フォークランド紛争
[紛争経過]

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月日 事項
1951年
アルゼンチン、アメリカから巡洋艦「フェニックス」を購入(USS Phoenix CL-46,ブルックリン級軽巡洋艦,7800万ドル)
 「ディエシシエテ・デ・オクトブレ」(Diecisiete de Octubre,10月17日:ペロン党忠誠の日)に改名
 (1956年 「ヘネラル・ベルグラノ」(General Belgrano)に改名)
1964年
領土問題を国連に提訴
1965年
国連決議2065号 イギリス・アルゼンチン両国の領土交渉を促す
1969年
アルゼンチン、オランダから空母「カレル・ドールマン」(元英海軍コロッサス級軽空母「ベネラブル」,HMS Venerable)を購入
 改装し「ベインシンコ・デ・マヨ」(Veinticinco de Mayo,5月25日:革命記念日)と改名
9月9日 ドーバー海峡の「ベインシンコ・デ・マヨ」艦上でハリアーのデモが行われる
1976年 3月 アルゼンチンに軍事政権誕生
7月 アルゼンチン海軍駆逐艦「ヘルクレス」(Hercules)竣工(英ヴィッカース社バーロー造船所で建造)


両国とも駐在大使を召還
1977年 10月 アルゼンチン軍サウス・ジョージア島上陸準備中との情報を得て、イギリスが艦隊(フリゲイト2,潜水艦1)を派遣
1979年
両国大使交換
1980年
英海軍、最後の通常型空母「アーク・ロイヤル」退役
V/STOL空母「インヴィンシブル」就役
1981年 1月 英外務省・情勢検討会議 サッチャー首相にアルゼンチンの軍事行動を警告
7月 アルゼンチン海軍駆逐艦「サンティシマ・トリニダー」(Santisima Trinidad)就役
12月 アルゼンチン陸軍司令官ガルチエリ将軍、大統領就任

アルゼンチン海軍航空隊、空対艦ミサイル「エグゾセ」導入
1982年 3月 英海外防衛委員会でキャリントン外相がフォークランド防衛のための予防措置として、攻撃型潜水艦の派遣を提案 却下される
3月19日 40人余のアルゼンチン人解体業者がアルゼンチン海軍補給艦「バイア・ブエン・スセソ」によりフォークランド諸島南東1300キロのサウス・ジョージア島リース港に無許可上陸
3月20日 イギリス、アルゼンチン政府に抗議
3月22日 アルゼンチン海軍補給艦「バイア・ブエン・スセソ」、リース港を退去
3月23日 イギリス、サウス・ジョージア島に残っているアルゼンチン人の実力排除をアルゼンチンに誉告
3月26日 アルゼンチン補給艦「バイア・パライソ」、サウス・ジョージア島に寄港 補給物資を積みおろす
アルゼンチン潜水艦隊、基地を出航
3月28日 アルゼンチン、イギリスに主権交渉を要求
3月29日 40人余のアルゼンチン人解体業者がフォークランド諸島南東1300キロのサウス・ジョージア島に上陸 イギリスはこの上陸を認可せず
イギリス、原子力潜水艦1隻の現地派遣を決定
3月30日 アルゼンチン、ブエノスアイレスで大規模な反政府デモ行進 逮捕者2000人、負傷者数100
イギリス、原子力潜水艦1隻(2隻目)の追加派遣を決定
3月31日 英国防相、アルゼンチンの「4月2日侵攻」情報を受ける
アルゼンチン艦隊(第40任務部隊:駆逐艦「サンティシマ・トリニダー」「ヘルクレス」,フリゲイト「Drummond」「Granville」,輸送船「サンタ・フェ」,戦車揚陸艦「Cabo San Antonio」,砕氷船「Almirante Irizar」「Isla de los Estados」)、フォークランド諸島へ向かう
4月1日 イギリス、アメリカに仲介を要請
レーガン米大統領、ガルチエリ・アルゼンチン大統領に武力行使の中止を要請
アルゼンチン、サウス・ジョージア島からの退去を正式に拒否
4月2日 アルゼンチン軍4000名、フォークランド上陸(「ロザリオ」作戦)
 レックス・ハント総督と英海兵隊員60名を捕虜にする
イギリス、アルゼンチンと国交断絶
イギリス、国連にアルゼンチン軍の即時撤退を求める決議案502号を提案
4月3日 アルゼンチン、フォークランド諸島等占領地域を24番目の州として軍政下におく
アルゼンチン軍、サウス・ジョージア島に侵入
国連安保理「フォークランド諸島に関する決議」(502号)を採択
アセンション島に最初の英空軍輸送機を配備
4月4日 アルゼンチン政府、イギリス資産凍結
フォークランド諸島の軍政官着任
4月5日 英機動部隊第1陣(空母「ハーミーズ」,V/STOL空母「インヴィンシブル」,他30余隻)、ポーツマス港を出発
英ニムロッド哨戒機第1陣、アセンション島に着
エリザベス女王、政府に民船徴用権付与(勅令)
キャリントン卿、外相辞任
 後任はフランシス・ピム下院院内総務
4月6日 英第3コマンド海兵旅団第1陣、強襲揚陸艦「フィアレス」に乗艦し出発
アレクサンダー・ヘイグ米国務長官、ロンドン着
4月7日 イギリス、フォークランド諸島周辺200海里を「航行封鎖水域」に指定(12日発効)
アルゼンチン、領土周辺200海里を「南大西洋作戦水域」と宣言
一部の予備役動員開始
ヘイグ米国務長官、調停開始(ロンドン、ブエノスアイレスで調停工作を行う)
4月10日 アルゼンチン、ブエノスアイレスで大規模な政府支持集会
EEC、対アルゼンチン経済封鎖を承認
4月12日 イギリス、フォークランド周辺200海里の海域での航行を規制
4月14日 EEC、アルゼンチンからの輸入停止措置を決定
英機動部隊の一部、アセンション島を出航、南下開始
4月15日 ソ連Tu-95ペア偵察機、英機動部隊に接近
4月16日 英機動部隊主力、アセンション島到着
ヘイグ米国務長官第2回調停を開始
4月17日 EEC、アルゼンチンからの輸入停止発動
4月18日 英機動部隊主力、アセンション島から南下開始
4月19日 英第3コマンド海兵旅団第2陣、徴用客船「キャンベラ」、貨客船「ノーランド」でイギリスを出発
4月21日 アルゼンチン軍偵察機、英機動部隊に接近
4月22日 英海軍、エセックス5・ヘリ 2機損失
英特殊舟艇部隊(SBS)サウス・ジョージア島に偵察上陸
4月23日 英機動部隊「防衛警戒態勢」に入る
イギリス政府、アルゼンチンに対し、英機動部隊に脅成を与えるほど、アルゼンチンの艦艇または軍用機が接近した場合には、適切な措置をとると警告
英海軍、シーキングMk4・ヘリ 1機損失
4月25日 英海兵隊、サウス・ジョージア島上陸、奪回
アルゼンチン潜水艦「サンタフェ」、座礁・放棄(乗組員は英軍に降伏)
4月26日 英フリゲイト「プリムス」でサウス・ジョージア島部隊降伏調印式
英第3コマンド海兵旅団第3陣1000名、強襲揚陸艦「イントレピッド」でイギリスを出発
イギリス、フリゲイト4隻、潜水艦1隻、掃海艇1隻を増派
4月27日 イギリス、強襲揚陸艦「イントレピッド」増派
4月28日 イギリス、30日からフォークランド諸島周辺の海空全面封鎖を宣言
アルゼンチン軍厳戒態勢に入る
 フォークランド諸島夜間外出禁止・全面灯火管制
4月29日 アルゼンチン政府、米調停案拒否
領土周辺200漫里以内を「作戦区域」と宣言
アルゼンチン本土南部防空訓練開始
ソ連、偵察衛星コスモス1355を打ち上げ
4月30日 ヘイグ国務長官、調停工作打ち切りを宣言 イギリス支持を表明
フォークランド諸島周辺200海里海空全面封鎖が発効
イギリス、戦時内閣招集
5月1日 英空軍バルカン爆撃機(アセンション島から飛来)とシーハリアー(英海軍空母「ハーミーズ」「インヴィンシブル」搭載機 フォークランド沖145キロに展開中)、ポート・スタンリーとグースグリーンの飛行場を爆撃 アルゼンチン軍機約10を破壊
英海軍、ポート・スタンリー飛行場艦砲射撃
空中哨戒中の英空母「インヴィンシブル」搭載シーハリアーがアルゼンチン空軍ミラージュIII戦闘機1機を撃墜
5月2日 英海軍ヴァリアント級攻撃型原潜「コンカラー」(HMS Conqueror,艦長クリス・リーフォード=ブラウン中佐,4400t)、魚雷攻撃でアルゼンチン海軍巡洋艦「ヘネラル・ベルグラノ」(エクトール・E・ボンソ艦長,旧米軽巡「フェニックス」,1万3645t)を撃沈
「コンカラー」はアルゼンチン軍駆逐艦2隻から爆雷による反撃を受けるが無事離脱
アルゼンチン政府、国連安保理とOASにイギリスを提訴
5月3日 英駆逐艦「コヴェントリー」(デヴィッド・ハート=ダイク艦長,42型駆逐艦BATCH-1)艦載ヘリ・リンクスHAS2、シースクア・ミサイルでアルゼンチン哨戒艇「アルフェレス・ソブラル」を攻撃 (アルゼンチン哨戒艇「コモドーロ・ソメレーラ」を撃沈?)
英駆逐艦「グラスゴー」艦載ヘリ・リンクスHAS2、シースクア・ミサイルでアルゼンチン哨戒艇「アルフェレス・ソブラル」を攻撃
アルゼンチン哨戒艇「アルフェレス・ソブラル」(艇長セルジオ・ゴメス少佐)、英軍のミサイル攻撃を受け艦上構造物大破(艇長以下8名戦死)
イギリス政府、客船「クイーン・エリザベスII」を徴用
5月4日 英空軍バルカン爆撃機とシーハリアー、飛行場を再爆撃
アルゼンチン軍は対空砲でシーハリアー1機(「ハーミーズ」搭載機)を撃墜(砲弾直撃)
アルゼンチン海軍シュペール・エタンダール攻撃機2機、イギリス艦隊に向け距離37キロでエグゾセ空対艦ミサイル(AM39 Exocet)各1を発射
1115(現地時間) レーダー哨戒任務中の英海軍駆逐艦「シェフィールド」(HMS Sheffield D-80,ジェームズ・ソールト艦長,42型駆逐艦BATCH-1)に命中、同艦はミサイルに残存していたロケット燃料による火災で炎上
1800すぎ 「シェフィールド」総員退去
5月5日 アルゼンチン海軍空母「ベインテシンコ・デ・マヨ」(1万5892t)搭載機、潜水艦らしきものを探知し、魚雷投下 戦果なし
 以後、「ベインテシンコ・デ・マヨ」は搭載機を下ろし、アルゼンチン本土で温存される
アルゼンチン政府、国連総長調停案を受諾、英との停戦交渉の意思を表明
5月6日 「インヴィンシブル」搭載シーハリアー2機、行方不明(事故?)
イギリス政府、国連総長調停案を「条件付き」で受諾
5月7日 国連デクエヤル事務総長調停工作開始
(両国とも調停案を拒否)
イギリス政府、全面封鎖区域をアルゼンチン沿岸12海里まで拡大
NATO国防相会議「アルゼンチン非難声明」採択
アルゼンチン政府、イギリスの「封鎖区域拡大」を国連安保理とOASに提訴
5月8日 ハリアー20機、アセンション島に到着
アルゼンチン政府、イギリス人の入国禁止と英国籍在住者の国内旅行制限措置を発表
5月9日 英機動部隊、ポート・スタンリー周辺を砲爆撃
英機動部隊を監視していたアルゼンチンのトロール船を攻撃・捕獲
5月10日 英駆逐艦「シェフィールド」沈没
5月11日 アルゼンチン軍事評議会、戦争水域を南大西洋に拡大
イギリス政府、国連調停に四日間の期限を限定
英機動部隊、ポート・スタンリー周辺艦砲射撃
5月12日 イギリス陸軍第5歩兵旅団、他、徴用した客船「クイーン・エリザベスII」でイギリスを出発
英駆逐艦「グラスゴー」、アルゼンチン軍A-4攻撃機からの爆弾が艦首を貫通(不発)
5月13日 レーガン米大統領、アルゼンチンに特使派遣
5月14日 英軍機、ポート・スタンリーの周辺陣地を爆撃
イギリス特殊部隊(SAS)ペブル島(西フォークランド諸島北西)に上陸し、アルゼンチン軍機11機を破壊
5月15日 英軍機、ポート・スタンリー周辺の陣地を爆撃
イギリス、「戦闘態勢」を宣言
西ドイツ、フランス、対アルゼンチン経済制裁続行を確認
ソ連、偵察衛星コスモス1365を打ち上げ
5月17日 国連総長、イギリス・アルゼンチン両国の回答にもとづき調停再開
英機動部隊、ポート・スタンリー周辺のアルゼンチン軍陣地を攻撃
5月18日 フォークランド沖の英機動部隊に増援部隊到着
英コンテナ船「アトランティック・コンベイヤー」(Atlantic Conveyor,キュナード)が輸送してきたシーハリアー8機と空軍機ハリアー6機を2隻の空母に移す
英海軍、シーキングMk5・ヘリ 1機損失
NATO外相会議、英支持決定
中南米・非同盟諸国(国連環境会議参加国)主権問題でアルゼンチン支持を声明
英機動部隊、ポート・スタンリー周辺を砲爆撃
5月19日 国連総長「最終案」提示
英海軍、シーキングMk4・ヘリ 1機損失
英軍、ポート・スタンリー周辺を砲爆撃
5月20日 国連総会調序断念
イギリス政府、フォークランド諸島上陸作戦命令
アメリカ、危機管理委員会招集 空中給油機KC-135をイギリスに貸与することを決定
5月21日 英軍第3旅団、スタンリーの西93キロの東フォークランド諸島サン・カルロスへ上陸 橋頭堡を確保
アルゼンチン軍機、2波の航空攻撃を英艦船に加える
英フリゲイト「アーデント」沈没(艦載ヘリ・リンクス損失)
英海兵隊、対空砲火でガゼル・ヘリ2機損失
英空軍、対空砲火でハリアーGR3・3機損失
アルゼンチン軍機5機撃墜
5月23日 アルゼンチン軍、英艦船攻撃
英フリゲイト「アンテロープ」で、甲板を貫通したアルゼンチン軍の不発弾を処理中に爆発、戦闘不能
アルゼンチン軍機10機撃墜
5月24日 英フリゲイト「アンテロープ」沈没
EC、対アルゼンチン制裁無期延長
アルゼンチン軍3波航空攻撃、ハリアーと空中戦
イギリス軍艦船に若干の被害
アルゼンチン軍機18機撃墜
5月25日 アルゼンチン独立記念日
イギリス軍、ポート・スタンリーを爆撃
アルゼンチン軍機十数波の猛攻
英駆逐艦「コヴェントリー」、A-4Gスカイホーク4機編隊の攻撃を受ける
 シー・ダートミサイルで2機を撃墜するが爆弾が命中し沈没(戦死19,艦載ヘリ・リンクス 1機損失)
アルゼンチン海軍シュペール・エタンダール攻撃機2機、イギリス艦隊に向けエグゾセ空対艦ミサイル各1を発射
ヘリ母艦任務中の輸送船「アトランティック・コンベイヤー」(1万4946t)に命中 (戦死12)
アルゼンチン軍機8機撃破
5月26日 国連安保理、「調停工作再開要請決議案」を採択
5月27日 徴用客船「クイーン・エリザベスII」、サウス・ジョージア島到着
英空軍、対空砲火でハリアーGR3・1機損失
イギリス上陸部隊進攻開始、ポート・スタンリー爆撃
アルゼンチン軍、英軍橋頭堡を爆撃
5月28日 「アトランティック・コンベイヤー」沈没
英軍第2空挺大隊、ポート・ダーウィン、グースグリーンを占領 アルゼンチン軍捕虜1400名
英海兵隊、対空砲火でスカウト・ヘリ1機損失
5月29日 英海軍、シーハリアー 1機損失
5月30日 アルゼンチン海軍シュペール・エタンダール攻撃機1機、イギリス艦隊に向けエグゾセ空対艦ミサイル1を発射(アルゼンチン海軍保有の最後のエグゾセ・ミサイル) 戦果なし
アルゼンチンはV/STOL空母「インヴィンシブル」を炎上させたと写真入りで報道
英空軍、対空砲火でハリアーGR3 1機損失
第45大隊、ダグラス集落を確保 第3空挺大隊、ティール入江を奪回
第42大隊、ケント山とチャレンジャー山に進出
5月31日 ガルチエリ大統領、ソ連大便と会談
レーガン米大統領、サッチャー英首相に「公平な解決」を要請
6月1日 アルゼンチン軍機、イギリス地上軍を爆撃
サッチャー英首相、アルゼンチン政府に「最後のチャンス」を通告
アルゼンチン政府、軍高官2名を国連に派遣
6月2日 イギリス地上軍、スタンリー砲撃開始
国連安保理非公式協議開始
タス通信、「米が流血の教唆者」と非難
6月3日 英・ア両軍、砲撃戦.英、降伏勧告ビラを散布
アルゼンチン大統領、ソ連援助受け入れ示変
米・仏大統領、フォークランド紛争は国連決議502号の枠内で解決することで意見一致
6月4日 サッチャー英首相、現地指揮官に「準備できしだい島都攻撃」を指令
英・米、国連安倶理(即時停戦決議)で拒否権行使
イギリス・アルゼンチン両軍砲爆撃戦、アルゼンチン軍増援空輸を発表
6月4日〜6日 ベルサイユ・サミット
6月5日〜6日
6月6日〜7日
英第5歩兵旅団の一部、強襲揚陸艦「イントレピッド」、「フィアレス」でスタンリーの南、フイッツロイに2回に分けて夜間上陸
6月6日 イギリス陸軍、ガゼル・ヘリ 1機損失
非同盟諸国外相会議、アルゼンチンヘの連帯を表明したコミュニケを採択
6月7日 イギリス上陸部隊司令官、アルゼンチン軍守備隊司令官に「投降」を勧告
ハリアー、スタンリーを爆撃
アルゼンチン軍、ケント山砲撃
アルゼンチン政府、国連の撤退提案拒否
イギリスの徴用商船、補給軍事物資を積載してポーツマスを出航
6月8日 サッチャー英首相「軍事力でフォークランド諸島を奪回する時が来た」と演説
同首相、米提案の「紛争終了後のフォ諸島の長期管理構想」を拒否
アルゼンチン空軍機の空襲を受け、英補給揚陸艦「サー・ガラハッド」損失、「サー・トリストラム」大破
アルゼンチン軍機10機墜落
英空軍、ハリアーGR3 1機損失
6月9日 サッチャー英首相、レーガン米大統領と会談(米の英支持を再確認)
イギリス偵察部隊、アルゼンチン軍主陣地200メートルまで接近、アルゼンチン軍と交戦
6月10日 アルゼンチン航空機、ケント山周辺の英軍陣地爆撃
サッチャー英首相、アルゼンチン政府との交渉を拒否、対ア賠償要求を示唆
6月11日 アルゼンチン軍統参本部、英軍機が病院船を爆撃したと発表
英軍、アルゼンチン軍陣地に夜間砲撃を実施
6月11日〜12日 英軍、アルゼンチン軍陣地に対する攻撃を開始 姉妹尾艮、ハリエット山、ロングドン山を制圧
英軍の攻撃によりスタンリーのイギリス系住民に死傷者
6月12日 英海軍「グラモーガン」、ミサイル攻撃を受け、エセックス・ヘリ3機損失
6月13日〜14日 英軍、ダンブルダウソ山、ワイヤレス尾根等を奪回
アルゼンチン軍現地司令官(メネンデス将軍)降伏
6月14日 英軍、スタンリーまで20キロに接近
フォークランドのアルゼンチン軍降伏
 サウス・ジョージア島で降伏調印式
6月15日 ガルチエリ大統領、フォークランド諸島での戦闘終結認める
ブエノスアイレスで停戦に反対し約7000人がデモ
サッチャー英首相、信託統治案に反対表明
6月16日 アルゼンチン軍の武装解除始まる
アルゼンチン外・内相辞表提出
 大統領は拒否
アルゼンチン軍統参本部、停戦はフォークランド諸島守備隊にのみ適用と声明
6月17日 ガルチェリ、大統領及び陸軍総司令官を辞任
 ピニューネに政権移行
 新陸軍総司令官にニコライデス中将
6月18日 アルゼンチン軍捕虜、本国送還開始、同夜第一陣帰国
アルゼンチン新軍事評議会発足
6月25日 ハント民政官、ポート・スタンリーに戻る
7月12日 英外務省、アルゼンチンが戦闘停止に同意したと発表
紛争が公式に終結
9月17日 V/STOL空母「インヴィンシブル」、イギリスへ帰還
11月4日 アルゼンチン他の中南米20カ国が国連総会で両国の領土交渉再開を求める決議案を提出
1983年 1月 サッチャー首相、フォークランドを視察
1986年 6月22日 サッカー・FIFAワールドカップTMメキシコ大会準々決勝(アルゼンチン2―1イングランド,アステカ・スタジアム)
 ディエゴ・マラドーナが後半2得点
1989年 10月 両国、敵対関係終結宣言
1990年 2月5日 両国、外交関係回復
1994年 8月 アルゼンチン、憲法改正

両軍損害

[イギリス]

  • 戦死 255名
  • 艦船
    • 沈没
      • 駆逐艦「シェフィールド」(HMS Sheffield D-80,42型BATCH-1,3500t,5/4,乗組員260名中、戦死・行方不明20、戦傷24)
      • 駆逐艦「コヴェントリー」(HMS Coventry D-118,42型BATCH-1,3500t,5/25)
      • フリゲイト「アーデント」(HMS Ardent,21型,3250t,5/21)
      • フリゲイト「アンテロープ」(HMS Antelope,21型,3250t,5/23)
      • 補給揚陸艦「サー・ガラハッド」(RFA Sir Galahad,サー・ラーンスロット級,5674t,6/7)
      • 輸送船「アトランティック・コンベイヤー」(Atlantic Conveyor,1万4946t,5/25)
    • 損傷
      • 補給揚陸艦「サー・トリストラム」(RFA Sir Tristram,サー・ラーンスロット級,5674t,6/7)
      • 駆逐艦「グラスゴー」(HMS Glasgow,42型BATCH-1,5/12)
      • 駆逐艦「アントリム」(HMS Antrim,County級)
      • 駆逐艦「グラモーガン」(HMS Glamorgan,County級,6/12)
      • フリゲイト「アロー」(HMS Arrow,Type 21/Amazon級)
      • フリゲイト「アヴェンジャー」(HMS Avenger,Type 21/Amazon級)
      • フリゲイト「ブロードソード」(HMS Broadsword,Type 22.1/Broadsword級)
      • フリゲイト「ブリリアント」(HMS Brilliant,Type 22.1/Broadsword級)
      • フリゲイト「アルゴノート」(HMS Argonaut,Leander級)
      • フリゲイト「プリマス」(HMS Plymouth,Type 12/Rothesay)
  • 航空機
    • シーハリアー×6機
    • ハリアーGR3×4機
       (対空砲火と事故によるもので、空対空戦闘による損失は無し)
    • ヘリ×25機
       →損失機数・日時一覧
[アルゼンチン]
  • 戦死 645名
  • 捕虜 フォークランド上陸軍、約1万
  • 艦船
    • 沈没
      • 巡洋艦「ヘネラル・ベルグラノ」(General Belgrano,排水量1万3645トン,旧アメリカ海軍ブルックリン級軽巡「フェニックス」(USS Phoenix CL-46),戦死323名,5/2)
      • 補給艦(砕氷船)「Isla de los Estados」
      • 補給艦「Rio Carcarana」
      • 情報収集船「Narwal」
      • 哨戒艇「コモドーロ・ソメレーラ」(Comodoro Somellara,旧アメリカ海軍曳船)(?)
    • 損傷
      • 潜水艦「サンタフェ」(Santa Fe,座礁)
      • 潜水艦「Santiago del Estero」
      • コルベット「Guerrico」(アルフォンソ海軍中佐)
      • 補給艦「バイア・ブエン・スセソ」(Bahia Buen Suceso,3100トン,1951年建造,ガルシア海軍中佐)
      • 哨戒艇「アルフェレス・ソブラル」(Alferez Sobral,セルジオ・ゴメス少佐,戦死8 5/3)
      • 沿岸警備艇「Islas Malvina」
  • 航空機
    • ミラージュIII/ダガー戦闘機×27機
    • A-4Gスカイホーク攻撃機×45機
    • プカラ攻撃機×21機
    • メンター×4機
    • エアルマッキ×3機
    • キャンベラ爆撃機×3機
    • スカイバン×2機
    • C-130ハーキュリーズ輸送機×1機
    • ゲイツ・リアジェット35A輸送機×1機
    • ピューマ・ヘリ×6機
    • ヒューイ・ヘリ×2機
    • チヌーク・ヘリ×2機
    • 他、合計117機(撃墜、地上撃破,このうち、シーハリアーとの空対空戦闘で海空軍機32機(内訳、AIM-9Lサイドワインダー空対空ミサイル×24、アデン30mm機関砲×6、兵装不明×2)を損失)
航空機撃墜に使用した火器(イギリス国防省発表)
使用火器 撃墜機数 未確認撃墜数
シー・ハリアー
AIM-9Lサイドワインダー 空対空ミサイル
16
シー・ハリアー
アデン30mm機関砲
シー・ウルフ 対空ミサイル
シー・ダート 対空ミサイル
シー・キャット 対空ミサイル
レイピア 対空ミサイル14
ブロウパイプ 対空ミサイル
スティンガー 対空ミサイル
その他火器
合計 72 14

その他火器とは、4.5インチ砲、20ミリ機関砲、ポフォース40ミリ/60ミリ機関砲、ラーデン砲、小火器

[戦訓]

  • 航空支援のない水上艦隊の脆弱性が再認識される
  • 対艦ミサイルの有効性が確認される(エグゾセは一気に販売数を伸ばした)
  • 対艦ミサイル防御のための対空防衛システム、近接防御火器の開発・搭載が行われる(例:CIWS、RAM)
  • ガスタービンエンジン搭載艦を中心に重心低下のために使用されてきた艦体のアルミ構造の火災発生時における脆弱性が指摘され、鋼製艦体が見直される
    (例:海上自衛隊 護衛艦「はつゆき」級 前期型7隻は艦上構造がアルミ製だが、後期型5隻は鋼製に切り替える(排水量100t増加))
  • VTOL戦闘機とV/STOL空母の組み合わせの有効性が認識され、各国で導入される
    (例:インド、1987(昭和62)年「ハーミーズ」を購入,スペイン、イタリア、タイが新造艦導入,イギリスは「インヴィンシブル」売却計画を中止)