
鎌倉山から月影地蔵を経由して極楽寺に抜ける道も、それほど道のりもなく、やや寂れてはいるが、静かでなかなか良いコースだと思う。
若松か、旭ヶ丘でバスを降りて、丁度夫婦池に下る道を反対側に7,8分上っていくと左手に常盤山とその手前に広がる分譲地が見えてくる。常盤山などは、南斜面の一等地に大規模なマンョンが立ってしまって、いささか興ざめではあるが、私は見慣れたせいか、以前ほどは違和感を感じなくなってきた。この風景を始めて目にする人はどのように感じるのだろうか?正面に林間病院の白くて大きい建物が見えてきた地点で右折する道がある。右折して直ぐに三叉路にぶつかるが、ここからは七里ガ浜分譲地の先に海が見渡せる。
左折して少し歩くと、七里ガ浜に下る一方通行の急な下り坂がみえてくる。そのすぐ手前を左手に入る道がある。住宅地で標識などは立っていないが、ほかにそれらしい道はないので、迷うことはないと思う。この道を少し歩いて最後の住宅を越えたところから、左手に降りる道が続いている。この道は以前からある獣道で、昔は極楽寺から藤沢方面に抜ける主要道として、かなりの通行量があったようだ。いまは通る人もすくなく、やや荒れ気味である。下り坂をほんの1キロ程あるくと墓地を経由し月影地蔵のある角に出る。
一本道で迷いようがないと思うのだが、時々稲村ガ崎方面の住宅地に抜けてしまう人がいるので、どこかに迷いやすいポイントがあるのかもしれない。本来が獣道であり、住宅地は通らないので、もし住宅地に抜けそうになったら道を間違えたと思って引きかして欲しい。この道に生えている笹の新芽はササノコといわれ食するとなかなか美味であるとのことである。
私は以前からこの道は良く歩いてきたが、最近体調を崩してからは、通っていない。バイクで入り口(鎌倉山側)と出口付近には良く行くのだが。
かなり前、この道を散歩していて偶然知人に出会って、びっくりしたことがあった。彼は外航船の船長で、鎌倉の歴史をよく研究していて、この道は非常に歴史的に興味のある道だということを語ってくれたのだが、残念ながらその内容は思い出せない。
この道の入り口付近で、タヒバリの群れに出会ったことが印象に残っている。冬はアカハラ、シロハラ、アオジ等が多かったように記憶している。
月影地蔵のある地点は鎌倉時代は、月影が谷とよばれていたそうで、現在では笛田から打越トンネルを通って、極楽寺方面に抜ける極めて細い舗装道路に面している。江戸時代の作といわれる地味なお堂に赤い衣服をまとった地蔵が安置されているようだが、なかに入ったことはないし、その詳しい由来については、知識不足である。
ここから極楽寺の駅までは15分ほどで着くはずである。(2002年11月)