビチョウとコジュケイばかり、鴬のさえずりもかき消されてしまいそうだ。緩い東の風がふいていた。条件は悪くなかったが、サシバの気配は全くなかった。
4月4日(土) 9:00−10:00 晴。 自宅
昨日は長谷配水池で、10羽のサシバが観察されたとのこと。行方不明と思われていた、宮崎県を通過したサシバの大群が、やっと鎌倉にもやってきたのだろう。本日も期待できるだろうと家をでようとしたが、鎌倉市から75歳以上の人に送られてきた、不要不急の外出自粛要請が気になり、一日限定で自宅観察に切り替えた。残念ながら私の周辺では、サシバ観察は不要不急ではないと主張しても、全く説得力がないのが実情である。自宅から観察しても笛田公園ルートと同じコースを観察することにはなる。ただ視野が4分の1以下に狭まる。過去に相当数のサシバを観察した実績もある。しかしこの日は全く収穫はなかった。
4月5日(日) 9:30−11:00 晴。 笛田公園
北風がやや強く、すこし寒かったが、条件は良好であった。しかし残念ながらサシバの姿は全く見られなかった。珍しく「おひさしぶりです」と同年代の人から声をかけられたが、マスクをしていたこともあり、誰だかわからなかった。
4月6日(月) 10:50−11:50 晴。 江の島外防波堤

宮崎の牧内山ではその後さらに3000羽程度が観察され、合計で10,000羽オ-バーとなっている。鎌倉にやってくる可能性は、まだまだ十分ありそうだ。ただし、この日は南風で期待薄であったので、久しぶりに江の島での観察となった。江の島の防波堤でドローンを操作している人がいたので、色々と話しをきかせてもらった。江の島と伊豆大島の間に存在すると、個人的に想定している海上ルートの実情を探るには、ドローンを飛ばすのが最適のように思われる。その人は鳥に興味がある訳ではないが、写真をとっている中でトビなどが入り込んでいることもあるそうで、サシバ観察に活用できる余地は十分にありそうだ。ドローンは10,000円からあるが、それなりの写真をとるには10万円以上のものが望ましいだろうとのこと。操作はなれてしまえば、それほど難しくはないとのことであった。あと10年若ければトライしていたかもしれないが。この日はハイタカが2羽見られただけであった。
4月7日(火) 10:00−11:00 晴。 笛田公園
無風、快晴、絶好の条件と思われたが、サシバもその他のタカも、まったく見られなかった。
4月8日(水) 9:30−11:00 晴。 笛田公園
この日も申し分のない条件。大いに期待したが、サシバは一羽も発見できなかった。
4月9日(木) 9:30−10:00 晴。 夫婦池公園
絶好の条件であった。こうした好条件が長く続くのも珍しいが、空振り続きで、一羽のサシバも見られないのも珍しい。これは偶然か?必然か? That is the question!
4月10日(金) 10:00-11:00 晴。 逗子披露山公園
北風がやや強かったが、条件的には全く問題がなかった。しかし、ノスリが一羽見られた以外、目立った動きはなかった。


4月11日(土) 10:30−11:30 晴。 笛田公園
北風が強く、少し寒かったが、決して悪い条件ではなかった。しかしサシバもその他のタカも全く、見られず、トビだけが、にぎやかに行ったり来たりしていた。今年は例年になく、天候に恵まれ、このところ10日ぐらい連続して好天が続いている。昨秋は体調不良でほんの数日しか、観察ができなかったが、今年はフィールドに立てる機会が多いことは無上の喜びではある。
しかし肝心のサシバにはまだ一羽しか出会っていない。
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4月13日の時点で、各地の状況を見ると、宮崎の牧内山で、12,288羽、高知で4,079羽、奈良で787羽、静岡 279羽、秦野340羽が飛んでいる。この数字はほぼ例年通りのパターンだと思える。ハルサシが日本の本土に最初に上陸する場所は鹿児島県の佐多岬付近だと思われる。佐多岬は秋のサシバの観察地としては有名であるが、春のデータは入手できていない。宮崎県では秋は金御岳がサシバの観察地として有名である。私は鹿児島はある程度土地勘があるが、宮崎については、サッパリである。機会があれば、現地で、牧内山と金御岳を見比べてサシバは何故春は牧内山、秋は金御岳を飛ぶのか、じっくりと考えてみたいものである。
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4月15日(水) 10:00−11:00 晴。笛田公園
富士山がくっきりと見え、条件的には悪くはなかったが、サシバは一羽も現れなかった。
4月17日(金) 10:00−11:00 曇時々晴。 笛田公園
北北東の風がゆるやかに吹いていた。まあまあの条件であったが、さほど期待せずに、85階段の中程で、観察。イチョウの葉がかなり緑色に色ついてきた。10:26 サシバ3羽がかなりの高空を通過、続いて10:28 2羽が同じコースを通過していった。さらに10:38、1羽が同じコースを通過していった。サッカー場の上空から、住生住宅方向に向かっていく春の定番コースであり、「これこそが笛田公園のハルサシだ」と思わず叫びたくなる瞬間であった。これで、やっと7羽となった。

4月19日(日) 9:30−10:30 晴。 笛田公園
10:00 サシバ一羽が中空を通過。他に一羽、超低空で、イチョウの木のテッペンすれすれに東に向かう個体を発見したが、あっという間に通過して、行先はトレースできなかった。限りなくサシバに近いタカSP。そういえば最近ハチクマの姿を久しく見ていない。何故ハチクマがやってこないのか?それは日本でハチが減少しているからだろうと思っていた。しかし良く考えると、日本のハチの状況をハチクマが越冬地で、予見できる訳はない。本来ハチクマが向かうべき国でハチが少ない年にのみ日本にやってくると考えるのが、合理的なのだろうと思うようになった。当然ハチクマに関する研究も進んでいるのだろう。知らぬは私だけ?


4月21日(火) 9:30−10:30 晴。 笛田公園。
ほぼ無風であった。サシバが現れそうな予感はあったが、一羽も観察できなかった。
4月22日(水) 9:00−10−00 晴。 笛田公園。
予報では西南西の風、1メートルであったが、ほぼ無風で、条件は悪くないように思われた。しかしサシバの姿は発見できなかった。この時期でも、菜の花台ではまだまだ結構とんでいるようだ。
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今年は4月下旬に入っても、各地でサシバの飛来が見られ、まだまだやってきそうな予感はあったが、コロナ対策で、笛田公園の駐車場が閉鎖されたため、観察を切り上げることとした。、結局8羽しか観察できなかったが、現在のコンディションを考えれば、それなりに満足できる結果であったと思う。
今シーズンの収穫、それは公園で、意外な人にであったことである。一人はイヌワシを主体にタカを追っている人、もう一人はクマタカを長年にわたり追いかけている人である。実はクマタカを専門に追いかけている人には、以前湘南平や、丹沢湖、足柄峠などで、何度か出会ったことがあったのだが、突然挨拶されたときには咄嗟に思い出せなかった。
タカ好きにも、色々なタイプがあるものである。そしてそれぞれに奥が深いものだと思う。
隣接する長谷配水池では44羽(4月27日現在)飛んでいるとのことである。この数字は春の鎌倉では、かなり好成績の部類だと思う。私は元気なころは笛田公園を中心に各地を飛び回っていたので、笛田公園での観察実績は、正確に記録していないが、過去35年を通じ、春に40羽以上観察した記憶はない。
今シーズンも多くの方から色々な情報をいただき、深謝もうしあげます。