COLUMN
2011.10.17 これからの家づくりについて

今までも下記のような考えで家づくりを行ってきましたが再認識した上でまとめてみました。新し
い事柄ではありませんが,自分自身もう一度ここから家づくりを考えていきたいと思います。

■自然環境や自然条件を生かすまたは利用する。

 一つとして同じ条件の敷地はないし,同じ考えの人はいないはず。可能性を最大限生かした家づく
 りをしましょう。

■コンパクトにつくること 小さくつくって広く住むこと

 オープンなプランや可動する間仕切りにより生活に対してフレキシブルな対応。長く使える
 家を考えましょう

■ 家族が集まれる家

 薪ストーブや囲炉裡など,家の重心となる空間を提案。個から集へと生活の比重を変えていきま
 しょう。

■ 地産地消の家づくり 
 
 地場の材料で地場の技術で創る。そのことが持続可能な社会を形作っていくことになるり,地域
 の経済の活性化や文化の継承にもつながると考えます。

■ 自然のエネルギーを利用する。

 極力機械式の冷暖房に頼らないで生活が出来るようにプランニングや生活の知恵によるものとし,
 そのための設備は最小に。

■ 家づくりに参加する。

 自分で家づくりに参加することにより買うから創るへ意識の転換を計る。そのことで”モノ”や
 技術への理解や”モノ”を大事にする気持ちを。



2008/01.08

最近超低価格の家が盛んにCMなどできかれますただ安ければ良いと言うものではないと思いますね。

私の考えるローコスト住宅の考えをまとめてみました。このような考えで設計を行なうことが多い
ですのでローコスト住宅に限らず共通の考えとして住宅を考えることができると思います。

■ローコスト住宅とはどうゆう家でしょうか?

 ローコスト住宅は単に価格が安い住宅、つまり標準価格の住宅に比べてローコストの分、質が落
ちると一般には受け止められがちだが、必ずしもそういうことではありません。例えば工事の合理
化省力化で結果的に人件費を節約することができれば工事価格の低下につながるので建設費は安い
が品質は標準の住宅に比べても何等遜色ないものができます。

■ローコスト住宅を成功させるためには?

「ローコスト住宅」の成功の裏には、充分な設計計画と工事監理がなくてはなりません。設計の初
期の段階から、充分な構造計画と平面計画を練らなくてはいけないからです。また、生活に必要で
ない設備や装飾的な要素はできるだけ省き、シンプルな空間づくりをめざしましょう。
工事監理は設計されたものが、実際に現場で施工されているか建設会社などの仕事をチェックする
ものです。「ローコスト住宅」は一歩間違えば「安物住宅」になってしまいます。設計と工事監理
のうえに出来ている住宅それが「ローコスト住宅」です。

■ローコスト住宅を建築家に頼むメリットは?

「予算がないから」、「小さい家だから」、建築家に頼むほどてはないと思いがちですが、「予算
がないから」、「小さい家だから」なおさら建築家に頼んで、ここの条件を考慮して、無駄なスペ
ースを省き、小さいスペースをうまく組み合わせて豊かな空間に仕上げることが、重要なことだと
思います。

■ローコスト住宅を実現するためのコストダウンの方法

1.間仕切を減らしプランをシンプルにまとめる。
 なるべく開放的に。平面的にも立体的にも開放させ“小さな家でも大きく広く”住もう。

2.工種を減らす
 大工工事を主とし、それ以外の職種をなるだけ減らす。仕上げ材を統一する。それが工期短縮に 
 つながり、ローコストにつながります。

3.家の基本骨格にはしっかりコストをかける.
 家の基本となる基礎、構造等には耐久性、強度を十分考慮し、合理的な計画をしましょう。それ
 により無駄の無い骨太な骨格となります。

4.構造材と仕上げ材を兼用する。

5.大量生産で入手しやすい規格材、ユニット材を使う。

6.建築主も自分でできる作業(塗装、クロス貼等)は楽しみながらやってしまおう。

7.材料を吟味する。(結果的にローコストになるように)
 ただ安いだけの材料を使うのでなく耐久性、ランニングコストも考えて

8.建築家は材料を安く仕入れる独自のルートを持っている場合が多い。相談し、活用しよう。
 材木、建材等
 建築主が原木丸太を購入して製材し、支給する。丸太からは構造材、造作材がいっしょにとれる
   のでその分コスト削減につながります。


9.工事中の設計変更はしない。
 工事途中の設計変更は費用が高くつきます。それが無い様に設計段階でとことん詰めてイメー
    ジやテーマを明確にしておくこと。

10.見積書をよくチェックする。
 住宅の見積り書は通常30〜50ページにも及びその内容を全てチェックするのは一般の建築主には
   無理があると思います。私たち建築家は設計料として、報酬を頂きますが、そのかわり、工事費を
   しっかりと査定するため一般の方が工事業者に直接お願いするよりも当然安くなりますし,また工
   事金額が安くなったからといって、品質が悪くならないように、しっかりと工事監理するため、結
   果的に良いものが出来ます。

■最後に
 ローコスト住宅の最終目的は限られた予算の中で建築主の要望を最大限実現してゆくことです。ロ
    ーコスト住宅設計のノウハウは現実には経験のある設計者ではないとなかなか持ち得るものではあ
   りません。経験ある設計者は広く価格は安いが付加価値の高い、つまりローコストの目的にかなっ
   た建材及び工法の選択を行い、またプラン及びその機能の検討に努力し、尚且つコストチェックを
   行いながら建築主の要望実現の最適値を求めてゆく。結果的にローコストでありながら質の高い住
   宅の実現につなげてゆくことができるのです。
 
 最近あまりにも住宅としての基本を無視したような家を見かけます。例えば南側に庇が無い家など。
 夏の強烈な日射で室内は暑くて大変な状況になると思います。そのような家として守るべき基本的
 なものを無視した家が多いような気がします。カッコも大事ですが機能的なものをクリアした上で
 ないと住宅とは言えないのではと思います。


 HOME