
今年の夏の暑さは今までに経験したことの無い厳しさであった。 地球温暖化は一体どこまですすむのであろうか?とにかくこの暑さにはすっかり参って、完全ダウン、9月に入っても、サシバどころではなかったが、やっと9月16日になって、本当に久しぶりに笛田公園に下見に出かけてみた。既に白樺峠では5000羽近くが通過しているが、神奈川では、本格的な渡りまでには、まだもうすこし間があるようだ。今秋から、千葉の館山白州に観察ポイントがオープンしたことは、所謂第3のルートである海上ルートの解明に繋がる可能性を秘めており、素晴らしいことだ。
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9月19日(土) 晴
今シーズン初めて笛田公園で9:00−10:30 観察した。北の風が弱く吹いており晴天で絶好の条件と思われた。9:25 ノスリが1羽現れた。10:04サシバの成長が1羽東から現われ、ヒタキ桜上空を通過して、黒い雲のなかに消えていった。中空であったが、比較的鮮明に写真をとることが出来た。くたくたに疲れたが、ともかく今シーズンもゼロは避けることができ、ほっとした気分であった。
9月20日(日) 晴 9:30−11:30 笛田公園
北東の風が2,3m、絶好の条件であったが、野球、ソフトボールの大会があるのか、人でごったがえしており、すこし暑かった。9:56から10:05にかけてサシバが合計5羽定番コース中空を通過していった。また10:19ハチクマ1羽が、比較的低く、サーカー場の上空を西に向っていった。また11:05 サシバ3羽とハチクマ1羽が、定番コースを西に向っていった。他にはノスリが2羽、時々姿を見せてくれた。笛田公園の一日での最高記録はサシバ120羽であり、8羽など取るに足らない数ではあるが、久しぶりに満足感のある一日であった。
9月21日(月) 晴 9:00−10:30 笛田公園
予報は曇りであったが、晴れ間がでており、風向きも良好であった。9:36 サシバ2羽が中空で現われ、サッカー場の上空で高度をぐんぐんと上げながら西に消えていった。このところ笛田公園は不調で、10日連続空振りなどということもあったが、三日連続してサシバに会ったのは、最近では記憶にない出来事である。笛田公園が往年の輝きをとりもどしつつあるのだとすればハッピーであるが、たんなる偶然なのだろう。


9月22日(火) 晴 9:00-10;30 笛田公園
昨日は稲村ガ崎でサシバ103羽、ハチクマ30羽が観察されたそうだ。これに対し笛田公園はonlyサシバ2羽,隣の芝生が青く見えがちである。こんな時、以前は数を求めて遠出をしていたものだ。この日も色々考えたが、結局笛田公園で観察することにした。公園には、顔見知りのN氏と、藤沢の女性が来ていて、珍しく3人で観察した。条件は悪くはなかったが、残念ながらサシバは1羽もやってこなかった。
9月23日(水) 晴 9;00−10:30 江ノ島外防波堤
「幻のタカ柱」それはもはや伝説であって、現実ではないとは思いつつも、毎シーズン必ず一度は江ノ島に足を運んできた。紫外線の強い海辺で、長期間サシバを探すなど、とんでもないと眼科医からは、止められているが、ドクターストップを振り切ってでも、出かけたくなるのは一体なんなのだろうか?

この日は特別期待もせず、古きよき日を偲びながら観察したが成果なし、最後に念の為、過去に実績のあるいくつかのポイントを、順次確認していたら、10:22偶然江ノ島タワーのやや海側上空のはるか高空で肉眼ではまったく見えない位置にサシバのタカ柱を発見した。42羽までカウントしたところで、突然目がファレーションを起こし、中止せざるを得なかった。サプライズ、ハプニング、犬も歩けば棒に当たる。 「サシバよ、今日もありがとう。」
9月24日(木) 曇 9:00−10:30 笛田公園
昨日は稲村ガ崎で45羽、秦野が4羽飛んでいる。これに対し矢倉岳では166羽が観察されている。稲村と秦野のサシバが総て矢倉岳に向ったとしても、その差117羽はどこから来たのであろうか?大半は海上から江の島に上陸し、矢倉岳に向った(私がカウントしたのはその一部)とは考えられないだろうか?
この日は視界が悪くサシバは期待はできなかったが、そんなことを考えながら、観察していたら、あっという間に時が過ぎてしまった。またある人から質問があったが、通常であれば私のような加齢による目のトラブルは高齢者であっても日帰り手術で簡単に解決するそうですので、ご心配なく。私の場合は心臓に問題があり、手術を断られているのが、つらいところである。
9月26日(土) 曇り後晴 10:00−11:30 笛田公園
予報では、昼前に天候回復が予測されたので、笛田公園に行って見た。初めの内は、雲が多く、すこし寒かったが、徐々に回復し、11時頃にはかなり良い状態となった。ミサゴが何度か現われたが、サシバの姿は見られなかった。
9月27日(日) 曇り後晴 11:00−12:00 笛田公園
この日も昨日同様、徐々に天候が回復して、昼前にはかなり良い条件になった。しかし、上空を無数のアマツバメが行き交うだけで、サシバの姿は見られなかった。
9月28日(月) 晴 10:00−12:00 笛田公園他
久しぶりの好天であったが、公園に着くなり、これはダメだと直感した。空は青空、視界も良く、初めの内は殆ど無風であった。申し分のない条件と思われるが、何故かこうした日には笛田公園ではサシバが飛ばない。飛ばないという前提にたつと集中して、観察ができないので、車で15分ほど離れた大船のフラワーセンターに行って見た。この場所では春は何度か観察したことがあるが、秋は初めてである。飛ぶかどうかは不明であるが、飛ばないと分っているよりは、はるかに集中できる。ただ残念なことに、この日は休日で、近隣に駐車可能な場所を探したが、見当たらず、やむなく笛田公園に戻って、ヒタキなどを探したが、結局ノスリが1羽現われた以外、収穫はなかった。
9月29日(火) 晴 11:00−12:00 湘南平展望台
通院に手間取り、観察開始が遅くなったが、北東の風が3m程度、コンデションは悪くなかった。しかし期待に反し、サシバはもとより、その他のタカもアオバトも何一つ現われず、時々カラスの大群が意味不明の動きをしたのが、目に付いた程度であった。


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昨日(9月29日)稲村ガ崎では424羽のサシバが通過したそうだ。秦野権現山では96羽、矢倉岳では507羽それぞれ通過している。稲村ガ崎と秦野を通過した合計520羽のサシバの大半が矢倉岳に向ったものと考えると数字的に見事に整合する。実際にサシバはこのようなルートを辿ったのであろうと思われる。仮に稲村ガ崎、湘南平のタイムラグを一時間と仮定して稲村ガ崎を10:00−11:00に通過したサシバの数を調べさせていただくと、合計121羽であった。これらは一つの塊ではなく、10羽から27羽までの7つの群れが断続的にカウントされている。これらが総て私が観察中に湘南平周辺を通過しなかったとは、考えにくい。一方これらのサシバが湘南平を通過していたのに、総て見落としたとも考えたくない。しかし考えたくはなくとも、真実を明らかにしないと、先に進まないことも事実であろう。
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9月30日(水) 晴 10:30−12:00 笛田公園
ほぼ無風で暑かった。 条件は悪くなかったが、初めの内は、さっぱり反応がなかった。昨日各地で相当数飛んでいるので、この日はあまり期待できないのか?と思っていたら10:58 サシバが3羽、高空を通過、さらに11:07に2羽、11:28に5羽、いずれも同じコースをなんとか写真が取れる高さを西に向っていった。笛田公園で一日10羽、最近では滅多にないことである。これで合計21羽、9月中の記録としては最近ではかなり良いほうだと思う。
なお注目すべきはこの21羽は総て、サッカー場上空の定番コースを辿っており、以前タカ柱が良く出来た野球場の上空を通過したものは1羽もなかったことである。
10月1日(木) 曇 10:00−11:00 大船フラワーセンター
昨日は稲村ガ崎でサシバ205羽が観察され総計で、629羽になったとのこと。一方矢倉岳では415羽だったとのことで、相当数が箱根方面を通過したことが想定される。この日は曇り空で、笛田公園ではサシバは期待できそうもない天候であった。大船フラワーセンターが期待できるという訳ではないが、先日入場できなかったので、気分転換で出かけてみた。今にも雨が降りそうな天候であったが、人出が少なく、素晴らしい環境の中でサシバを探したが、成果はなかった。台峰を通過したサシバはこのあたりを通過している筈だと思えるが、どうなのだろうか?

10月2日(金) 曇時々晴 11:00−12:00 笛田公園
朝方は雨であったが、徐々に回復して、それなりの天候になってきた。11:16ハチクマが1羽、野球場の上空を悠然と西に向っていったが、サシバは1羽も現われなかった。上空をカケスが5,6羽北西方向に向っていった。
10月3日(土) 晴 10:00−11:30 笛田公園
この日はほぼ無風であったが、その後弱い南風となってきた。この程度の風なら、期待できそうだと、かなり集中して観察したが、結局11:28 サシバが1羽かなり高空を西に向ったのみであった。これで今年私が笛田公園で観察したサシバは22羽になるが、これらは判を押したように、皆、住生住宅の上空から現われ、サシバ桜上空の定番コースを辿っていった。例年だと風の関係で稲村ガ崎や、台峰方面から流れてきたと思われるサシバがかなり見られるのだが、こうしたパターンは初めてのように思える。これらのサシバは何処から来たのかは不明であるが、明らかに初めから笛田公園を通過するようプログラミングされていたように思える。いままでも、こんな年があったのかもしれないが、とにかく初めて気がついた現象、発見であった。

住生住宅方面を望む
Welcome to Fueda Park !
10月4日(日) 晴 9:30−11:00 野村総研跡地
笛田公園は駐車場が満杯でやむなく野村総研跡地にいってみた。 条件は悪くは無いと思われたが、この時期としては想定外の暑さにぐったり。鳥も参って居るのか、トビもカラスもスズメもヒヨドリも全く姿が見えない。タイワンリスだけが元気に走り回っていた。
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四季のある国は意外に少なく、世界中で日本とニュージーランド位しかないようだ。韓国は教科書などにも、四季のある国だと、記載しているそうだし、「冬のソナタ」など四季作が有名であるが、国際的には必ずしも認知されていないようだ。もっとも国単位でなく州単位であれば、アメリカやカナダ、豪州などにも四季はあるそうでる。イタリアの作曲家ビバルディの「四季」は有名であるが、イタリアには四季がないのであろうか?とにかく日本には四季があって、素晴らしいと思える。もっとも今の私は春と秋はサシバ、冬は赤い鳥、なにも見る鳥のない夏は、完全ダウンというパターンが定着していて、情けない限りである。
秋のサシバ、数も多く見られるし、春よりも観察者が多い。もっともどんなによくサシバが見られるといっても、私などは99%以上は空を眺めているのであって、実際にサシバを見ている時間など、シーズンでほんの数分にすぎないような気がする。もっとも昔矢倉岳などで、一日に300羽以上観察した日などはカウントに追われて、ロクに空など見ていなかったような気がする。しかしこんな幸運?は特定な場所を除き、滅多に起こらないので、空の美しさに目を向けるのも悪くないのだろう。
もっとも空なんて、世界中何処に行っても同じだという人もいる。私は外遊経験に乏しく、良く分らないが、そういわれればそんな気もする。
貴方は下の二枚の写真の内、どちらの空が、サシバをより見つけられそうだと思いますか?

右だという人が意外に多いし、私も右だと答えるかもしれない。ただ現実には右側の空にはサシバはやってこないのである。なぜならば、この空はパリのモンマントルの丘の上空だから。(左は笛田公園上空)
世界でも稀な、日本の秋、その中でサシバがやって来るだろうと予感できる白い雲がたなびく青い空を眺めていられること、それは私の最高の贅沢なのかもしれない。
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10月5日(月) 曇 10:00−11:30 葉山長者ヶ崎海岸駐車場
北の風がかなり強く、曇り空、こんな日、内陸はノーチャンスと思われたので、葉山に行って見た。前日は暑かったのに、この日はとても寒かった。 伊豆大島がまん前に見えており、沖をサシバらしい鳥が、旋回していたが、遠すぎて、確認できなかった。

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稲村ガ崎から内陸側に深く入り込んで飛ぶサシバは笛田公園で見ることができるのか?
昔殆どのメンバーが無線機をもっていた時代に何度か追跡テストをしましたが、結論としては見ることができるケースがあります。それは七里ガ浜分譲地の最上部から鎌倉山のバス通り上空付近まで、上がってくるサシバです。これらのサシバは笛田公園からプロミナを使えば、見ることができます。ただし公園まで下りてくるサシバは見たことがありません。
現在は目の保護のため、プロミナは使用しないことにしております。そして見るコースも住生住宅から、サッカー場の上空を通過して、夫婦池から最終的に龍口寺方面に抜けると思われるコースに原則絞って観察しております。したがって、稲村ガ崎方面から飛んでくるサシバが二重にカウントされることはまずないだろうと考えております。
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10月6日(火) 晴 10:00−12:00 箱根大観山
標高1011mの大観山山頂で見るサシバ、その美しさは私には到底形容できない。万難を排しても、もう一度見てみたいと思っていたが、なかなかそのチャンスはやってこなかった。大観山でサシバが見られる条件、それは武山、鎌倉等で多くのサシバが飛ぶこと、そして、その総てが矢倉岳に向わないこと。まずそれが前提である。ただ矢倉岳に向わないサシバが当然に大観山に向うとは限らない。箱根にもいくつかのルートがあるし、海上に抜ける可能性もありうる。すなわち前提条件を満たし、なおかつ運がよければということになる。
なんとなく本日は鎌倉を200羽以上のサシバが飛んで、1000羽超えを実現、大観山でもサシバが見られるのではないかと期待して、一年半ぶりに高速道路を利用して箱根に向った。メマイをおこして、壁に激突したショックで車での遠出を自粛していたが、久しぶりにやってきた大観山は、初めの内は雲が多く、ものすごく寒かった。しかし、徐々に天候も回復し絶好の条件となってきた。獲物をくわえたミサゴが通過したが、サシバはついにやってこなかった。

10月7日(水) 晴 10:30−11:30 笛田公園
久しぶりの(たったの4日ぶりにすぎないが)笛田公園、なにか故郷に帰ってきたような懐かしさがある。この日は北の風が5,6m吹いていた。湘南平での経験上5,6mの風ならサシバは海側に流されるものの問題なく飛んでいたように記憶している。だから笛田公園でも、飛ぶだろうというのは別問題であろう。結局サシバは飛ばなかったが、昨年の10月7日は、とてもエキサイティングは日であったということを思い出していた。この日静岡では2,606羽のサシバが飛び、各地ともに、相当数が飛んだように思う。今年ももう一山、二山あるのだろうか?
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サシバとの出会い
子供の年齢から、判断すると40年近く前のことになる。ハイキングで房総の金谷にある鋸山に行ったときのことである。ロープウェーで山頂に着くと、異様な光景が見られた。それは30、40羽のサシバが上昇気流を掴んで、対岸の久里浜方向に移動しようとしていたのだが、なかなか気流を掴むことができず、失速して、頭上近くまで落下してきて、ピークイ、ピークイという叫び声をあげていたのだ。その光景は異様で、子供が怖がって、帰ろうと泣き出す始末。サシバは何度トライしても、飛び立てずに、山頂の木に止まっては、飛び立ち、また落下してくるの繰り返しであった。私はサシバという鳥は知ってはいたが、こんな間近で見ることは初めてであった。
したがって私にはサシバが凛凛しいタカであるという印象はない。むしろなんとも情けない、格好の悪い鳥だというイメージ、それが第一印象であった。そんな鳥とこんなに長い付き合いになるとは、全く当時は想像すらしなかったし、今でもサシバが格別美しいタカだとは思っていない。しかしサシバは輝いて見えることが多い。それはあくまでも、大宇宙のなかでの様々なバランスの関係でそう見えるのであろう。サシバがもっとも美しく見えるとき、それは皮肉なことに、サシバがもっともサシバらしく見えない時なのかもしれない。
超高空に出来るタカ柱のなかで、サシバはこの世の物とは思えない程、美しく輝いてみえる。しかしその輝きは私には星砂や、桃色サンゴの破片の様に思えるときがある。
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10月8日(木) 晴 9:30−11:00 笛田公園
この日は朝は2m程度の北風、昼頃までに南風に変わるという予報であった。晴れていて、眺望は良かったが、なんとなくアクセントがなく、サシバが飛びそうな日ではなかった。風向きの変わり目に期待したが、結局収穫はなく、もずの高鳴きが、印象に残っただけであった。
この日は出なかったが、風の変わり目に稀にカモメがやってくることがある。カモメは「神奈川県の鳥」に指定されているが、海岸線近くに住むごく一部の人しか見ることができない鳥を県の鳥に指定するのは好ましくないのではと、以前県の担当者に話したことがある。しかしカモメを選定したのは、県民に公募した結果であり、見えるか見えないかではなく、愛され親しまれているか否かの問題ではないかとのことであった。
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からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり

言うまでも無く、これは北原白秋の有名な詩である。
私は秋の紅葉に格別な興味はないが、落葉松の葉が紅葉して、ヒラヒラと散っていく姿を見たくて、毎年晩秋には落葉松の木を探してきた。落葉松は残念ながら、神奈川県には生育していない。やはり標高1000m近くまで行かないと、落葉松には出会えないようである。
北原白秋のほかにも、島崎藤村、堀辰雄などが愛した、軽井沢から信濃追分にかけての落葉松林は特に見事だと思うが、いまの私には遠すぎて見にいけない。したがって山中湖とか富士桜高原などに出かけることが多い。
西丹沢のユーシンロッジの近くに、落葉松とは種類は違うが、良く似た木が何本かあり、良くかよったものである。
10月末から11月の初頭にかけ、落葉松は葉を落とす。真っ青な空を背景にその姿を眺めると、あまりの美しさにクギ付けになる。しかしこんな素晴らしい光景を知る人は殆どいない。友人に話して、実際見に行った人もいるが左程感動した様子がない。それはなぜか?私は彼らにはサシバのイメージがないからだと思う。
サシバを愛する皆様、だまされたと思って、是非一度、どこかの高原でこの光景を見てみてください。きっと病みつきななる筈です。
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10月9日(金) 晴 9:30−11:00 逗子披露山公園
この日も予報ではほぼ昨日同様の天候が予測された。笛田公園を覗いてみたが、期待薄に思えたので、披露山公園に行ってみた。風はほぼ無風で、視界も良好、絶好の条件に思えた。しかし、サシバもそのほかのタカも何一つ現われなかった。こんな条件でこないのだからそろそろ終わりなのだろうか。


私は今シーズンオオタカを一度も見ていない。オオタカがすこし増えたのかなと思うこともあったが、長い目で見ると、けっして増加したとは思えない。環境省はオオタカを絶滅危惧種から外すという話があるが、一体どのようなバックデータに基づいて、このような決定をしたのだろうか?オオタカが乱開発を防ぎ、自然を守る上で、相当な貢献をしてきたことは事実であろう。一方多少数が増えているとしても、それは多くの人の保護活動の成果であったはずである。今のタイミングで絶滅危惧種から外し、だれも保護しなくなったとすれば、再び絶滅への道をたどるのではないかと危惧するところである。
10月10日(土) 曇 10:00−11:00 笛田公園
駐車場確保のため9時に公園についたが、どんよりとした空でとてもサシバは無理と思われた。車の中でCDを聴きながら待機、10時ごろになって、すこしはましになってきたので、観察を開始したが、ミサゴが低空を悠然と北西に向って飛行した以外、見るべきものはなかった。ミサゴは最近明らかに増加しているように思われる。海のタカといわれるが、最近では、芦ノ湖、丹沢湖、宮ヶ瀬湖にいけば、ほぼ確実に見ることができる。サシバについては、KJGの10月の第二自主探で、晴天であれば殆どの年に、サシバが出たようなに思うが、記憶違いであろうか?もし正しければ15日までは、可能性があるということだろうか?
10月12日(月) 晴 9:00−10;30 笛田公園
弱い南風が吹いていた。笛田公園は期待薄だが、源氏山なら十分可能性があるだろうと、プロミナを持ち出して、源氏山方面を中心に観察した。こんな角度でサシバを見るのは久しぶりだ。しかし目がやたら疲れただけで、収穫はなかった。
この日は九州などではまだかなりの数飛んでいるところもあるが、関東地方ではどこもサシバは飛ばなかったようだ。台風等の影響でかなり間をおいて、最後に小さな群れがきたことはあったように記憶しているが、なにもなく来ないのであれば、終わりなのだろう。
10月13日(火) 晴 10:00−12:00 湘南平展望台
到着時はほぼ無風、視界も良好で、絶好の条件であった。ノスリやミサゴ、ハヤブサなどがひっきりなしに出現して、退屈はしなかったが、サシバは1羽も発見できなかった。この場所に初めて来たのは、新入社員であった昭和38年のことであった。以来信じられない程の年月が経ってしまったが、未だに多くの感動を与えてくれる素晴らしい場所である。しかしもしサシバに出会わなかったら、この場所に、こんなに頻繁に通うこともなかったのだろう。
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私は今シーズン合計64羽のサシバを見ることができた。この数には満足だが、問題はこの内63羽は9月に見たもので、10月はたった1羽しか見ていないことだ。9月は運が良かったということはいえるが、それにしても10月は酷すぎる。しかし残念ながらこれが現実なのだろう。とくにここ数日は体調(特に目)が悪く、まともに観察ができる状態ではないように思える。本日は稲村ガ崎でサシバが3羽とんだそうだ。まさしく執念の勝利?とにかく素晴らしいことである。私も可能性があるかぎり、観察を続けたい気持ちはあるが、もはや限界、本日で観察を終了することといたします。本当に今シーズンも多くの方々から、様々な情報、アドバイス等をいただいたことに、心より、感謝いたします。
平成27年10月13日