
鎌倉を通過するサシバは主として千葉、茨城、福島、宮城、岩手県の太平洋側で繁殖しているものと想定される。したがって今年は東日本大震災の影響を少なからず受け、満足に繁殖ができなかったのではないかと危惧される。千葉、茨城は比較的影響は少ないと思われるが、福島、宮城、岩手の各地はテレビ等で見ても、またボランティアで現地に行って来た人の話をきいても、復旧が順調に進んでいるとは思われず、サシバが繁殖できるような、のどかな里山の風景は未だに失われたままの地域が多いようだ。
神奈川県の名産品である足柄茶が放射能汚染で販売停止になったというニュースは、衝撃的であった。東電の福島小名浜第一原発の事故に伴う、農産物への被害は県内では他にはどこにも出ていないのに、何故県の西端に位置する足柄に被害が出たのか? 不思議に思う人も多いようだ。しかし長年サシバの渡りを観察している人たちにとっては、ある意味当然の帰結だといえるのではないだろうか?足柄茶が汚染される理由、それは鎌倉を通過したサシバの大半が矢倉岳を越えていく理由と同じだと思われるからである。
今年の秋の渡りの数は、減少が避けられないだろうと推測しているが、今までの情況はほぼ例年通りのようだ。今年も、ひどい夏バテで、夏場は全く行動ができなかった。多少しのぎやすくなってきたので、徐々に観察を本格化?していきたいと考えている。
9月9日
8月17日(水) 晴
11.00−11.30 湘南平展望台。 北の風がやや強かったが、蒸し返るような暑さで、頭がクラクラした。サシバは期待していなかったが、僅か30分の間に3羽が比較的近くまでやってきた。8月8日に鎌倉ではサシバが3羽確認されているが、ほぼ例年通りの時期である。これら滞在サシバの実情調査は非常に興味があるが、熱中症になりそうで、30分で切り上げざるをえなかった。

9月9日(金) 晴
11:15−12:15、全く久し振りに足柄万葉公園で観察した。平塚江南高校の生物の先生がプロミナを設置して、サシバ観察をされていたので、一緒に観察させてもらった。鳥と蝶が専門とのことで、色々と参考になる話を聞かせていただいた。12:00から12:07にかけ、サシバが合計3羽、明神ヶ岳の上空かなり高い位置を明らかに渡りと思われる飛び方で、御殿場方向に飛んでいくのが観察された。(残念ながら私は2羽しか確認できなかった) 鎌倉や湘南平の近辺に滞在するサシバは、やはり少しずつ入れ替わっているのだろう。
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幻のタカ柱
今年は体調も芳しくないし、あまり多くのテーマを掲げるのはやめておきたい。しかし、過去に大崎公園と江ノ島でたった7,8回しか出会ったことのないあの幻のタカ柱には是非もう一度出会いたいものだ。
秋の渡りでは、規模の大小を問わず、タカ柱に出会う機会は少なくはない。1羽のサシバが10羽になり、30羽になり、100羽規模になるというタカ柱を通常のタカ柱だとするなら、私が求めているタカ柱は、通常のタカ柱とは、まったく違うものであり、何の前ぶれもなく、海上または海岸線上の遥かなる高空に忽然として姿を現すものである。そして一度目を離すと、二度と視界のなかに捉えることが出来ないほどの超高空に出現するのだ。そして出現した時点で、すでに100羽前後の規模になっていて、あまりに規模が大きすぎて、カウントすることが難しい。このようなタカ柱には、もう二度と出会えないだろうと半ばあきらめていたが、昨年10月6日に江ノ島沖で、なんと12年振りに再会することができた。

サシバというものは本来的には、孤高の鳥のように私には思える。一直線に数羽で渡っていく場合でも、他の鳥のように決してその間隔を詰めることはしないといわれている。
群れることを好まないサシバが敢えてタカ柱を形成するのは、渡りに必要な上昇気流が発生する地形、場所が極めて限定されているからなのだろう。そしてその場所を繋ぎ合わせたところにサシバが渡るルートが存在するのだろう。これは一般的な秋の渡りであるが、幻のタカ柱は、ひょっとして、これとは異質なものなのではないのか?私の記憶では、幻のタカ柱を見た日に県内の他の観察ポイントではこれに見合う数のサシバは観察されていなかった筈である。もしかすると春のサシバの謎を解くカギがここにあるのかもしれない。
過去に幻のタカ柱を観察した日の天候、風向きについては記録が残っていないが、昨年の江ノ島は東の風が5m程度吹いていた。勿論それ以上のことは単なる推測にすぎないのだが、私にとってはなんとなく、気にかかる幻のタカ柱?である
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9月15日(木) 晴
南の風が3m程度吹いていて、まだかなり暑かった。11::00−13:00 鎌倉霊園にて観察した。水戸の観察ポイントでは8月15日より観察を開始して、昨日までに160羽を観察、内92羽が渡りとのことである。渡り、非渡りを判定するのは場所によっては非常に難しいが、重要なことだと思う。ところでこの日11:35 サシバ1羽、12.37 サシバT羽が鎌倉天園方面の稜線にそって中空を移動していくのを確認した。しかしこの2羽が渡りかどうかは私には判断できなかった。霊園を中心として鎌倉天園方面、十二所果樹園、池子方面にはかなりの緑地が広がっている。そして、最近満足に観察はできていないが、これらの地域に今年も8月の中旬ごろから、一定の数のサシバが滞在していることは間違いはないだろうと思われる。

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港が見える丘
春のサシバは5月に入っても、港南台(円海山)を通過して渡っているという事実を知り、地図を眺めていると、どうしてもこれらのサシバの一部は横浜の港が見える丘公園の方向に向かっているのではないのか?と思うようになった。
私が以前この公園を訪れたのは高校時代であり、50年以上も前のことで、それ以来一度も行っていなかったので、今年の春のサシバシーズンには、是非この公園を訪れて見たいと思っていたが、結局現地に行くことができたのは、5月24日になってしまった。現地で私が見たのは、長いことイメージしてきたものとは全く異なった姿であり、ただ呆然とするのみであった。


あなたと二人で 来た丘は 港が見える丘
色あせた桜 唯一つ 淋しく 咲いていた
船の汽笛 咽び泣けば チラリホラリと 花片
あなたと私に 降りかかる 春の午後でした
平野愛子さんが歌う、あの懐かしいメロディーはもうどこにも流れていないのだ。そして現実にサシバがこの丘の上空を飛んでいる可能性は極めて低いと訂正せざるを得ない。奇しくも、高校時代、語学研修で渡米する先生が、乗船した当時では日本で唯一の客船であった日本郵船の氷川丸が眼下に係留されレストランとして利用されているのが目についた。
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9月23日(金) 晴
8:30−10:30 笛田公園の通称「サシバが見える丘」にて観察した。北北東の風が3m程度吹いていたが、空は晴れており、まあまあのコンディションであった。グランドはソフトボールをする人で賑わっていた。ツミが何度となく、出現したが、期待したサシバは9:30に2羽が夫婦池の上空を藤沢方向に中空で飛行していったのみであった。飛行コースや時期的に見て、渡りで間違いないだろう。

なおこの日、珍しく藤沢のご夫妻がサシバ観察に見えていた。
9月24日(土) 晴
8:30−11:00 笛田公園。昨日同様、北北東の風が3m程度で、条件的には悪くはないと思われた。駐車場確保のため、早いスタートとなったが、10時前後に焦点をあてて、観察した。しかしこの日は、全く見るべきものがなかった。昨日は稲村ヶ崎で7羽、武山で10羽カウントされており、そろそろ本格的なシーズンの始まりが予見される。ところで秦野の権現山では昨日138羽が観察されている。一方八王子方面では4羽しかカウントされていない。皆さんはこの現象をどう理解されますか?幻のタカ柱が権現山に降臨した???
9月25日(日) 薄曇
9:00−11:00 野鳥の会の鈴木支部長他、ベテランばかり6,7名で 湘南国際村駐車場で観察した。初めのうちは青空が見られ、大いに期待したが、ノスリが1羽見られただけで、なんとサシバはゼロであった。サシバは収穫がなかったが、久し振りに会うメンバーと、色々情報交換ができ、とても有意義なひと時であった。

ところで昨日は武山で76羽、稲村ヶ崎で80羽が観察されている。笛田公園のゼロは、どうみても見落としがあったと考えざるをえない。サシバは年々高く飛ぶ傾向が見られ、老人にはつらいところである。
9月26日(月) 曇後雨
9:30−11:00 湘南平展望台にて観察した。前回観察した時は、猛暑であったが、この日は寒いぐらいの天候で、北風がやや強く、初めのうちは、それほど視界が悪くはなかったが、徐々に悪化して、11:00前後には小雨がぱらつく状態であった。さほど期待もせずに観察したが、予想に反し、9:44 サシバ1、9:56 サシバ2、10:11 サシバ2、10:32 サシバ3、10:54 ハチクマ1羽と思いがけない収穫があった。サシバはいずれも高くて、写真が撮れなかったが、ハチクマは比較的低く、大磯ロングビーチの方向に飛んで行った。
さらに帰宅のため国道134号線の平塚市袖が浜付近を車で走行中、肉眼でもはっきりと見える高さをサシバ1羽が、雨に濡れながら。西に向って飛行して行くのに、すれ違った。運転中サシバを見かけるのは珍しくないが、雨の中をこんな低空で飛ぶのは珍しいことである。
結局この日、サシバ11羽、ハチクマ1羽を観察することができた。ただ寒い中、熱中して観察しすぎたのか、帰宅途上、体調がおかしくなり、茅ヶ崎で再会する予定だった昔の鳥仲間で現在岩手県花巻市在住の知人と懇談する機会を失してしまいとても残念であった。(岩手県におけるサシバの繁殖情況等を聞く予定であったのだが)
9月27日(火) 曇後晴
10:00−12:00 葉山城ヶ崎海岸にて観察。5mを越える北風が吹いていた。笛田公園はノーチャンスと思われたので、今シーズン初めて、この場所に来て見た。初めは空が曇っており、寒かったが、11時頃には青空になり、気温もかなり上がってきた。ミサゴやノスリが何度か出現したが、サシバは1羽も発見できなかった。
昨日までに白樺峠は8222羽飛んでおり、かなり順調である。もっともこのルートを飛ぶサシバは、震災の影響はあまり受けていないのではないかと思われる。問題は伊良湖岬を飛ぶルートだと考えられるが、昨日の時点でまだ149羽しか飛んでいない。静岡が3507羽も飛んでいるのが、意外であるが、いずれにせよ今後の動向が気になるところである。
9月28日(水) 晴
9:30−11:30 笛田公園にて観察した。天気晴朗、暑くなく寒くもなく、快適な天候であったが、北北東の風が4〜5m程度吹いているのが難点であった。経験上こうした日にはサシバが通過すると予想されるルートを一つに絞って観察するのが有効である。二兎追うと一兎も得られないので、この日はコースをヒタキサクラの上空のみに絞って観察した。サシバは10:10に1羽、11:04に2羽、11:20に1羽、合計4羽発見できた。1羽を除き、かなり高かったが、どれも、なんとか写真は撮ることができた。サシバはいずれも江ノ島方向に消えていった。見落としがあったと思うが、この結果には一応満足するしかない。他にチョウゲンボウが何度か出現した。
静岡の突出した数字が気になって、詳細データを少し、見てみると24日に2076羽、25日に1214羽出現しているのが目につく。静岡について土地勘は全くないが、観察地が清水区ということは旧清水市であり、海からそれほど遠くない地区である。一方白樺峠では24日に4597羽、25日に1709羽飛んでいる。伊良湖では24日が42羽、25日が53羽しか飛んでいない。またその他の太平洋側の観察地点でも、この両日にサシバの大群が渡ったという形跡は見られない。数字的に見ると、静岡と白樺峠は明らかに関連しているように思われる。しかし地理的に見ると、この両地点は明らかに別のルート上にあるように思える。台風15号にともなう異常な気象条件による突発的な現象なのか?それとも別の要因があるのだろうか?
9月29日(木) 晴
北東の弱い風が、昼ごろには東に変わるという予報であった。時期的に見ても、各地とも相当数のサシバが飛ぶ筈だと思えたし、笛田公園も久し振りに輝く日になるだろうと大いに期待して、8:30−10:30観察した。
8:52 サシバ 1
9:05 サシバ 1
9:14 サシバ 1
9:25 サシバ 2
9:30 サシバ 1
9:45 サシバ 1
9:52 サシバ 3
9時台までは、かなりの高空を、継続的に合計10羽飛行していくのが見られたが、10時を過ぎるとサシバの動きは全く途絶えてしまった。笛田公園では私の記憶では、過去に一日120羽観察されたのが、最高記録であり、数百羽という数は期待できない。しかしこれだけの条件は滅多にないし、時期的に見ても30羽以上観察しないと満足はできない。昨日の条件下での4羽は自己満足度がかなり高かったが、今日の10羽は全く納得がいかなかった。となりの芝生が気になって稲村ヶ崎に立ち寄ってみたが、予想に反し、こちらも低調とのことであった。もっともその後、かなりの数が飛来し、最終的には70羽を越えたとのこと。
私は今年は2時間観察するのが、限界である。これからのピーク時は最低5時間は観察できる体力が欲しいものだ。
9月30日(金) 曇時々晴
9:30−11:30 西丹沢大野山山頂にて観察。
南西の風4,5mという条件下で、県内でサシバの群れが通過する可能性のある場所はどこか?長年探求してきた課題であるが、未だに結論が出ていない。南風でも八王子ではサシバが飛んでいることから、限りなく丹沢に近い場所であれば、群れが見られる可能性があるのではないのか?そうした場所の候補としては、菜の花台も考えられるが、ふれあい探鳥会が調査している筈なので、大野山に焦点を絞っていたがなかなか行く機会がなかった。しかし来年観察できるという保証はないし、思い切って、出かけて見た。標高723mの山頂まで、車で行けるが、くねくねした山道を登っていくのは結構疲れる。それでも山頂には誰一人、人がおらず、雄大な眺望を独り占して、観察するのはなんと贅沢なことだろうか。

山頂は南西の風が強く、震え上がるほど寒かった。眺望は悪くなかったが、残念ながらこの日サシバらしい影はまったく見られなかった。大野山には過去30年近く、殆ど毎年来ているが、南風の日は初めてである。私の経験では矢倉岳を数百羽飛ぶときでも、大野山では精々10数羽しかとばない。逆に矢倉岳が飛ばない日に、風向きの関係で大野山で大群が見られる日は、あるのだろうか?
10月1日(土) 曇
9:30−11:30 笛田公園。 北東の風が強く、空も曇っており、サシバは期待できなかった。公園のイチョウの木が枯れかかっているのが、気になる。モズが賑やかに囀っていた。先日までに、非渡りを含めて32羽観察している。
10月2日(日) 曇
10:00−12:00 逗子披露山公園にて観察した。鎌倉市内は笛田公園を初めどこも駐車場が満杯で、やむなく逗子に向かった。地上では北東の風であったが、上空は南風がゆるやかに吹いていた。


10:12大崎公園の沖でサシバを2羽発見、その後10:45に披露山公園上空に16羽のタカ柱ができた。その後2分ほど間をおいて更に2羽が通過した。
その後10:57と11:19にサシバ各2羽、11:28に1羽が比較的低く通過した。この他にはノスリの姿が見られた。結局サシバ25羽、ハチクマ1羽、ノスリ1羽とこの条件下では、まあまあの成果をうることができた。
10月3日(月) 曇後晴
9:45−11:45 笛田公園にて観察。この日こそ絶好の天候を期待したが、昨日同様の曇り空で、北風3m程度、初めのうちは視界も良くなかった。しかしサシバはまあまあ順調にやってきた。

10:27 サシバ 1
10:29 サシバ 2
10:31 サシバ 18
10:35 サシバ 2
11:05 サシバ 1
11:39 サシバ 1
結局この日も合計25羽のサシバを観察することができた。 18羽のタカ柱はサッカー場の真上の比較的低い場所にできていた。この他珍しくハヤブサが2羽出現した。
昨日は武山が30羽、稲村ヶ崎が61羽であった。発見時間等から判断し、披露山公園の25羽は、武山とはリンクしていないように思われる。ただ稲村ヶ崎には、大半が向かったように見えたが果たしてどうなのだろうか。
10月4日(火) 晴
9:00−12:00 笛田公園で観察。北東の風が3m程度、上空は青空で、絶好の条件と思われた。9:17 早くもサシバ1羽が高空を通過、双眼鏡を高倍率なものにかえ、上空を注視したが、その後、サシバの動きは全くなかった。集中して、観察したので、目が疲れ、一時観察を中断したりしたが、結局12時まで粘ったものの、その後サシバは1羽も現れなかった。この条件で飛ばないとは、信じがたいことである。他にはノスリが1羽現れただけであった。
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この日、武山で105羽、稲村ヶ崎で122羽飛んだとのこと。笛田公園はサシバの渡りのメーンルートではないので、これら2地点と同レベルは当然期待できない。しかし、時期的にも、またその他の条件、過去の実績等を勘案しても、二桁は飛んでいると考えるのが自然ではないか?ほかの事であれば、年だから見落としは仕方がないと簡単にあきらめてしまうのだが、サシバだと現実を受け入れにくいのは何故だろうか。
既に白樺峠は9578羽飛んでいるが10月に入ってからは合計34羽飛んだだけで、ほぼ終りだと思われる。一方伊良湖岬は昨年の記録のほぼ半分である1960羽しか飛んでおらず、まだこれからだという感じがする。特筆すべきは静岡の情況であり,10,427羽が通過している。10月3日に3.735羽、10月4日は1426羽飛んでいるが、これらのサシバはどこから来て、どこに行ったのだろうか?地理的な情況が飲み込めず、白樺峠とリンクしているのかと初は考えていたが、白樺峠は終焉を迎えつつあり、無関係だとすれば、ますますわからなくなってくる。
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10月6日(木) 曇後晴
10:00−12:00 笛田公園にて観察。 朝は曇っていたが、天候は徐々に回復し、10時の時点では北東の風3m程度、、抜けるような秋空であった。文句のない条件にもかかわらず、ミサゴとノスリが出現しただけで、サシバは1羽も発見することはできなかった。
10月7日(金) 晴
9:00−10:30 江ノ島外防波堤にて観察。 北東の風弱く、絶好の条件と思われた。昨年は10月6日に幻のタカ柱を見ているので、夢よもう一度と大いに期待して海上の高空を主体に双眼鏡を振り回したが、結局サシバは1羽も発見することは出来ず、ノスリが1羽見られただけであった。
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条件は良いのに、サシバはやってこない。そんな日が何日も続くと、そろそろ秋のサシバシーズンは終わりなのかと考える。来年も確実にサシバと再会できるという確信がもてなくなってから、ラスト・サシバが気になるようになった。実は長年サシバを見ていて、これがそのシーズンのラスト・サシバであったと、はっきりと記憶しているのは一回しかない。それは何年か前に、箱根の大観山で見たサシバである。標高1000mもある大観山から更に高く舞い上がって、西の方向に消えていったサシバは周囲の風景とマッチして、実に美しかった。出来ることなら今年も箱根でラストサシバを見送りたいが、それは至難だと思われる。とにかくこれから出会うサシバはすべてラストサシバになる可能性がある訳だから、サシバに出会ったら別れの言葉と曲を贈りたいと思っている。別れの曲としては、Adios Muchachos(さらば友よ!)を予定している。

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10月8日(土) 晴、
9:00−11:00 笛田公園にて観察。北北東の風2m程度、快晴で、条件は良好であった。サシバは9:04に1羽、9:30に2羽、10:35に2羽、10:37に3羽、合計8羽が、いずれもなんとか写真が撮れる高さを通過していった。11時台もまだ飛びそうだったが、疲労が激しく、切り上げた。
10月9日(日) 晴
9:00−11:30 笛田公園。この日は珍しく野鳥の会の支部幹事木田さんが見えて、藤沢の女性と3名での観察となった。昨日より若干北風が強かったが、条件は悪くはなかった。サシバは9:05に1羽、9:47〜49に3羽、合計4羽が観察された。他には9:52にハチクマ1羽、10:35にツミが1羽観察された。昨日で武山は300羽、稲村ヶ崎は500羽を超えている。東日本大震災による影響がどのように反映されるのかについては、単純には評価できないように思える。環境破壊された繁殖予定地に到着したサシバはどのような行動をとったのだろうか?
10月10日(月) 晴
9:00−11:00 笛田公園。この日はやや雲が多かったが、北東の風が弱く吹き、条件的には悪くなかった。この公園で時々お会いする人と、野鳥談義をしながら観察した。 タカには詳しくないとのことで、初心者かと思っていたが、すでに300種以上を見聞きしているとのことで、あった。情報があると、車で寝泊りしながら全国を回っているとのこと。羨ましいライフスタイルである。
鳥の方っは9:53にサシバが1羽通過した他は10:10にツミが出現したのみであった。
10月11日(火) 晴
9:30−11:30 長者ヶ崎駐車場にて観察。初めのうちは北の風が弱く吹いており、視界も良く、絶好のコンディションだと思われたが、次第に視界が悪くなってきた。ミサゴが2羽、絶えず海側の上空を飛び交っていた。10:32 ミサゴが飛ぶはるか上空をサシバが1羽江ノ島方向に向かっていくのが見られた。しかし後続はさっぱりやってこなかった。各地の情況は把握していないが、もうそろそろ終わりなのだろうか?それにしてもこんなに高くて豆粒のようなラストサシバは印象に残りにくい。 なおこの日ここでは珍しくノビタキのオスが1羽見られた。
昔見た箱根大観山のラストサシバのことを思い出していた。その前日の大観山はサシバは既に終了済みだと思えたが、各種ヒタキで満ち溢れていた。こんなに沢山のヒタキが一箇所に集まっているのは、私も初めて見たので、当然翌日(2,3日後だった?)もまだ居るだろうと友人に声をかけて出かけてみると、なんとあれだけ居たヒタキがゼロになっていたのだ。 がっくりして空を見上げていたらもう居ない筈のサシバに出会うことができたのだ。 そんなことがあったから余計このサシバは印象的なのだろう。
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「鎌倉や 御仏なれど 釈迦牟尼は 美男におわす
夏木立かな」与謝野晶子が詠んだこの歌を知らない人は少ないと思いますが、何故に鎌倉一の美男子が雨露に打たれながら、夏木立の中に鎮座されているのかについては、意外と知られていないように思われます。
3月11日、鎌倉の海沿いの町、材木座や由比ガ浜、長谷などでは津波警報が発令され、避難勧告がなされたそうです。一部の人は長谷観音などの高台に避難したそうですが、大半の人は鎌倉に津波など来る筈がないと思ったのか、勧告にしたがわなかったようです。実際鎌倉には高台が少なく、全員避難していたら大混乱になった筈です。当日も長谷観音などは、地崩れで、道が塞がれて、たどり着くのが一苦労だったとのことです。
しかし今から500年程前に鎌倉を襲った津波により大仏の建屋は流出し、大仏本体だけが残ったという事実と、大仏の標高が15メートルであることから考えると、その津波が20m近いものであったと推測されます。こうした予備知識をもっていて、今回の地震が今まで体験したことのない規模だと感じた人だけが真剣に避難したのかもしれません。実際見たわけではありませんし、フィールドで耳にしただけですが、避難した人は昔から地元に住んでいる人が多かったとのことです。
浜岡原発だけが注目されていますが、仮に原発が吹き飛ぶような地震が発生し、震源が小田原の近くであれば、鎌倉も陸前高田市のような状態になることは十分想定されることだと思うのですが、行政や大半の鎌倉市民にとっては想定外なのでしょうか?
最近逗子市や葉山町でサシバを見ていると、この場所は標高何メートルであるとの表示が目に付きます。
ちょうど今日で震災から7ヶ月が経ちました。
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10月12日(水) 晴
10:00−11:30 湘南平展望台にて観察。北の風がやや強く、晴れてはいるが、箱根方面はもやっており、展望できなかった。しかし東側は眺望も良く、必ずしも悪い条件ではなかった。複数のサシバに出会うならここしかないと思って来てみたが、結局チョウゲンボウが現れたのみで、サシバは一羽も発見できなかった。体調が今ひとで早めに切り上げた。この条件で、1羽もこないということは、通常ベースでの、シーズンは終わりなのだろう。ただ本来の繁殖場所を失ったサシバが、苦労して別の場所を探した上で、繁殖に成功したというケースがありうるとすれば、かなり遅れて戻ってくることも考えられる。
10月13日(木) 曇
9:30−11:00 笛田公園。 昨日稲村ヶ崎で14羽飛んだとのこと。この日は曇りで、初めは無風であったが途中から南風に変わってきた。もう終わりかと思っていたが、稲村の情報があり、かなり集中して観察した。しかし残念ながら成果はゼロであった。
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誰よりもサシバを愛す【入門者におくる}
人間の脳は右脳、左脳に分かれているそうです。そして一般的に右脳はものごとを直感的にとらえると言われています。感覚、直感、イメージなどがこれにあたります。これに対し、左脳はものごとを論理的にとらえると言われています。論理、分析、計算などがこれにあたるそうです。
私は高校2年の時に日本野鳥の会横浜支部の会員であったことがあります。当時は今のような立派な図鑑や写真集などは全くなく(あったのかも知れませせんが、とても高価で手がでなかったのでしょう)会報もガリ版刷りの粗末なものでしたが、内容はそれなりに充実していたように思います。そしてガリ版刷りの絵では、鳥の特徴が良く分からないというと、先輩が家まできてくれて、色鉛筆で塗りつぶしながら説明してくれました。
野鳥の会には、その後45歳に再入会して本日に至るわけですが、若い頃覚えた鳥と、中年になってから覚えた鳥とは明らかに違いがあるように思うのです。
即ち若い頃に覚えた鳥は右脳が支配しており、年をとってから覚えた鳥は左脳が支配しているように思えるのです。
私にとってサシバは前者であり、その他のタカは後者にあたります。
私が今どうしても見たい鳥は日本に580種生息する鳥の中で、サシバのみです。(厳密に言えばサシバとオオマシコ、ベニマシコのみ)何故なのか?それはよくわかりませんが、現象的に見れば「誰よりもサシバを愛す」ということになるのでしょう。
最近フィールドで、サシバに関心を持つ人から、識別の話を良くききます。タカに興味はあるが、識別が難しくてついて行けそうにないという話が結構多いように思います。
確かにタカの識別は非常に難しいもので、私も苦手です。それでも考え方次第で、いくらでも楽しむ方法はありますし、10年位経験をつまないとマスターできないというものではないように思います。
タカ全般をマスターしたいという人には、私はアドバイスができる立場にはありません。しかし、「誰よりもサシバを愛す」とまではいかなくても、特にサシバに興味があるという中高年の人には、自分の経験を話しています。(若い人、特に学者を志すような人にはこんな話はしません。)
私はサシバ観察が楽しめる前提は、サシバとその他のタカとカラスとトビという4つのグループにいかなる条件下でも、ある程度正確に区分ができるようになることだと思います。特に中高年からの入門者はまずサシバを数多く見ることだと思います。白樺峠、伊良湖、矢倉岳、稲村ガ崎などで、多くのサシバを色々な角度から見て、自分の中に直感的なサシバのイメージをはっきりと確立することが、重要だと私は考えます。それらの場所に行くと、メチャメチャ、タカに詳しい人がいますが、それらの人は特別な人【30年近くサシバを見ている私が見ても、その卓越した識別能力は驚異的です)ですから、ビビる必要は全くありません。
それでも初めの一年は無我夢中でしょうが、二年目からは、結構楽しめるようになる筈です。やめるのは何時でもできます。あまり難しく考えずまずトライしてみてください。
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10月14日(金) 晴
9:30−11:00 笛田公園で観察。風は殆ど無風であったが、上空は南風が徐々に強くなってきた。条件としては悪くなかったが、サシバは発見できなかった。10:35 ハイタカが1羽現れたが、他には見るべき動きはなかった。
各地ともにサシバの動きは殆ど見られず、通常であればシーズンはもう終わりだと考えられるのでしょう。ただ私は災害にともなうなんらかの影響で、例年より遅れて帰ってくるサシバがある程度あるような気がしております。他にやることもないので、20日頃までは、条件の良い日に観察を続けようかと思っております。
私は現時点で、ほぼ昨年並みの96羽を観察しております。各地の情況を見ても災害の影響は今のところそれほど顕著には現れていないようにも思えます。ただサシバの観察数は平常時においても、年毎にかなり波があるように思えます。これは飛ぶ数自体の変動とカウント体制の問題、気象条件など様々な要因が考えられます。ですから災害の影響についても、ある程度マクロ的な視野で考えるべきなのでしょう。
10月17日(月) 晴
9:30−11:00 笛田公園。初めは北の風が弱く吹いており絶好の条件と思われた。昔であればこの時期でもまだサシバが飛んでいたように思う。またハチクマの渡りのピークは今頃だったように思える。鳴き声がして、見上げると上空にサシバがいた、サシバというのはそんな存在だと思っていた時期もあった。地球が温暖化しているのに、サシバやハチクマが帰る時期が早まったのは何故だろうか?
この日、サシバは1羽も見ることが出来なかったが、色々な思い出がよみがえったきて、結構楽しく時間が過ぎていったように思える。こんな時期でも一定の緊張感を維持できるのはバランスが崩れた時に何かが起きるという期待感?があるからなのだろうか?
災害は忘れた頃にやってくる、災害を受けたサシバが忘れたころに帰ってくる。そんなことはないとは思うが、もしあれば、どんなに感動的だろうか?
10月18日(火) 曇
9:30−11:30 葉山城ヶ崎海岸駐車場で観察。 初めは曇っており、北風がかなり強く、寒かったが、そのうちにところどころ青空が出てきて、観察するにはまあまあの条件となってきた。ミサゴとハヤブサが何度か姿を見せたが、この日もサシバの影は見られなかった。
先日話ができなかった花巻在住の昔の鳥仲間と電話で震災の影響等について、色々と懇談した。沿岸からは30k以上離れているので、目に見える被害はそれほどないにせよ、それでも大半の人が近親者、友人等を失い、また将来についても展望がたたず、まだ震災のショックから立ち直っておらず、なにも手に付かない情況であるとのことであった。岩手はサシバの北限で、これまでは電線などにサシバが良く止まっているのを目撃したが、震災により、どのような影響が出ているかは不明とのこと。
自然保護の立場からいえば、休耕田等に水をはって、最低限カエルの住める環境をつくることで、野生生物が住む環境を維持することができ、仮設住宅等に住む人々にとっても、潤いをあたえることになるとの主張がある。しかし基本的な災害復興計画のビジョン作りすら遅々として進まない情況の中で、このような主張が受け入れられる筈もないといったムードが支配的なようである。
美空ひばりはあまり好きではなかったが、最近「東京キッド」という歌がとても懐かしい。何故ならば私もかつては東京キッドであったからなのだろうか?右のポッケにゃ夢がある。左のポッケにゃチューインガム。貧しかったけれども昔の東京にはまだ豊かな自然が残されていたし夢があった。その後発展し、皆も豊かになったが、今の東京はサシバが避けて通る都市になってしまった。私はそんな都市に住みたいとは思わないし、東北の被災地もサシバが戻ってこれないような復興計画は絶対に立てないでほしいと願っている。
10月19日(水) 曇
9:30−10:30 笛田公園。北の風が5m程度吹いていて、視界も悪く、青空はどこにも見当たらなかった。こんな日に笛田公園をサシバが飛ぶ確率はピーク時でも、かなり低い。サプライズを期待して、一時間ほど観察したが、見るべきものはなかった。
10月20日(木) 曇り時々晴
10:00−11:30 城ヶ崎海岸で観察。予報では6mの北風であった。私は経験上サシバが飛ぶ、飛ばないの限界は、帽子が吹き飛ぶか、飛ばないかが境だと認識している。この日は帽子がとばなかったので、可能性ありと判断して、注視したが、サシバは1羽も発見できなかった。
なお観察後、湘南国際村の駐車場で食事中、サシバに良く似た鳴き声が聞こえてきた。注視していると車にタカを乗せて走り去る人物を発見した。密猟か飼育中のタカを訓練していたのか、はっきりしないが、どちらにせよ合法とは考えにくい?ので、対応を岩田さんにお願いすることにした。
その後調べたところ、日本では絶滅危惧種とされているオオタカですらロシアから輸入して飼育することは合法であり、現に飼育して、鷹狩をしている人のホームページすらあることを知り驚いた。北海道のオオタカはユーラシアの亜種が往来するので、チョウセンオオタカという別種とされていたが、現在は本州の亜種と同じものとして取り扱われているそうだ。オオタカは全国で2000羽しかいないといわれている。
10月21日(金) 薄曇
10:00−11:30 笛田公園。既に昨日で稲村ヶ崎他、主要な観察ポイントは観察を終了している。過去10年間、私がもっとも遅くサシバを見た日は平成19年の10月17日である。今年ももうサシバは完全に渡りきったと見るのが常識的だと思う。しかし、当面他にやることもない。なかば惰性で、公園にやってきた。北風がやや強く、視界も良くなかったが、それほど寒くなく、公園の職員と雑談しながら観察した。ひょっこりとサシバが現れそうな雰囲気もあったが、結局収穫は何もなかった。
10月24日(月) 曇一時晴
10:30−12:00 長者ヶ崎海岸駐車場。 予報では曇りであったが、10時過ぎになり青空が出てきたので、出かけてみた。昨日伊良湖でサシバが1羽観察されているが、他に情報はない。無風で視界も開けてきて、素晴らしい条件になったが、二羽のミサゴが上空を舞っていたのが目に付いただけであった。
10月25日(火) 晴
10:00−11:30 笛田公園。予報は曇りで南風が強い筈であったが、実際は無風快晴、まさに天高く馬肥える秋という風情であった。しかし、昨日までとは違い、サシバがやって来そうな雰囲気、期待感が全く、感じられない日であった。期待感がないとサシバ観察には集中できない。震災の影響で遅れてくるサシバがあるかもしれないという期待感から、例年より、一週間程度観察を伸ばしたが、この日で観察を終えることとした。
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何故山に登るのか? それはそこに山があるからだ。(Because it is there.)1924年エベレストで遭難したイギリスの登山家ジョージ・マロリーが残したこの言葉があまりにも有名すぎて他の言葉は思い浮かばない。然らば何故サシバを見ているのか?今年もまた適切な言葉を見出すことはできなかった。私が今年の春、見たサシバは12羽、秋は体調がボロボロであったが、それでも96羽のサシバに出会うことができた。数字的に言えば、当然秋はまあまあ満足、春は極めて不満足ということになる。、こうしたパターンは過去30年近く、鎌倉周辺では一貫して見られる傾向であり、その原因は未だに解明できないままである。もし鎌倉でも春と秋に見られるサシバの比率が8対1ではなく、一部の地域のように8対6程度であったら、または8対1となる原因の解明ができていたら、私は恐らくこんなに長いことサシバを見ていなかっただろうと思うことがある。そしてもし春と秋のどちらか一シーズンだけしかサシバが見られないとするならば、今の私は間違いなく春を選択するだろう。何故ならば数はともかく、満足度で言えば春も秋も甲乙つけがたいと思うのと、秋のサシバとの別れは寂しすぎて耐え難いからである。
今シーズンも多くの方から貴重なアドバイスをいただき深謝いたします。また茂木一男著「60歳からのホーク・ウォッチング」「幻冬舎ルネッンス新書」とても興味深く読ませていただきました。 Adios Muchachos!

番外編
ハイタカの逆渡り
10月31日(月) 晴
藤沢の新林公園にて観察。12:47 1羽が中空を東に向かった。
11月1日(火) 晴
引地川親水公園にて、観察。11:00−13:00の間にハイタカが4羽通過した。その他ノスリが1羽現れた。
11月2日(水) 晴
境川遊水池で観察。13:00 ハイタカが2羽東に向かう。最近の3日間はいずれも無風快晴で、昼食をはさんで、前後2時間程度の観察であったが、合計7羽のハイタカを見ることができた。サシバのように超高空を飛ぶものはなく、いずれも写真を撮ることができた。

11月3日(木) 曇時々晴
8:30−11:00 笛田公園で観察。無風で、寒くもなく、富士山もうっすらと見えており、条件的には、悪くなかった。しかし笛田公園でハイタカを渡りとして観察するのは初めてであり、どの方向に焦点を当てたら良いのか、戸惑ったが、春にサシバを見るポイントで観察した。しかしハイタカは1羽も見られなかった。これまでにサシバは一万羽近く見ている筈だが、ハイタカの渡りは10例程度しか見ていないので、まず傾向と対策をつかむことが先決なのだろう。それにしてもハイタカ族の渡りは不可解な(実態把握が遅れている)点が多すぎるようだ。まずその頂点にたつオオタカについても、渡り鳥なのか、留鳥なのかは必ずしも明白ではない。ただ文献によると北海道のオオタカは樺太(サハリン)やクリム諸島(国後島)のオオタカと交流していると記載されているものがある。絶滅危惧種として、特別保護されているオオタカが、かりにこれらの地域で捕らえられ、ロシア産として輸入されて、ペットとして飼育されていても、それは合法であって、黙認するしかないというのが現実だとすれば、釈然としない話である。日露渡り鳥条約というのがあるが、満足に機能しているのだろうか?
11月4日(金) 晴
10:00−12:00 引地川親水公園に隣接する藤沢市浄水ポンプ場前で観察した。 北の風が3m程度吹いていたが、条件は悪くなかった。この場所は昔、水田の貴公子といわれるタゲリがここの田圃に来たときに、よく通ったところである。田圃ではタヒバリの群れが見られた。ハイタカは11:17に1羽が中空を通過しただけであったが、オオタカが何度か出現した。
この場所は小田急線でいえば、善行に近く、このまま東に進めば、恐らく港南台方面に向かうものと思われ、ハイタカが逆渡りする主要なコースの一つだと推測される。昼を過ぎても、まだまだやって来そうな気配はしていたが疲れがひどく、観察を取りやめた。
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ハイタカの逆渡りという現象が一般に知られるようになったのは、つい最近のことのようだ。環境省のレッドブックでは、ハイタカは準絶滅危惧種に指定されている。しかし実際どの程度の数が生息しているかについては調査がされていないようだ。日本では、保護すべき猛禽類はオオタカ、クマタカ、イヌワシの三種に限定されており、その他のタカについては、まったく無関心であるとの指摘があるが、確かにハイタカ、ツミに,つについても、その実態は殆ど把握されていないように思える。ハイタカは日本では本州と北海道で繁殖し、本州以南で越冬する。大陸から冬鳥として飛来するものもあるとの説もあるが、定かではない。
今年の秋、青森の竜飛崎で43羽、静岡で26羽、広島で83羽、伊良湖では81羽のハイタカの渡りが観察されている。その他の地点でもハイタカがカウントされている所があるが、その数は多くないようだ。一方伊良湖岬では同時期に逆渡りするハイタカが149羽観察されている。しかし観察されたハイタカがどこから来て、どこに向かっているのか、同じ種の鳥が同じ場所を別の方向に渡って行くのは何故か?その時期は何時までか?まだまだ解明されていない点が多いようだ。
このところ幸い暖かい日が続いたが、これから寒くなると、観察が困難になるだろう。もっともハイタカはサシバとはかなり違った飛び方をするようで、風を利用して超高空を飛ぶことは少ないように思える。識別はかなり難しいが、写真に撮るのは比較的容易だと思うので、極力多くの人が、参加して、データを積み上げていくことで、鎌倉周辺におけるハイタカの逆渡りの実態が徐々に解明されていけば、素晴らしいと思うのだが。
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11月5日(土) 曇
10:00−11:30 藤沢新林公園にて観察。 南風の予報であったが、ほぼ無風に感じられた。青空は殆どでていなかったが、観察するのに支障はなかった。しかしハイタカは1羽も発見できなかった。なおアマツバメと思われる鳥が飛んでいたが、夏鳥であるアマツバメが、こんな時期にまだいるのだろうか?
11月7日(月) 晴
葉山の城ヶ崎海岸で10:30−12:00 観察。北の風がやや強く、視界は良かった。昨年はこの場所で1羽確認しているので、期待したが、ハイタカは1羽も現れなかった。ノスリが何度か頭上を待ったほか、常連のミサゴも顔を現した。

ハイタカは準絶滅危惧種に指定されているが、当然指定するに際し、なんらかのバックデータがある筈だと思ったので、環境省に照会してみた。担当者が懇切丁寧に回答してくれたが、日本に生息するハイタカの数は何羽と推定され、それがどのようなペースで減少しているのかについては、数値的な裏付けは、全くないとのことであった。それではなにをもって決定したのかというと、日本野鳥の会やその他、研究機関等の意見をもとに判断したとのことであった。今の技術ではハイタカには、重すぎて発信装置がつけられない等の制約があるそうで、移動の実情を把握するのは困難の面があるそうだ。
11月8日(火) 曇
11:00−12:30 笛田公園。 北東の風が3〜4mふいていて、少し寒かったが、一部青空が出ていて、観察には支障がないように思われた。11:43 ハイタカが1羽、ヒタキ桜の上空を真っ直ぐに、長谷の方向に渡っていった。さらに12:20 ハイタカと思われるタカが常盤山の上空でドバトに襲い掛かるのを目撃した。ほぼ同じ大きさで、簡単にかわされて、源氏山方向に消えていったが、ハイタカがドバトを襲うことはあるのだろうか?限りなくハイタカに近いとは思うが、写真もとれず、カウントからは外すことにした。なお公園の管理人が午前中にタカを目撃したとのこと。この人は昔伝書鳩をかっていたそうで、天敵のタカにはかなり興味があるようだ。話を聞くと、ハイタカの可能性もあるが、勿論集計に入れる訳にはいかない。
最近三浦半島でアカハラダカの逆渡りが2羽確認されているが、非常に興味深いことである。ハイタカの逆渡りは最近注目されるようになったが、そうした現象自体は従来から存在していて、最近それに気が付いたと考えるべきなのだろう。ハイタカは本州以南で越冬すると言われている。これに対してアカハラダカは国内で越冬したという記録は多分ないと思われるし、この時期東に向かうとすれば、国内で越冬すると考えるのが、自然ではないだろうか。そうとすれば初記録ではないかと思うが果たしてどうなのだろうか?(その後調べたところ、国内では石垣島などでの越冬例はあるが、本州ではないようだ)
11月9日(水) 曇
10:00−12:00 笛田公園。昨日とほぼ同様の天候であった。昨日は長谷配水池で4羽のハイタカが観察されており、まだまだ渡りそうな雰囲気であった。期待通り、10:25、10:56、11:35にハイタカ各1羽が東に向かってまっしぐらに飛んでいった。他には珍しくハヤブサが1羽グラウンドに現れ、獲物をねらって飛び交っていた。まだ観察実績が少なく、はっきりした事はいえないが、なんとなく、北風がある程度強い日の方が、鎌倉を通過するハイタカの数が多いように思える。
11月10日(木) 曇一時雨
10:00−11:15 茅ヶ崎の西久保にて観察。この場所はタゲリの飛来地として、知る人ぞ知る場所だと思うが、ここでタカを見るのは初めてのことである。あいにく天候が芳しくなく11時頃から小雨が降ってきて、満足な観察はできなかった。しかし10:48ハイタカ1羽が東に向かって中空を飛んでいくのが目撃された。他にはチョウゲンボウが度々出現し、近くの鉄塔にとまって獲物を狙っていた。またキジの声を聞くことができた。
逆渡りするハイタカの数は予想外に多いようだ。私は今年の春一ヶ月かけて12羽のサシバしか観察できなかたったが、僅か10日間で同数のハイタカを観察できるとは驚きである。ただ今のところ分かったことは、この時期に予想外に多くのハイタカが東に向かって飛んでいるという事実だけであって、それらのハイタカがどこから来て、どこへ行くのか、どのような理由があって、そのような行動をとるのか、すべて白紙である。逆に言えばこれほど魅力的で、エキサイティングな研究テーマは滅多にないということだと思える。
11月12日(土) 晴
笛田公園 8:30−11:00。北北東の風2〜3m程度、空は青空でこの時期にしては気温も高く、絶好の観察日和であった。この場所にやってくるハイタカはどこをスタートしているのか?箱根か足柄か富士山麓か丹沢方面か?時間的には10:00−12:00の方が飛びそうな予感がするが、駐車場確保のため、早めのスタートとなった。10:28ハイタカが1羽、かなりの高空を東に向かうのを確認した。こんな高いのは初めてだ。超高空を飛ぶハイタカがいるとの長谷配水地からの情報がなかったら、それと偶々上空に航空機が飛んでいなかったら、完全に見落としていた筈である。他にはノスリが1羽見られただけであった。
なお最近足柄のタカのメッカと言われる?県立二十一世紀の森で本日午前中探鳥会が開催されたとのことで、ハイタカが出ていないか確認してみたが、1羽も観察されていないとのことであった。
11月13日(日) 晴
笛田公園。 8:30−11:00。この日も北北東の風が弱く吹いており、快晴で、暖かく。絶好の条件と思われた。しかしタカの動きはまったく見られず、シャターチャンスは皆無であった。長谷配水池では、昨日活発な各種のタカの動きが見られたとのことであるが、笛田公園にタカがやってこないのは、人出が多いせいなのだろうか?タカの視力は人間の6倍だといわれる。笛田公園での経験では、サシバはあまり人出を意識しないように思うのだが、ハイタカは違うのだろうか?
11月14日(月) 晴
11:00−13:00 藤沢市浄水ポンプ場前にて観察。東北東の風が2m程度吹いていた。11月中旬だというのに暑いような陽気であった。朝片瀬山の銀行による途中、ハイタカが上空を飛行するのを確認、写真もとれたが、行き先不明につきカウント外。ポンプ場前に着くと、上空ユリカモメの柱ができていたが、タカはなかなか現れず、12:46やっとハイタカが1羽かなり高空を東に消えていくのが確認できた。
11月15日(火) 曇後晴
10:00−12:00 藤沢市辻堂にある長久保公園にて観察。この場所で観察するのは初めてであるが、都市緑化植物園が併設されており、なかなか良い公園であった。鎌倉にやってくるサシバはこの辺りを通過しているのではないかと、かねてから目をつけていたが、場所がわからず、やっと見つけることができた。初めのうちは曇っており、寒かったが、空が晴れてくると、気温もあがり、絶好の条件であった。しかし、チョウゲンボウが1羽現れただけで、ハイタカの姿を見つけることはできなかった。ここでもユリカモメの姿が良く見られた。
し
神奈川県の鳥はカモメである。鎌倉市の鳥というのはないそうである。神奈川県は海にも面しているが、内陸部の面積も広く、カモメなどに縁のない人も多いように思うが、昭和40年に県民に公募した結果カモメが県の鳥に選定されたとのことである。
11月16日(水) 晴
10:30−12:00 鎌倉霊園にて観察。北風がやや強かったが、それほど寒くもなく、ハイタカが飛んで来そうな雰囲気はあった。しかしオオタカが1羽現れただけであった。ハイタカの逆渡りの時期は何時から何時までなのだろうか?私はサシバの季節が終わり、丹沢湖に赤い鳥が来るまでの空白を埋めるため、いわば暇つぶしにハイタカ観察を始めたのだが、ハイタカも想定外に魅力的である。
11月17日(木) 晴
9:00−11:00 笛田公園。昨日は長谷配水地で、6羽のハイタカが観察されている。また昨年は11月下旬になってもかなりの数のハイタカが観察されていることを再認識した。この日は北風がやや強く、初めは寒かったが、そこそこ期待できそうな予感はしていた。しかし初めの一時間は全くタカの動きがなかった。
ところが10時を過ぎると気温が上昇したせいか、急にタカの動きが活発になってきた。10:13、10:29、10:51にハイタカ各1羽が中空を東に向かっていった。他にはノスリとオオタカが1羽ずつ出現した。昨日長谷配水地で、白色のオオタカが観察されている。、この日のオオタカはオスの成長と思われるが、特別白くはなかった。なお常盤山の上空をハイタカと思われるタカがかなりの高度で2羽通過したが、遠くて確認はできなかった。ほかにも識別のできないたいタカが何羽か見られた。なおこの日で私が今シーズン観察したハイタカは合計17羽になった筈である。つ
11月18日(金) 曇後晴
10:00−12:00 笛田公園。北の風3m程度、初めのうちは曇っており、寒かった。11時過ぎると青空が見えはじめ、気温も少しあがってきた。オオタカが、何度か出現し、ノスリの姿も見られたが、ハイタカはなかなかやってこなかった。そろそろ切り上げようかと思っていたら11:27、11:44、11:45とたてつづけにハイタカがやってきた。いずれもかなり高いところを源氏山方向に向かっていった。最終的には大楠山あたりから、富津方面に向かうのかなとおもっていたが、ネットを見ていたら気になるデータがあった。
2008年の記録であるが、11月5日に千葉県の館山で20羽のハイタカと4羽?のツミが観察されたとのことである。さらにその翌日の11月6日にも6羽のハイタカが観察されたとのことである。鎌倉で見られるハイタカは館山方面に向かっているのだろうか?
http://blogs.yahoo.co.jp/emi3merlin/36855341.html
11月20日(日) 曇後晴
9:00−10:00 笛田公園。昨夜来の雨が上がったものの、初めの内は雲の多い天候であった。しかし気温はかなり高く、寒さは全く感じなかった。予報では強い南風が吹くことになっていたが地表では、それ程強くは感じられなかった。サシバなら、期待薄だがハイタカはやってくるかもしれないと期待したが、トビもカラスもまったく飛ばず、グランドの歓声だけが、響いていた。
11月21日 (月) 晴
10:00−12:00 湘南平展望台。 北の風が弱く吹いており、快晴で、それほど寒くもなく、伊豆七島の利島まで眺望できた。ハイタカがどこから鎌倉にやってくるのかは、まだ良くわからないが、もし箱根越えのものがあればここを通る筈だと思いつつ観察した。しかし残念ながらこの日は見るべきタカの動きは見られなかった。勿論一回の観察だけでは結論は出せない。サシバのように10年、20年と通っても春については、まだそのルートを殆ど特定できないのだから。実りはなくてもそれなりに満足感の残る一日であった。
11月22日(火) 晴
10:00−12:30 観音崎灯台下駐車場にて観察。海岸で観察したかったが、北風が強く、ものすごく寒くて、結局駐車場で車の中からの観察となった。この場所だと、海岸が見えないので、灯台を越えていっても、確実に千葉方面に向かったは確認できない。海岸の遊歩道に出れば絶好の観察場所である。以前富津方面に飛び出す、春のサシバを観察したことがあるが、寒さには対抗できなかった。ハイタカらしきタカが10:16と10:43に頭上を通過した。しかし高くて、写真も一応撮れたが、不鮮明でハイタカとは断定できなかった。他にオオタカ、ハヤブサが何度か出現した。
11月23日(水) 晴
9:00−10:30 笛田公園。快晴で北北東の風2m程度。絶好の条件ではあったが、この日は休日で、笛田公園はものすごい人出で、騒々しかった。時期的には、まだまだ来るはずだと思われるが、騒音のためか、めぼしいタカの動きは全く見られなかった。タカの視力は人間の6倍といわれるが、聴力はどの程度なのだろうか?なおオオタカやハイタカの平均寿命は9年程度だというデータを見たことがある。
11月24日(木) 晴
10:00−12:00 茅ヶ崎里山公園にて観察。天気は晴朗であったが、南西の風が4m程度吹いていた。サシバなら絶対やってこないだろうが、ハイタカならもしかして、という期待もあり、観察してみた。強風にもかかわらず、ドバトの群れが盛んに行き来していたが、期待したタカの動きは見られなかった。
11月25日(金) 晴
9:00−12:00 藤沢市浄水ポンプ場前で観察。快晴で弱い北風が吹いており、この場所では絶好のコンディションだと思われた。しかし9:00から11:00までは、全くタカの動きがなかった。ところが11時台になると急にタカが動き出した。オオタカ、チョウゲンボウ、ノスリ、その他正体不明のタカが次々に現れたが、期待したハイタカは1羽も確認できなかった。
11月26日(土) 晴
8:30−10:30 笛田公園。 北の風2m程度、快晴、昨日同様、絶好の条件であった。しかしノスリ、オオタカは何度か出現したが、ハイタカは1羽も見ることができなかった。
11月27日(日) 晴
11:00−12:30 藤沢市長久保公園で今シーズン2度目の観察をした。快晴、ほぼ無風、条件的には申し分ないように思われたが、18日以来ハイタカには出会っていないので、あまり期待をせずに観察した。トビが上空を舞い、様々な水鳥が行き来していたが、タカの姿は見られなかった。実績も観察記録もないが、ここは鎌倉を通過するサシバ等がかなり飛んでいるような気がする場所である。
11月30日(水) 晴
9:00−11:00 笛田公園。 北風が3m程度吹いていたが、快晴で寒さは感じなかった。長いことハイタカを見ていないので、そろそろシーズンも終わりかなと思っていたが、9:57、10:29、10:37にハイタカ各1羽が一直線にサッカーグラウンド上空を東に通過していった。
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ハイタカ狂詩曲(ラプソディー)
ハイタカの逆渡りを本格的に観察したのは、今年が最初で最後の年になるような気がする。もう少し早く、せめて10年前にこの鳥と出会っていたらと悔やまれてならない。ほぼ1ヶ月の間に観察できたハイタカの数は23羽であったが、識別に確信がもてずリストアップしなかったものが、相当数あるので、実際にはもっと多く飛んでいた筈である。
古来日本では、タカといえばオオタカをさすといわれてきたそうである。タカに因んだ名前のつく地名、神社などは、今でも日本全国に見られるが、ハイタカ神社というのも、実在しているそうである。「はいたか神社」は高知県に多く(13社)、鷹狩で使用された鷂(はいたか)からの命名と思はれる。福岡県にも数社あり(祭神・高皇産霊尊)、隼鷹、速鷹、早高などと書かれる」としるされた文献があるそうだ。
このようにハイタカは昔から人々に親しまれてきたタカであるにも関わらず、その生態については、殆ど知られていない。ハイタカは渡り鳥ではないので、一定のコースをたどって、繁殖地と越冬地の間を往復している訳ではない。とはいえ、私ですら23羽プラスのハイタカを晩秋の一定期間に観察することができたのだから、やはりあるパターンに基づいた行動をしている筈である。このパターンは全国的に共通したものなのか、それとも地域によってバラツキがあるのか?それはまだ分からない。しかしまず神奈川県、または三浦半島ではどのようなパターンで行動をしているのかを把握することが、実態把握の第一歩であるように思える。そしてそのベースとなるのが観察記録の蓄積だと思う。どんな観察記録であっても、それは将来大きな意味を持つものになる可能性がある。観察したけれども飛ばなかった、だから記録しなかったということは非常に貴重なものをどぶにすてていることになりかねない。記録がないということと、観察したけれどゼロだったということは、似て非なるものだと思える。
ハイタカは美しい鳥だ。だから心行くまで見ていたい。それが私がハイタカを見ている原点である。だからハイタカは絶滅して欲しくない。絶滅を防ぐこと、それはレッドブックに載せることだけなのか?まず生息実態を把握し、減少傾向が明白であれば、それを防ぐための対策を提言することが必要になるのではないかと思う。サシバにおいても、赤い鳥においても同じことである。まあ言うは易いが、実際に何が出来るのか?
私はこれまで10年間、サシバの季節が終わると、赤い鳥がやってくるまでの約一月間、まったくやることがなく(正確に言えば、やりたいことはあっても、健康上の理由でできなくて)虚脱状態を味わってきた。しかしハイタカの逆渡りはまさに心のスキマを埋めてくれる素晴らしいニュースであった。こうした現象を、初めて認識して伝えてくれた方々に心から感謝したい。

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